Home > 高良川縁起 > 高良川縁起 その2

高良川縁起 その2

『水にまつわる弘法大師様』

文/高良川 ほとり

先月は久留米大水害のお話をしましたが、今月も引き続き水にまつわるお話。弘法大師様です。いやいや関係ないじゃんと突っ込まれそうですが、そもそも弘法大師様は日本における真言密教の祖であり雨乞いの法要などもばっちり。仏教だけでなく測量や堤防構築などの最新建設技術も習得していたと思われます。有名なところですと香川県にあります日本最大の灌漑用のため池「満濃池」の改築を指揮した記録も残っております。時の天皇からの信頼も厚かったのもうなづけますなあ。

さてさて、全国に足跡をのこす弘法大師様。九州にも唐からの留学を終えたのち二年ほど滞在されたそうで、各地に伝説がのこっております。初夏の風物詩、筑後川の「えつ」も、対岸に渡れず困っておりました弘法大師様を見かねた老漁師、向こう岸までのせてあげたところ、お礼にとアシの葉をちぎって川に投げいれたところあら不思議、銀色の魚となり以後漁師はこれを生活の糧として困ることがなくなった、とあります。

実は高良川にも弘法大師様にまつわるお話がございまして。ある日、高良川のあたりをさるいておられた大師様、ちょうど川で百姓が大根をあらっておったのが目にはいりまして。さて一本恵んでくれんじゃろうか、とお願いしたところ、すげなく断る百姓。その態度に腹をたてた弘法大師様は、大根あらわれんごつ水を枯らしちゃる、と真言を唱えますとあら不思議、毎年大根の収穫時期には川が干上がるようになりました。それ以来高良川のことを別名「大根川」とも呼ぶようになったんだとか。そういえば、高良川とバイパスが交差するあたりに、弘法大師様を信仰する小さなお堂がありました。しかしまあ、どちらも料簡の狭いちゅうか、けちくさいちゅうか。よっぽどおなかすいてたんでしょうか。それとも、弘法大師様とはいえ一人の人間であったとの証左でしょうか。(続く)

202103_tarawagawa.jpg

高良内小学校脇のあたり

いまでも軽トラごと川にはいってねぎやほうれん草をあらっている人をみかけます。

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
https://kurumestyle.com/wp/wp-trackback.php?p=2137
Listed below are links to weblogs that reference
高良川縁起 その2 from くるめ-コラム

Home > 高良川縁起 > 高良川縁起 その2

Search
Feeds
Meta

Return to page top