- 2021-03-31 (水) 14:36
- 歯は健康のバロメーター
〜落合先生のお口のお話し〜
1歳児はじめての歯科健診について
歯磨きを始めるタイミングは?3
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡
前回、前々回と歯が萌出する前は指で、下の前歯が萌出したらガーゼ・脱脂綿で、段階を踏んで口の中の手入れをすることをお話してきましたが、1歳前後、上の前歯が萌出したら普通の形の歯ブラシで磨く時期となります。上の前歯は下の前歯と違って、大変虫歯になりやすい!それまで指、ガーゼあるいは脱脂綿での手入れをお勧めしてきましたが、実際に歯についた虫歯の原因となる汚れ(歯垢)は歯ブラシでないと除去することはできません。ところが上の前歯の周囲は大変敏感な部分で、多くの子どもたちが歯ブラシの感触を好まない、これが歯磨き嫌いになる大きな原因です。
ただ、今まで指のマッサージやガーゼ・脱脂綿での手入れをしてきていれば、ある程度の刺激には慣れていますので、歯ブラシの当て方に気を付ければ、スムーズに歯ブラシを受け入れてくれます。
まず最初は、1本磨き用の歯ブラシを使って、毛先が歯と歯肉の境目に当たるように磨くことから始めましょう。1本磨き用の歯ブラシの毛先が歯と歯肉の境目に当たる、という感触を大体把握できたら、いよいよ普通の形の歯ブラシを使います。歯ブラシは仕上げ磨き用で、ブラシの毛の高さが短いものの方が毛にコシがあり磨きやすいです。その歯ブラシの毛先の角の部分(ヘリの部分)を1本磨き用の歯ブラシの毛先だと思って、歯と歯肉の境目に当てて2本ずつ磨くつもりで横に動かします。その際、歯ブラシは歯の真上からではなく、少し斜め上から当てると、毛先が歯と歯肉の境目に当たっていることが目に見えて確認できますから、歯ブラシは歯に対して斜め上から当ててみて下さい。文章でお伝えすると複雑なようですが、実際にやってみると難しいことではありません。歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先を当てる、というつもりで磨いてみて下さい。
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