Home

くるめ-コラム

新・落語スズメvol.28

『令和2年。』
文/松田 一成

忘年会のお誘いも今年は諦めたところで、なんだかなと、心安き友人を呼びだして二人、居酒屋へ。普段は大勢の酔客で盛り上がる店も、若い人がチラホラ。顔なじみの店主に声をかけると「今日は多い方」だそうだ。悟りを開いたようなその表情に、アタシ達は苦笑いで返しながら、情報交換会という名目でささやかな応援をさせて頂いた。店を構えている商売でさえこんなふう、いつまで続くとも知れないこの状況に、件の噺家達はいかに毎日を送っているのだろう。定席と呼ばれる寄席は普段通りの営業を続けている。満員は笑いにつながる一番の条件だというのに、一つずらしで席が空いた中、マスク越しではお客さんが固くなる。笑わなくなる。緊張感が伝わってくるという。『寄席も再開したけど、前から2列目くらいまではお客を入れない。あたしたちが唾(つば)を飛ばすからね。これを『飛沫の刃』と言う。』掛け声は遠慮してくださいとお願いしている。出待ち、差し入れ、楽屋への訪問もご遠慮下さい。お客様の方が一枚上手。『宝塚じゃあるまいし、噺家の出待ちなんて居やしねえ』と。『噺家は世情のアラで飯を食い』今年はその『アラ』が少し大きすぎたようだが、のらりくらり、時代と折り合いをつけている。

今年も一年有難うございました。どうぞ良いお年を!

くるめ食素材探検 vol.86

ワールドワイドな食材 「wasabi」編
文/靏久 格(産直や 蔵肆)
202012_wasabi.jpg
本わさびは日本原産で、古くから渓流などの流水中に自生していました。漢字では“山”に“葵”と書いて「山葵(わさび)」ですね。葉っぱが葵ににているんだそうです。対する西洋わさびは東ヨーロッパ一帯が原産地とされ、日本では北海道で栽培されています。ホースラディッシュとも呼ばれ、ローストビーフの付け合わせで有名です。日本では、粉わさびの主原料に使われています。
現在では、日本の食文化に欠かせない食材といえるわさびですが、飛鳥時代から利用されていたことがわかっています。当時、わさびは薬草として用いられていたようです。抗菌作用があることを体験的に知っていたのでしょうか。鎌倉時代に鯉の刺身に利用した記録もありますが、本格的に栽培されるようになったのは、江戸時代初期と言われています。駿府城にいた徳川家康に献上したところ、その風味を大変気に入られたんだとか。葉っぱが葵の御紋に似ていたのもよかったんですかね。蕎麦の薬味に利用しだしたのもこのごろです。江戸の寿司や刺身の広がりとともに、その利用も日本中にひろがっていきました。また時代がくだるにつれ和食だけでなく肉料理や洋食などにも幅広く使われる様になってきました。いまでは英語圏やフランス語圏でもwasabiで通用するワールドワイドな食材になっています。

最近はチューブや粉わさびが主流で、茎からすりおろすことも少なくなりました。むしろ八百屋さんより魚屋さんに売ってたりしますもんね。大人数のときは、はりこんで一本買ってくるのもいいかもしれません。辛味の多い頭の方からすりおろします。おろしたてよりも、3〜5分置いたものが一番風味・辛味が良いとされています。香気が逃げないように、容器にはラップなどでしっかり蓋をしてくださいね。

