- 2022-04-04 (月) 14:53
- むすんで、ひらいて!!
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー特別認定 第107001号
西日本わかばスクール 野田鏡子
最近、幼児期から文字も読めるし数字も読めるのに絵本を読んであげてもじっと最後まで聞いていられない子が多くなったように思います。
ある私立小学校の入学試験で集団で物語を聞くだけというものが行われました。別に、後で質問する訳でもなく、ただ流れてくる話を聞くのです。
さあ、いったい何のテストをしているのでしょう。実は、たったこれだけのことで理解力・集中力・イメージ力等々いろいろなことがわかるのです。
聞くだけのお話を理解できない子どもはじっとしていられません。必ず、手遊びをしたり後ろを見たり、席を立たなくても体が動きます。非常に良いテスト方法だと思いました。
話を聞きイメージが出来てはじめて理解ができます。
イメージ出来ないということはどんな事かと言うと、例えば、小学1年生位の問題です。
「りんごを3こずつのせたお皿が3つあります。りんごはいくつあるでしょう」
3+3=6と即座に答えます。これがイメージが出来ていないということです。
実際に【】【】【】と絵で描くとわかりますよね。
イメージする能力は、生後間もなくからの環境によって育っていきます。
親や周りの人達の話しかけ、絵本の読み聞かせは言語の理解とイメージする能力の土台としてとても大切です。
まずは、絵本をしっかり読み聞かせましょう。
【0歳】赤ちゃん絵本をやや表現を出して読む。見てなくても必ず耳に残っています。
【1歳】ほんの少し物語になっている。短いもの。本人が持ってくるようであれば同じ本でも何度も読んであげる。
【2歳】少し感情の入ったもの。楽しい、悲しい、こわい等々。
【3歳】少しずつちょっと長い本に、ただし子どもの好きなものを。
【4歳】かなり長い本でも見れるようになる。
【5歳】文字に興味が出て来ます。「何て書いてあるの?」と聞いて来た時には教えると、覚えていきます。自ら読もうともします。
絵本は、子どもが自由に手の届く場所に置いておくと良いでしょう。どの時期の本も必ず最後まで見れるように、簡単なものを何度も読み聞かせることでイメージ力の土台は出来上がっていきます。
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