- 2011-04-29 (金) 11:16
- 現場の男の長めのつぶやき
樋口正明
ファイナンシャルプランナー
民間の介護保険を利用するときに
気をつけたい3つのチェックポイント!
(前回よりの続き)
<保障期間と介護年金受取期間>
保障期間、介護年金受取期間ともに、「有期」(一定期間、一定年齢まで)のものと「終身」(一生涯)の2つのタイプがあります。保障期間とは保障を受けられる期間で、介護年金受取期間とは実際に年金が受取れる期間のことをいいます。例えば、保障期間が60歳まで、介護年金受取期間が終身の場合、60歳未満で給付金の支払い条件を満たせば、一生涯年金を受取ることができますが、60歳を過ぎて介護状態になった場合は、1円も年金は受取れません。「介護」という保障を考える以上、保険料は高くなってしまいますが、「保障期間」「年金受取期間」のどちらも終身タイプ(保障期間・年金受取期間ともに年齢・期間の制限がないもの)にするのが望ましいでしょう。
このように、民間介護保険を利用する際には、「給付内容」「給付金の支払い条件」「保障期間と介護年金受取期間」の3点については必ずチェックするようにしてください。民間介護保険は様々なタイプのものがあります。どの商品が良いのか悪いのかではなく、自分に適したものはどういうものなのか、という視点で考えることが大切です。
お金があれば大丈夫!? そう甘くないのが介護の難しさ!
さて、今回は介護の「金銭面」について見てきました。しかしお金があれば介護は乗り切れるのか、というとそう簡単なものではありません。
介護ヘルパーさんは、介護状態の人をケアし、介護をしている家族の手助けもしてくれます。しかしヘルパーさんは不足気味なのです。よく日本は「少子高齢化」といいますが、これを介護にあてはめると、介護をしてくれるヘルパーさんが減り、介護を必要とする高齢者が増加するということを意味しています。いくらお金があってもヘルパーさんがいなければ、話になりません。一方、施設に入所しようと思っても、満員で断られることも珍しいことではないのです。
考えたくないかもしれませんが、これが今の日本の現状です。私たちは大変でもこの現状の中で介護と向き合い、生きていく必要があるのです。
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