歯は健康のバロメーター vol.43

〜落合先生のお口のお話し〜
3歳児歯科健診について
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡  前月は1歳6ヵ月歯科健診のお話をしました。その次に法律で定められている健診は3歳児歯科健診になります。
3歳では乳歯20本がすべて萌出していて、乳歯の歯並び噛み合わせがある程度確立し、食生活も普通食になってきます。また1日の食事、おやつ、入浴そして歯磨きなど、生活の習慣がそれぞれの家庭でパターン化している時期でもあります。
この時期の口の中で気を付けることは、まずむし歯がないかどうか、この点からいろいろなことを考えてみるといいと思います。むし歯があればもちろん治療しなければなりませんが、むし歯はないけれども口の中がきれいになっていない、歯磨きがしにくい、あるいは磨いているつもりでもあまり汚れが除去できていない、など、今後むし歯ができてしまうような状態がないかどうかに注意して、気になることを健診の時に相談してみましょう。
例えば、磨いているのに口の中がきれいになっていない場合、食事の回数が多かったり、食事の間隔が短いなど、磨いても磨いても追いつかないことがあります。あるいは鼻づまりによって口で呼吸をしているため口の中が乾燥して汚れや着色が歯につきやすいこともあります。また歯並びや噛み合わせの問題から磨きにくい場所が何カ所もあってきれいにすることができない、ということもあるでしょう。さらに子どもが歯磨きを嫌がってなかなか上手に磨かせてくれない、ということもあります。それぞれにどう対応するか、その対策を歯科医師や歯科衛生士と一緒に考えていくよい機会が3歳児歯科健診です。
自由に動き回り、言葉で意思を伝えようとし、好きなものを好きな時間に選んで食べる力が身につき始めているのが3歳児、しかしその反面、指しゃぶりや授乳などから卒業できない子どもたちもたくさんいるのが3歳児です。3歳児歯科健診は法律で定められた最後の幼児期歯科健診です。ぜひ、この健診の機会を利用して子育てに役立てて下さい。

むすんで、ひらいて!! vol.79

言葉の発達の遅れ、発達障害?
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
202012_wakaba.jpg
近年、言葉の発達の遅れが見られる子が増加しているように思われます。
発達障害の子どもの判断基準も非常に曖昧で、なかなか正確な診断名、判定名がつけられないようです。
今回は、金子保先生の兆候例をご紹介します。

【1~2歳ごろに現れる兆候例】
〇言葉が出ない、または増えない
〇呼んでも振り向かない、または、振り向かないときが多い
〇笑うことが少ない、笑い転げるような様子が見られない
〇心の通じ合い(共感する心)が感じられない
〇ほめても喜ばない、または、喜びの感情が乏しい
〇まねる気持ちが弱い
〇内言語(声には出さないが意味を理解している言語のこと)ことが少ない
〇食べ物の好き・嫌いが激しい
〇強い興味を示すもの、行動がある(=特異興味。電車、車、地図、数字などさまざまなものがある)
〇テレビ、ビデオ、DVDが大好きで画面に貼りつくように見る

【3歳ごろの兆候例】
(症状が重い子、軽い子に分かれてくる)
(重い症状の子)
〇言葉が増えないか・増えない状態が続いている
〇呼んでも振り向かない
〇笑わない、泣いても涙の出が少ない
〇テレビ・ビデオを止めると自分で操作して見続ける
〇まねる気持ちが育っていない
〇特異興味が強いまま続いている

(軽い症状の子)
〇言葉が増え始める
〇呼ぶと振り向く時が多くなる
〇テレビ・ビデオへの関心は少なくなる
〇笑い転げることはないが、笑うこともある
〇特異興味はあるが、ほかのものへの興味も広がる
〇ままごと遊びができるようになる
〇指示・命令に従うことも多くなるが、従わないときも多い

年齢を重ねるほど改善は難しくなりますが、出来るだけ早期に適切な支援をすることで改善されます。
2、3歳で自閉症スペクトラムや発達障害と診断され、その後、言葉も社会性も発達し健常児として小学校に就学した子どもも多くいます。

言葉の問題にだけ気を取られてしまいがちですが、言葉の遅れは感情面・情緒面にも現れます。
健常な発達に導く為には、しっかりと子どもと向き合い、子どもと共に遊び、子どもを笑わせようとすることが、特に、大切だと思います。笑うことによって全ての面の成長があるようです。

くるめ食素材探検 vol.85

あんたっさい、知っとるね ? 「ターサイ」編

文/靏久 格(産直や 蔵肆)

202011_tasai.jpg

ターサイは、中国発祥のお野菜です。白菜やちんげんさいの仲間で、地面を這うように広がって成長するところから「押しつぶされた」という意味をもつ「搨」の字をあてられ、搨菜(ターサイ)なんだそうです。日本では葉の形から杓子菜ともよばれ、明治8年ごろ入って来たようです。もっとも当時は漬物での利用だったようですが、いまは炒め物が主でしょうか。冬場のターサイは寒くなるほどぺたーっと広がって成長し、地面に緑のお皿がおいてあるように見えます。静岡県の浜松は国内生産量の半分を占める大産地。こちらは中国との国交正常化を契機として、中国野菜を育てよう!と農協さんが頑張ったんだとか。

