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くるめ-コラム

新・落語スズメvol.18

『落語暦(らくごよみ)』

文/松田 一成

宮原勝彦さん、アタシが最初に落語会を開くのに相談した、師匠のような存在の人だ。お名前を知ったのは、もう20年以上前だったと思う。落語好きが高じて、自宅を寄席にした人が居ると聞いた。狭い街なのですぐに辿りついたのだが、行ってびっくり、応接間あたりを畳敷きにした、20人くらいの寄席かと思ったら、ステージ付きの100人も入る立派なホールが玄関脇に建っていた。ホールの名前を『狸ばやし(今年から『たぬきばやし』に改名)』。落語趣味もここに極まれり。金持ちの道楽でも何でもない、いたって真っすぐな落語道を進んでいると、こんなホールが建ってしまったと、さも当たり前のように聞いたように思う。なんなら、あなたも、みたいな雰囲気があった。(だから最初の会を開くときに相談したのだが)その宮原さん、元サラリーマン、西日本新聞の記者をされていたが、4年前に退職され、昨年秋に本を出版されたという。もちろん落語の本。落語暦(らくごよみ)一年366日(閏年もおまけで入ってます)を落語で遊ぶ本と前書きに記してある。1月1日の『御慶』に始まり、12月31日の『芝浜』まで、今日は何の日?形式から、それにまつわる(こじつけた(笑))落語、俳句やうんちく、同僚下川光二氏に書かせたというイラストも秀逸な楽しい本だ。「書き上げるのに3年かかった」と宮原さんの力作には、友人だった直木賞作家『葉室麟』さんが以前寄稿された『狸ばやし騒動記』も収められている。(宮原さんの人なりは、さすが直木賞作家、涙なくしては読めない文章です)アタシの同僚もはまっているその『落語暦』、集広舎より出版、現在、近郊書店に絶賛平積み中とのこと。是非お手もとに。

歯は健康のバロメーター vol.34

〜落合先生のお口のお話し〜

歯が生える時期1

生まれた赤ちゃんに歯が生えているとき

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

歯の萌出時期は大体決まっていて、生まれて半年くらいで下の前歯から生えてくることが多い、しかしながら歯の萌出時期は個人差が大きい、というお話を以前したことがあったと思います。歯の萌出については、どちらかというと歯がなかなか生えてこない、という萌出時期が遅い、ということを心配される方が多いのですが、今回は歯の萌出が早い場合についてのお話しです。

通常、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、歯は1本もはえていないことがほとんどです。しかしながら、日本人では大体1000人に1人くらい(欧米人では3000人に1人くらい)の確率で生まれた時から歯が萌出している、あるいは生まれて4週間以内に歯が萌出してくる、ということがあります。これを先天性歯といいます。

先天性歯の原因は、骨あるいは内分泌に異常を起こす全身的な病気に伴って出現することもありますが、多くの場合はたまたま歯の発生が早かったり、歯の形成の進行が速かったり、歯が歯肉の表面に近いところで形成されていたため大きくなるにしたがって歯肉から出てしまったなど、局所的な原因であることが多いようです。

先天性歯には2種類あります。ひとつは生まれたときにはすでに歯が見えている、つまり歯が萌出している場合(出産歯といいます)、もう一つは歯肉が膨らんでいかにも歯が萌出しそうだけれどもまだ萌出していなくて、生まれて4週間以内に歯が萌出してくる場合です(新生歯といいます)。

同じ先天性歯でも、出産歯と新生歯では、かなりその後の様子が変わってきます。次回はそれぞれの先天性歯が赤ちゃんそしてお母さんお父さんの生活にどう影響を及ぼしていくのか、詳しくお話していきましょう。

むすんで、ひらいて!! vol.69

全人格発達法wakaba5.jpg

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

発達障害は1965年ごろから学校で問題になり始めました。当時は1万人に1人程度でしたが、2010年には1万人に1600人、そして、現在もまだ増え続けているそうです。

