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むすんで、ひらいて!! Archive

むすんで、ひらいて!! vol.85

「心理療法・箱庭療法~親子で出来るこころの癒し~」wakaba12.jpg

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー特別認定 第107001号 野田 鏡子

心理療法の一技法に箱庭療法というのがあります。

砂の入った箱の中に、人・動物・植物・乗り物・建物などのミニチュアを自由に置き、何かを表現したり遊んだりすることを通して行う心理療法です。

自分の気持ちを言葉にすることが難しい子どものプレイセラピー(遊戯療法)の一環として使用されることが多くありますが、成人の治療にも用いられることもあります。

制作中は終始共感的な態度で見守り、言葉による説明をせずとも分かってもらえるという実感を得させます。安心して自由に表現できることにより、作品が次々と展開し、クライエントの意識の変化をもたらします。

この療法では、箱庭に表現されるイメージ(クライエントの内的世界)を大切に扱うため、基本的に作品に対してカウンセラーの解釈を伝えることはしません。作品自体より、箱庭を作ることが大きな意味を持ちます。

子どもは、人形や車やいろいろなおもちゃを並べて自分の世界を作ってひとりごとを言って遊びますよね。箱庭療法は、そんな子どもの自由な遊びから生まれたものと言われます。私も教室で良く見かけます。時間が許す時は、横に座って見守り、満足するまで遊ばせます。とても幸せそうで、素直になり、笑顔も多くなります。

是非、ご家庭でも子どもの遊びを「見守って」「同じ時間を味わって」あげて下さい。

むすんで、ひらいて!! vol.84

「コロナ禍で育つ子どもの発達に影響は?」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

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子どもは、生後7~8か月になると、知っている人と見知らぬ人とを明確に識別し、見知らぬ人を怖がるようになります。生後9か月頃には、まわりの人から感情を読み取ろうとする行動もみられ、1歳位にもなると、信頼出来る相手への親しみや愛情表現もするようになります。

大人の表情・声・行動などから、たくさんの情報を得て子どもは育っていきます。また、乳児期の環境や経験の違いは、感情の発達に大きな影響を与えます。

1~2歳の子どもは、お父さんやお母さんに抱かれ外に出ますが、コロナ禍の今、外を歩いている人は全てマスクをしています。黙って歩いている人は、皆同じ顔に見えるのではないでしょうか。

私も1歳の子どもと一対一で向き合って教育することがあるのですが、笑顔や唇の動きは感情を育てる上でとても大切です。

しかし、マスクをしていると非常に感情が伝わりづらく、特に、言葉の発達の遅い子や自閉傾向のある子どもは難しく感じています。

喜びの感情・悲しみの感情・怒りの感情を目や声で伝えるしか方法がありません。

人の気持ちは、親以外の大人と接して、にこにこ笑いかけたり話しかけたり褒められたりするという経験、つまり、人と接触し人に慣れていくという生活によって理解出来るようになります。

知らない人に声を掛けられ、あやされ笑みかけられることがほとんどない今、お父さん、お母さん、気をつけて子どもの目を見て笑みかけたり話しかけたりしてあげて下さい。出来る限り!

3歳までが豊かに感情が育つ非常に大切な時期です。

むすんで、ひらいて!! vol.83

「頭の良い・悪いの違いは幼児期の体験が影響している」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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心理学では、知能とは「生まれながらの能力」、学力は「学習によって身に付く知識、能力」と定義されています。そして、知性は生まれながらの能力(知能)に経験で得られた能力が加わったものであるという考え方があります。では、知性はどのように育つのでしょう。それは、幼児期におけるさまざまな遊びの体験です。

脳生理学者研究者の澤口俊之氏は、『幼児教育と脳』の中で「楽しくない、つまらないこと、ドーパミンが分泌されない状態は、知性を育てるのに有効ではない」と述べています。

子どもの学びは全て遊びからの経験によって身に付いてきます。そして、楽しくなにかに取り組むことで、ものごとに対して熱心に取り組む意欲、実践する集中力も育っていきます。

知性=

知能+経験で得た能力+意欲

知的障害と診断された子も、実はこの経験が不足していたということもあります。

私のところにも、就学時検査で知的障害の特別支援学級をすすめられ相談に来られる方が毎年いらっしゃいます。再度、個別式発達診断をしますと、発達しそびれている部分が明確に見えてきますので、障害というよりも発達しそびれているという方が正しいのではないかと思うことがよくあります。