クセがなくほうれん草のように扱いやすい野菜です。アクも少ないため下茹での必要がなく便利につかえます。ターサイにはβカロテンをはじめ、むくみ予防になるカリウムや、カルシウムや鉄分などが豊富です。ビタミン類は油で調理することにより吸収も高まりますので、椎茸、ひき肉と一緒にゴマ油でじゃじゃっと炒め物、いかがでしょうか。タケノコも食感がでておすすめです。厚揚げもボリュームでておいしいですよ。ヘルシーにおひたしにされるときは、濃いめの塩水でゆでられると、下味がひきたちます。

店頭で選ばれるときは、葉の色が濃く鮮やかな緑色をしていて、葉に厚みがあり、葉先までしおれず、シャキッと元気なものを選んでください。保存の際は濡らした新聞紙でくるみ、葉を上に向けて野菜庫で保存を。とはいえ、葉野菜ですので長く置くよりも、塩昆布にすこし追い塩してお漬物にされるとおいしいですよ。

香茶店〝香り不思議発見〟 Vol.121

安眠を誘う「ベチバー香」完成!

〜久留米大学医学部と共同開発!〜

香star

構想14年、開発日数3年! 眠りの専門医との共同開発と言葉では簡単に聞こえるが、実証を伴う効果を明らかにするのは大変困難を極めた。今年1月久留米大学学長になられた内村直尚先生(神経精神医学)との共同研究でベチバー香が完成した。インド原産のベチバーと自律神経を整える効果を持つ白檀をバランスよく配合したお香。

睡眠は長さよりも質と言われます。ベチバー香による「終夜睡眠ポリグラフ検査」で寝つき、夜間の覚醒、早朝の目覚め、熟睡感不足など不眠症状の改善に効果があることが確認された。健康の三原則は「食事、運動、睡眠」と言われている。生活習慣を整えるためにもベチバー香を一度試してみてはいかが!

202011_tennnenndou_1.jpg

ベチバー香

(スティックタイプ30本入)

…9,000円(税別)

ベチバー香の使い方はこのQRコードをご覧ください▶   202011_tennnenndou_okouqr.jpg

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.138

“2011年 コスタリカ シンリミテス農園”

写真と文 安達  和宏

202011adati.jpg

中米コスタリカ ウエストバレーにあるシンリミテス農園での一コマ。今でこそ知られるようになったハニープロセスは、コーヒーの皮を剥いた後に粘液質の果肉を遠心分離機で除去(除去の割合でブラック、レッド、イエロー、ホワイトハニーなど味わいを調整)し乾燥させる水を使わない生産処理方法。2011年のこの頃はまだ聞き慣れない処理法でした。農園主ハイメさんは袋の中のパーチメント(まだ固い中皮が付いている状態)を手で救いながら、粘液質の残存成分でベトベトするところを見せてくれています。この製法が生まれた経緯は、環境問題として水洗処理に使う排水の規制を国が打ち出したためでした。元々は水洗処理が多かった国なので、急な対応は大変でしたがそのピンチを逆にチャンスに変え、今では強みとして高品質コーヒーを生産されている情熱は、いかにも天晴れなのです!

久留米文学散歩 vol.95

田中吉政公 お慕い申しあげそうろうゆえ 第九回

吉政が織田信長に影響を受けたわけ 文/江﨑久美子

田中吉政が「土木の神様」と呼ばれる程の土木技術を持っていたのは、織田信長、豊臣秀吉との関係が深く係わっていたからということを、どなたもご存じないかも知れません。今回は、その一つを少しだけ説明します。

吉政が元服した頃は、浅井長政の時代であり、長政は織田信長の妹お市を娶り、信長と同盟関係を築き、若くして北近江の国人領主として領国支配を完成しつつありました。

しかし、元亀元(一五七〇)年四月、長政は朝倉攻めの最中だった織田信長の背後を襲い、同盟を破り敵対関係になったのです。

近江の湖北地方の宮部、国友、石田らの地侍たちは地縁的繋がりにより浅井長政に従い、そのまま二か月後の六月には、よく知られる姉川の戦いに突入していくことになります。

「信長公記」の巻五には、次のようにあります。

「虎後(御)前山より宮部迄路次一段あし候、武者の出入りのため、道のひろさ三間々中に高々とつかせられ其へり敵の方に高さ一丈に五十町の間、築地をつかせ、水を関入れ往還たやすき様に仰せつけらる」