発達障害といっても非常に幅広く、どこまでが障害なのかはっきりしませんし、治療が難しいのが現状です。ですが、私も多くの教育法を学んできましたので、今回は、その中でも一番効果があるのではないかと思う方法をご紹介します。

『全人格発達方法』この教育は金子保先生(さいたま市教育センター所長)による、さまざまな障害および問題を抱えた子、発達に偏りのある子への教育法で、笑わせる働きかけによる発達支援です。

①音と映像のない環境を整える(2歳まではテレビなどを見せない生活を心がける。音楽や音の出るおもちゃは避ける)

②子どもをあやす(目を合わせて、話しかけ、いろいろな方法であやす。目が合った時には反応してあげる)

③育児に取り入れて欲しいこと(添い寝で話しかける。子守唄はお父さん・お母さんの声で)

④お母さん以外の人の育児参加(お母さん以外の人にあやされる体験が必要です)

⑤親子の触れ合いで豊かな心を育てる(親子で楽しく遊ぶ)

特別な事をするのではなく、育児の環境・方法を変えることで、人格・行動に大きな成長をもたらすという方法です。障害を持った子に限ったものでもありません。

どんな子でも年齢が低い時ほど働きかけが重要です。あたたかな家庭環境と親子と周りの人との関わりを大切にして下さい。

ご家庭でも十分できると思いますので、是非、ご参考にされて下さい。

つつじ司法書士法人

 みなさまが新聞等の報道で既にご存知のとおり、現在、不動産を相続する際の登記を義務化し、一定の期間内に登記を申請しなければ、過料に科すことを盛り込む方向で検討がなされています。また、相続の開始から遺産分割の手続きの申し立てなどがなく5年もしくは10年が経過すれば、各相続人それぞれの事情を考慮した具体的な相続分ではなく法定相続分の割合に応じて遺産を分割することも検討されています。

この問題に対しどのような結論がでるかは定かではありませんが、相続は、ほぼ全ての方が一生に一度は経験するもので、ときには残された家族の人生を左右することもある重要な出来事です。令和2年7月10日以降は法務局で自筆証書遺言に限り保管が可能になりますので、大切な財産を、お子様やお孫様の世代へと繋いでいくためにも生前の相続対策として、まずは遺言などをご検討なさってみてはいかかでしょうか。

香茶店〝香り不思議発見〟 Vol.111

tennendou202001.jpg 歳の初めの香り

今年はどの香りで始めますか!?

香star

令和になって初めてのお正月。おめでたいモノいくつか挙げると、お屠蘇、おせち、門松、鏡餅、そして新しい歳にふさわしい香りが「沈香」。そのふくよかな甘みとふくらみのある上品な香りは、平安貴族も虜になったとか。ベトナム産が上級品。正倉院の宝物(国宝)である「蘭奢待(黄熟香)」は文字の中に「東大寺」が隠されていて、足利義満、織田信長、明治天皇などがその一部を切り取っている。その香りはどんな香りだったのだろう?

新年にふさわしい香り「沈香」を楽しんでみてはいかが!

五味五感のバランスの取れた香り

・伽羅大観 [同じ香りで長さ本数が違います]

…1,650円〜12,100円

(14cm)12,100円、スティック(20本入)7,150円

・天成…8,800円 ・圓空…5,500円

・唐舟…3,300円  ※価格はすべて税込です。

くるめ食素材探検 vol.75

博多雑煮にはかかせません「かつおな」編

文/靏久 格(産直や 蔵肆)kurashi2020013a.jpg

かつお菜は古くから福岡で作られてきたアブラナ科の葉野菜で、高菜の近縁種とされています。高菜類は中央アジア原産と推定されており、中国南部から日本にわたり野菜として成立したと思われます。

名前の由来は様々ありますが、旨みが多く含まれカツオ出汁が無くても美味しいという事から「カツオ」菜と呼ばれるようになった説、また、煮るとかつおの風味がするから、という説、いずれにせよ漢字で「勝男菜」と書くことから縁起物として正月には博多の雑煮には欠かせない野菜の一つとされてきました。旬は初夏と冬の年二回ですが、需要はやはりお正月にあわせて、ということでこの時期にご紹介させていただきます。主な産地は福岡県、というか県外はおろか県内でも出回らないところがあったり。