また、幼児の場合は、その日の気分や場の雰囲気によって答えられない場合もあり、一度の検査で障害と判断するのは危険です。支援級に行った方が良いか普通級が良いかじっくり検討する必要があります。

大人にとっては簡単なことでも、発達途上の子どもにはできないことがたくさんあります。少し工夫した楽しい経験を与えてあげるよう日々の生活の中で気をつけて育てられると良いと思います。

むすんで、ひらいて!! vol.82

「感情のコントロールがうまくできない子の接し方」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

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一度、感情を害するといつまでもあれる子、衝動の抑制ができない子が多くなっているようです。

何か原因があるのですが、欲求を満たしてあげられない時、私たちはどう接したらよいのでしょう。

ADHD(注意欠陥多動性障害)と診断された子ども達もカッとなりやすい・キレやすいという特徴があります。欲求を阻止されると急に機嫌が悪くなり、どうにも手が付けられない状態になることもあります。人前でも電車の中でもどこでもお構いなしに泣きわめくのです。生まれ持った性質もあるかとは思いますが、接し方によっては変化するようです。

欲求不満が爆発している時、子どもの言いなりになったり機嫌を取ったりすることはあまり良い方法ではありません。「泣きわめくと思い通りになる!」という習慣がついてしまい、より激しく欲求を満たそうとするようになります。また、感情的になっていればいるほど、言葉で説得しても子どもの耳には入っていきません。大切なことは、穏やかに平然とした態度をとることです。

「どんなに我がままを言っても思い通りにならないよ」という態度をとることです。

「気をまぎらわせる」「他の興味を持つように仕向ける」という方法が1番効果的です。

外出する時は、子どものお気に入りのおもちゃやお菓子をこっそりバッグに入れておくのもいいでしょう。それとなく子どもの好きなおもちゃを出して自分で遊んでみて下さい。子どもはそれを見てスーッと高ぶった感情が消えていきます。黙って抱きしめてあげるのも良いと思います。

人は怒りの感情を先天的に持っているのですが、喜びの感情は日々の生活・環境の中で育っていくようです。特に幼児期に!!

むすんで、ひらいて!! vol.81

「コロナ禍で育つ気になる子ども達の成長」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

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誰もが思いもしなかった状況、不安な日々、私達大人はある程度今の状況が理解出来るのですが、子ども達はどんな気持ちでいるのでしょう。子どもにどんな影響を及ぼすのか誰もわからないのです。

私が一番気にかかっているのは、1歳~3歳位までの子ども達です。子どもは生後3か月位からお母さんとそれ以外の人との区別がつくようになってきます。

9か月頃になると、親以外の表情や声から感情を読み取ろうとする行動が観察されます。

しかし、外に出ると全ての人がマスクをして見えているのは目だけです。1歳~2歳の子どもは、話しかけても、まだ、言葉の意味ははっきりとわかっていませんが、相手の顔の表情(笑みかけると笑う、恐い声で話すと泣くなど)で本能的に相手が優しい人なのか、恐い人なのか感じとるのです。

褒められると喜ぶ、出来ると喜ぶ、真似る心、嫉妬心、競争心、他人の感情を感じとる、恥ずかしがる、感情面、情緒面の土台が2歳位までに出来ます。

人と接することが少なくなれば少ない程、人の心を読み取り察する心の成長は弱くなるのではないかと思います。

今、家族で居る時間が多くなりますので、お父さん、お母さん、あやしたり、話しかけたり、オーバーな表現で接して『笑わせる』楽しいことを経験させて下さい。今、親にしか出来ないことです。

幼児期の子どもは一緒に料理をしたり掃除をしたり、教えることは限りなくあります。強く生きる為に必要なことを教えていく良いチャンスです。子どもにとっては、全て遊びで学びです。お父さん、お母さんの笑顔が子どもにとって一番大切です。頑張ってみて下さい。

むすんで、ひらいて!! vol.80

「幼児心理カウンセリング」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

気軽にご相談下さい

[福岡教室]

