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高良川縁起 その8

『清流だけで採れる幻の淡水のり』

文/高良川 ほとり

今年は空梅雨、いやあ秋冬が心配ですねえなんて言っておりましたらどえらい豪雨でした。雨の降り方が変わったけんしゃんなかとはいえ、被災された皆様にはお見舞い申し上げます。

水害を防ぐために、古くは夜明ダムや筑後大堰や三潴の国営水路など、筑後川水系の整備は昭和初期より営々と進められてきました。高良川もあちらこちらで護岸工事やっとります。両岸と川底をコンクリートでかためる「三面護岸」こそ少ないですが、高良内小学校から野中のあたりまでは護岸工事が進んでいます。護岸が進むと堤防がえぐられる恐れは少なくなりますが、土手に穴を掘ってそっと暮らしている水生生物や小魚たちの居場所もなくなります。また、川底や堤防からじわっと浸水、これが地下水となります。この地下へと浸透する水量、これが意外と馬鹿にならん量だそうで、護岸が進むと周辺の井戸が枯れた、湧き水の水量が減ったという記録も。

さて、国分町の交番んにきから北にすこし入ったあたりに、地元のかたが「のりだ」と呼ぶ一角があります。のりと言いましても淡水のり「スイゼンジノリ」です。熊本市も阿蘇の伏流水が豊富なエリアですが、その中心部にある江津湖で発見されたスイゼンジノリ、いつのころからか久留米に移植、栽培しておりました。国分は熊本とおなじくらい、水量があって水質もきれいだったのですね。昭和も中ごろとなるとだんだんと周辺も宅地化、昭和50年ごろ栽培をやめてしまったようです。本家本元の江津湖でも水質が悪化、いまでは福岡県朝倉市の清流「黄金川」でのみ栽培されております。

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朝倉市「黄金川」のみで
栽培される「スイゼンジノリ」
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