緑黄色野菜の一つであるかつお菜は、βカロテンを多く含むほか、ビタミンC、カルシウムを多く含み、またグルタミン酸やアスパラギン酸などのうまみ成分を多く含んでいます。

選ぶポイントは大きさと縮れ方。大きくなりすぎないもののほうが葉も茎もやわらかいように思います。寒さにあたってぎゅぎゅっと縮れた葉はアクが少く辛みもなく、煮ると茎からは旨みが、またほんのりとした甘味が感じられると思います。お雑煮に添えるときは、かつお菜をゆでた後、巻きすで巻いて形と水分量を整えるときれいですね。

ちなみにうちは小豆雑煮です。出雲のものとはまた違い、ぜんざいにするめと昆布の細切りを煮たものとかつお菜を茹でたものを添えて。うちも!って方、ぜひ教えてください。

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.128

“2008年 ブラジル

ミナス・ジェライス クリスティーナ村”

写真と文 安達  和宏
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ブラジルの買い付けは世界一のコーヒー産地という肩書き抜きにして、他の産地以上に思いが入ってしまいます。中でも2002年ブラジルCOEで見事一位になった、アグアリンパ農園の訪問は一際印象に残りました。サンパウロから北東300km程にある湧水で有名なサンローレンソの街へ、そこから車で10分いつも買い付けするカルモデミナスへ、そこからまた10分ほどでクリスティーナ村に入ります。農園主のジョゼ・カルロスさんは柔和に話し始め、乾燥の様子や小屋に保管しているこの年収穫のパーチメント(乾燥させまだ殻が付いたままの生豆)を見せてくれました。その光景と何より広がる空の青さが私の心を鷲掴みにしました。このところご無沙汰してしまったクリスティーナ村、また出向きたいものです。

久留米文学散歩 vol.85

怪火⑪

文/増原 達也

この時代「木炭自動車」が主力だったのです。母方も「農地改革」(自動農創設特別措置法)で小作に出していたものが、この法律で前にも書いたとおり所有地(田圃)の四分の三を失った上に祖父の死で金銭的にも可成り苦しかった様です。その為か人に勧められて「木炭車」目当ての「炭焼き」すなわち「木炭製造」を創ったのです。併し男手がない為、当時戦地から帰ってこられた人を近所の人の紹介で雇っていた様です。最初の内は良かったのですが、長く続くと、まもなく、その人達(二人)に入金(集金)のあった現金を「ゴッソリ」持って行かれたとかで、これも長くは続かなかった様です。外にも二〜三、それと同じ様な事があり、相当経済的には苦境に入っていたと云われています。それでも戦争中から戦後に掛けて実家を頼ってきた方の(すなわち帰省していた)人数は10人以上に登った程だったのです。それも女と子供ばかりです。私達家族三人もそうですが、そんな時だったと想いますが。祖母が、「どんな事があっても、女が中心になって家を守らねば・・・・・・・」と帰省して来た人達に云ったとか、後日耳にした事があります。それにもう一ツは戦争に負けて、進駐軍が入って来ると同時に世の中が大きく変化すると噂が流れ、日本の婦女子が、どの様に扱われるか判らない時期でもあったのです。「時代が変わっても女のすることは一ツ家族を食べさせる事」と云ったとか。昭和20年の末頃から「ヤミ物資」が動くようになり、これを取締まる為に武装警官が列車等に乗り込んで来て「ヤミ米」等を列車内でも次々に摘発したのも当時の事です。社会主義経済「片山哲社会党首」(昭和22年6月1日)が首相に就いたこともあって物資の統制は一層激しくなった様です。それに米の配給に最初は一人一日当たり二合五勺だったのが日を追うと米はなくなり、代わりに「ジャガイモ」とか、「キザラ」の砂糖が米の代わりに配給になっていました。