☎092(823)1152

[久留米教室]
☎0942(33)1152 

育児相談、教育相談については「育児カウンセリング」や「教育カウンセリング」などの言葉が用いられます。

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一般的には「適応上の問題を持ち、その解決に援助を必要とする個人と専門的訓練を受けて助力者としての資質を備えた専門家とが面接し、主として言語的手段によって心理的影響を与え問題解決を助ける過程」としています。

私の所にも、さまざまな問題を抱えた方々がカウンセリングを受けに来られます。

カウンセリングの方法としては、まず、お子様と20~30分しっかり向き合い、遊びを通してその反応などを見させていただきます。

知的な発達、理解力、表現力、興味、意欲等々。その後、保護者の方が気になる点をお聞きし、今後、どのように養育していけば良いか話し合います。

乳幼児の場合、保護者の接し方で急激に変化し成長していくことも良くあります。

小学生や中高生になってから起こる不適応行動などの原因のほとんどは乳幼児期の接し方にあることが多いと言われています。乳幼児期に治療指導出来るものはしておくべきです。対処が早ければ早い程、問題をなくすことができ、それが強く望まれます。

自閉症・小児失語症・場面緘黙・注意欠陥多動性障害(ADHD)・退行現象・不登校・チック・指しゃぶり・爪噛み・知的障害・パニック障害等々、子どもの教育についての研究は、化学や物理学の研究のように実験出来ない為、絶対的な客観性を求めることは出来ません。しかし、気になる時は出来るだけ対処方法を見つけ出すことが大切です。幼児心理カウンセラーは発達しそびれた子ども達を健常の発達に導く資格認定です。

むすんで、ひらいて!! vol.79

言葉の発達の遅れ、発達障害?
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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近年、言葉の発達の遅れが見られる子が増加しているように思われます。
発達障害の子どもの判断基準も非常に曖昧で、なかなか正確な診断名、判定名がつけられないようです。
今回は、金子保先生の兆候例をご紹介します。

【1~2歳ごろに現れる兆候例】
〇言葉が出ない、または増えない
〇呼んでも振り向かない、または、振り向かないときが多い
〇笑うことが少ない、笑い転げるような様子が見られない
〇心の通じ合い(共感する心)が感じられない
〇ほめても喜ばない、または、喜びの感情が乏しい
〇まねる気持ちが弱い
〇内言語(声には出さないが意味を理解している言語のこと)ことが少ない
〇食べ物の好き・嫌いが激しい
〇強い興味を示すもの、行動がある(=特異興味。電車、車、地図、数字などさまざまなものがある)
〇テレビ、ビデオ、DVDが大好きで画面に貼りつくように見る

【3歳ごろの兆候例】
(症状が重い子、軽い子に分かれてくる)
(重い症状の子)
〇言葉が増えないか・増えない状態が続いている
〇呼んでも振り向かない
〇笑わない、泣いても涙の出が少ない
〇テレビ・ビデオを止めると自分で操作して見続ける
〇まねる気持ちが育っていない
〇特異興味が強いまま続いている

(軽い症状の子)
〇言葉が増え始める
〇呼ぶと振り向く時が多くなる
〇テレビ・ビデオへの関心は少なくなる
〇笑い転げることはないが、笑うこともある
〇特異興味はあるが、ほかのものへの興味も広がる
〇ままごと遊びができるようになる
〇指示・命令に従うことも多くなるが、従わないときも多い

年齢を重ねるほど改善は難しくなりますが、出来るだけ早期に適切な支援をすることで改善されます。
2、3歳で自閉症スペクトラムや発達障害と診断され、その後、言葉も社会性も発達し健常児として小学校に就学した子どもも多くいます。

言葉の問題にだけ気を取られてしまいがちですが、言葉の遅れは感情面・情緒面にも現れます。
健常な発達に導く為には、しっかりと子どもと向き合い、子どもと共に遊び、子どもを笑わせようとすることが、特に、大切だと思います。笑うことによって全ての面の成長があるようです。

むすんで、ひらいて!! vol.78

理想の父親像

「子どもから見て、好きで、遊んでくれて、怖い人」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

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子どもの能力の80%は家庭で育つ、学校で15%、社会で5%と言われています。

親が子どもに教えていく人生や社会に対する意識、生活技術などは子どもの年齢によってその内容は異なってきます。

教育にはいろいろな方法が用いられ、教える、考えさせる、ほめる、叱る、注意するなどさまざまなものがありますが、親子の接触で遊びながら教えていくことがほとんどでしょう。

