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「就労支援せんたーまんまる」。利用者成長の物語 その12

ひきこもりの中から、自分を見つめ直し、

社会に貢献できる人に。そんな活動をしている

就労支援A型で2年間仕事と家庭を両立させながら働いているAさん(30代女性)の体験談を3回に分けてご紹介しています。今回はその最終回です。

思いをカタチにかえるために!

〜重ね煮を通して考えたこと〜

「今、この瞬間を生きる!」

2月22日、自宅で3回目の重ね煮を作った。作業の段取りが回数を増すごとに良くなってきた。

まず、きのこ、玉ねぎ、人参の重さを計り、切っていく。切りながら塩をふった鍋に入れていく。

きのこは3種類混ぜるようにしている。今回は、えのき、しめじ、エリンギ、石づきを切ってほぐす。

玉ねぎは皮をむいて回し切り。生長点も加える。皮は洗って日陰に干す。後日出汁として使用する。玉ねぎを切りながら、嫌なことを「断ち切る」イメージをした。新しい自分に生まれ変わるんだ。過去を「断ち切る」。未来に進む。

人参は、今回は無農薬の元気野菜ではない。体調がすぐれず遠くまで買いに行く体力がなかった。無農薬ではない人参を切りながら、体調が悪くここ一年薬漬けだなぁと妙な気持ちになる。元気になりたい。でも、元気じゃない自分も自分だ。受け入れる。病気とともに生きていく。無農薬ではないけれど、少しでも元気な力を分けてくださいと人参に語りかける。

次に、全て切り終え鍋に入れ再び塩をふる。美味しくなあれと蓋をする。

ストップウォッチで30分。味見して硬かったためさらに2分、追加して2分、1分、1分と繰り返す。徐々に蒸気と野菜の香りが立ってくる。人参が柔らかくなったところで火を止める。

蓋を開け、2種類のタッパーに分けて移す。冷凍用と冷蔵用。野菜から結構水分が出ていた。美味しそうだ。

先日、私は日本で500人に1人しかいない自己炎症性の難病の可能性があると医師から指摘された。もし、その病気であるなら、治療薬はあるものの、一生病気と付き合っていくことになる。今、自分の中で、必要以上に不安にならないように、どんな事実も受け入れたいと思っている。我が子が難病ではなく自分で良かった。

自分ならもう人生折り返し近く来て様々な経験も出来たし、子どもも授かった。思い残すことはもうないかも、耐えられるのではないか、と思った。突然高熱が出るため、これから先も家族や親戚、職場に迷惑をかけるだろう。それは辛いな。診断に辿り着くまで平均8.8年かかると言われるこの病に、わずか1年で専門医に辿り着いた。それには奇跡と思った。

嬉しいことも悲しいことも楽しいことも辛いことも、全て人生。色々あるから面白いのだろう。重ね煮を作りながら、そんなことを考えた。鍋の中に人生を重ね、思いを重ね、今を生きていく。

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