むすんで、ひらいて!! vol.68

EQ(心の知能指数)

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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2歳位の子どもは積木を高く積もうとします。壊れたらまた高く積もうと納得するまで何度も何度も挑戦します。自分で出来て初めて満足し、喜びを感じ、次の新たな興味に移りまた挑戦します。

積木に限られてはいませんが、この満足感を幼児期に十分経験させることが心を成長させる上でとても大切だと、私は感じました。

IQ(知能指数)が高くても、この心の成長がなければ、将来、伸びていかないようです。では、心の成長、心の知能指数とは、いったいどういうものなのでしょう。

心理学者MP人間科学研究所代表・榎木博明氏は、次のような構成要素に分けています。

『対自的能力』

①自分の感情や欲求に気づく能力

②自分の感情や欲求を

コントロールする能力

③自分を鼓舞し、やる気にさせる能力

④粘り強くものごとに取り組む能力

⑤物事を楽観的に受け止め

前向きになる能力

『対他的能力』

①人の気持ちに共感する能力

②人の立場や意向を想像する能力

③人の言いたいことを理解する能力

④人に自分の気持ちを伝える能力

⑤人と気持ちを通い合わせる能力

また、榎木氏は、「子どものしつけや教育の中で、忍耐力や粘り強さ、共感性などを身につけさせることが大事だとされてきたが、それらは、このEQに相当するものと言える。そして、実際にEQが高い方が、ストレス対処能力が高く、学業成績も良好で、職業的成功度が高く、社会適応が良く、人生の幸福感が高いことなどが報告されている。」とも、述べています。

子どもを育てる上で何が大切なのか考えさせられます。将来、自分のやりたい事を見つけ、粘り強く取り組む姿勢の基礎は幼児期の遊びにあるのではないでしょうか。

歯は健康のバロメーター vol.33

〜落合先生のお口のお話し〜

むし歯について考えてみましょう3

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

乳歯の虫歯を放置した場合はどうなるかについてお話ししましょう。一番早く萌出する乳歯は、下の前歯で生後8か月頃、一番最後に上の奥歯が、2歳を過ぎた頃に萌出します。

そして永久歯との生え変わりは6歳頃から始まり、最後は11歳頃です。

つまり、乳歯の寿命は5年からせいぜい9年です。一生の中で乳歯がある時期はとても短く、しかも乳歯の脱落後は永久歯が萌出してくるのです。

そこで、以前は「乳歯はどうせ生え変わるもの、永久歯に交換するのだから、小さいこどもは歯の治療を嫌がるし、乳歯の治療はしなくていい、という考えが浸透していました。

乳歯の虫歯がたくさんあっても、こどもは結構無頓着で痛みも訴えず、食事も見かけ上普通に食べていることがほとんどですから、なおさらそういう考え方が定着してしまったのでしょう。

しかしながら、乳歯の虫歯を放置しておくと、その時点では何事も起こらなくても、実は大変なことが起こってしまうことがわかっています。

確かにむし歯の程度がC1程度なら、生え変わりまでこの状態を保つことができれば大きな問題は起こりません。C2でも程度問題と考えていいでしょう。

問題はC3・C4です。歯髄に炎症が生じて壊死してしまうと、膿が歯根の先の方にたまってきます。その位置は次に萌出してくる永久歯が待っている場所です。永久歯は膿の中に入りたくありませんから位置を移動しようとします。移動した永久歯は変な場所から萌出してきたり、悪い場所に移動してしまった場合には萌出できない(埋伏といいます)状態になってしまいます。また、うまく移動できなかった永久歯は膿の中に取り込まれ、萌出する前に感染を起こして死んでしまったり、あるいは質も形も脆弱な歯(ターナー歯といいます)になってしまいます。

つまり、乳歯の虫歯が重症化してしまった場合には、永久歯に大きなダメージを与えてしまい、取り返しのつかないことになってしまうのです。

そのため、乳歯の虫歯は、こどもが嫌がっても治療をする必要があるのです。

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