子どもはこれによって父親・母親を好きになるものです。

人間形成の基本的な狙いの1つは、欲求が満たされない時もこれに耐え落ち着いて考え、意欲的に物事に対処できる人間に育てることだと思います。

母親は包む、守る愛。父親は悪い事をした時、叱る愛。父親は優しいだけでは子どものためになりません。「怖さ」は父親の役目かもしれません。

母親と比べ憎まれ役かもしれませんが、この怖さは父親の方が家庭での養育はうまくいくようです。

お父さんも出来る限り子どもと一緒に遊び、さまざまなことを一緒に経験されて、子どもが良い事と悪い事の判断が身に付くように心がけると、親子関係は中学、高校、大人になっても良い状態で進んでいくでしょう。

まわりの人に愛される人に育って欲しいですね。

むすんで、ひらいて!! vol.76

「自己コントロール力」202009-wakaba.jpg

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

自己コントロール力とは、自分の欲求や希望を我慢する能力です。自分の好きなように行動する、出歩く、不注意、多動児などと言われている子どもも大変多くなっています。

ダニエル・コールマン著・土屋京子訳の『EQ-こころの知能指数』の本には、次のような実験研究が紹介されています。

4歳の子どもの前に、2つのマシュマロを置いて、「先生はこの部屋を少しの間出ていきます。先生が戻ってくるまで我慢して食べないでいたら、2つとも食べていいですよ。先生が外に出ている間に、マシュマロがどうしても食べたくて、我慢できなかったら、1つだけ食べてよいですよ。ただし、1つ食べてしまったら、先生が部屋に戻ってきた時には、残りの1つは取り上げますよ。」という実験でした。

4歳の子どもはこれだけの指示内容を理解できます。この研究は、マシュマロを1つだが食べてしまった子と我慢して食べないでいた子をグループ分けして、高校を卒業するまで調査したそうです。

結果、我慢して食べなかった子は、高い社会性や対人能力、難局に対処できる力を身につけ、少々のストレスで破綻したり、行き詰ったり、後退しなかった。

逆に、我慢できずに食べてしまった子たちには、そのような長所がそれほど認められず、強情な反面、優柔不断であったり小さな挫折にも動揺もみせたり、対人関係を避けようとする姿勢なども目立ったそうです。また、学力にも差が生じたともいいます。

4歳の子の性格が、その後の情緒、社会性さらに学力にも差をもたらしていました。「いけないことはいけない」としっかり教え、我慢する事、ルールに従うことを教育することは子どものためです。自己コントロール力を育て、幼児期から人格形成を大切にして下さい。

むすんで、ひらいて!! vol.75

「今、非常に気になる子どもの特徴」
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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33年程前、3歳の自閉症の子どもの教育に携わった事がきっかけで障がい児の教育も手掛けて来ました。ですが、15年程前から明らかにそれまでの障がいの子ども達とは違う状態の子どもが目立つようになりました。
近年、自閉症については幼児に対して自閉症という診断(判定)名は多くの医師、教育相談員などではしなくなっています。それは、先天的な脳の障がいとは言いきれない曖昧な状態の子ども達が多くなっているからです。
自閉症様児、自閉的、自閉症様状態の子ども、得意興味児、情緒障がいなどの言葉で表現されます。
原因については不明ですが、1歳台までに発症するものと考えられています。
今、特に多いと思われるのが自閉的、自閉症様状態の子どもで先天的な脳障がいである自閉症と非常に似た状態にある子どもです。

特徴としては、
〇感情の交流が持てない
〇表情が乏しい(感情の未発達)
〇目が合いにくい(合っても一瞬、通り抜けるような視線)
〇真似をしようとしない
〇言葉がないか、少ない
〇特異興味がある(数字、アルファベット、車など一つの遊びに浸る)
〇テレビ・DVDが好き(ストーリーのないものを何度も見る)

生まれつき外からの刺激を受け止めにくい為、後天的に自閉傾向になりやすいのかもしれません。
出来るだけ早く子どもの状態に気づき発達を促すよう養育することで急速に健常の発達に導くことが出来ます。
どのような障がいであれ子どもは日々成長しています。年齢が低いほど成長の変化は大きいようです。
子どもと保護者のカウンセリングも行っております。気になる方は是非一度おいで下さい。

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