虎御前山から宮部までの間が、一段と悪路だったので、兵の往来を助けるために道幅を約六・四mに広げ、浅井側に約五・五㎞に渡って道のへりに高さ約三mの築地を築かせて堀を掘って水を堰き入れ、砦からの行き来の便利を図ったのです。吉政は、その頃は、宮部継潤の配下で、田中家の小城は、そこから僅かに百メートル程東側にあったと長浜市文化財課は推定しています。周りには「内形」や「堀ノ北」「堀ノ東」「堀ノ前」等の地名が残っています。

しかも、お隣の国友村は、吉政の母方の里です。当時二十三歳の吉政は、宮部継潤の配下で、父や他の武将たちと共に体験した、まさに、郷里で行われた、一大事業であったに違いないのです。そして、吉政も、何かの役割を担ったかもしれませんね。

歯は健康のバロメーター vol.42

〜落合先生のお口のお話し〜

1歳6か月児歯科健診について

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

前月、久留米市では1歳になった子どもたちに1歳児歯科健診を行っていること、そして1歳児歯科健診はむし歯のチエック等、疾患に対する健診ということよりも、口の中の気になるところや口の中の健康を守っていく方法に関連した食生活や生活習慣の注意点など、気になることやわらかないことなど、様々な相談事を持ち込んで解決あるいは解決に向けての糸口を見つけ出していく場であることをお話ししました。

1歳児の歯科健診の後には1歳6か月の健診があります。これは久留米独自のものではなく、国内全体で行われている、法律で定められている健診になりますので、日本中の多くのこども達にとってはこれが初めての歯科健診になります。

1歳6か月健診を受ける時期になると、個人差はありますが上の前歯そして上下の奥歯が萌出を開始していて、それに伴い食生活も普通食、授乳もそろそろ卒業している子がみられるようになってきます。その状況が個人差によるものかどうかを考えたり、歯や口の中の異常やむし歯の有無など、疾患の有無を確認する健診の意味合いもだんだん重要になってきますが、久留米にお住いのこどもたちにとっては、1歳児の健診の時に指摘されていたことが解決しているかどうか、また、1歳の頃にはなかった問題点や不安なことがないかどうか、それを確認していく重要な機会になります。ですから、コロナの影響で1歳児健診を少し遅れて受けられた場合には、3か月くらいの間隔をあけて(2歳を過ぎてもうけられますので)1歳6か月歯科健診を受けてみましょう。

1歳の頃に比べると、こども達も自由に動き回ることができるようになります。むし歯や口唇、舌、歯肉等の疾患がないかどうかを確認することは重要ですが、それと同時にこの時点での食生活や1日の生活のリズムはどうか、指しゃぶり等の癖にどう向き合うか、1歳の頃と比較して、気になることが多くなってくるものです。ぜひ、この健診の機会を利用して、日頃の心配事が疑問に思うことなどを相談してみて下さい。

むすんで、ひらいて!! vol.78

理想の父親像

「子どもから見て、好きで、遊んでくれて、怖い人」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

202011_wakaba.jpg

子どもの能力の80%は家庭で育つ、学校で15%、社会で5%と言われています。

親が子どもに教えていく人生や社会に対する意識、生活技術などは子どもの年齢によってその内容は異なってきます。

教育にはいろいろな方法が用いられ、教える、考えさせる、ほめる、叱る、注意するなどさまざまなものがありますが、親子の接触で遊びながら教えていくことがほとんどでしょう。

子どもはこれによって父親・母親を好きになるものです。

人間形成の基本的な狙いの1つは、欲求が満たされない時もこれに耐え落ち着いて考え、意欲的に物事に対処できる人間に育てることだと思います。

母親は包む、守る愛。父親は悪い事をした時、叱る愛。父親は優しいだけでは子どものためになりません。「怖さ」は父親の役目かもしれません。

母親と比べ憎まれ役かもしれませんが、この怖さは父親の方が家庭での養育はうまくいくようです。

お父さんも出来る限り子どもと一緒に遊び、さまざまなことを一緒に経験されて、子どもが良い事と悪い事の判断が身に付くように心がけると、親子関係は中学、高校、大人になっても良い状態で進んでいくでしょう。

まわりの人に愛される人に育って欲しいですね。

Home

Search
Feeds
Meta

Return to page top