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くるめ食素材探検 vol.87

新年のお野菜ちゃ、あれくさ!ななくさ!「七草」編

文/靏久 格(産直や 蔵肆)

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年明けのお野菜、といえば、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの七草。6日の夜に下ごしらえ、7日の朝食をおかゆで、というのが正式ないただきかたです。もっと古式ゆかしくやるならば、七草なずな、七草ばやしと呼ばれるわらべうたをうたいながら七草をたたいて下ごしらえ、翌朝東のほうから清水を汲んできて炊き上げます。が、最近ではお餅をいれたり、おかゆにせず菜飯にしたり、七草をゆがいたときのお湯で手を洗うと一年間かぜをひかない、など地域や家庭ごとの風習、食べ方がございますので、肩肘はらずに気軽にいただくのが一番なのかもしれません。

七草の由来は、室町時代に成立した「御伽草子」の一章「七草草紙」。「御伽草子」は一寸法師や浦島太郎などのお話しを編纂したものですが、そのなかの「七草草紙」が中国の親孝行と立身出世を説くお話です。この七草草紙をもとに、平安時代に7種の穀物で粥を食べるようになり、これと摘み草の風習があわさって鎌倉時代から室町にかけていまの「七草」の原型ができあがり、現代に伝わっているようです。年末年始の食事で疲弊した胃腸をいたわる七草粥、というのは近年になって言われるようになった後付けで、本来七草は一歳(いちねん)の邪気を祓うハレの御馳走です。

2013年から始まったこの連載も、これにて最後となりました。長い間のご愛顧、ありがとうございました。

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