くるめ-コラム
第四十二席 第一回 久留米屋形船 立川生志船上落語
第四十二席
第一回 久留米屋形船 立川生志船上落語
松田一成
出航の6時半まではちょっと間があったので、それならばつなぎにと、連れのK氏とJR久留米駅近くを居酒屋散策。準備中の札のかかったドアの小窓から中を覗くと、どうぞと優しいママの顔。思いのほか居心地よく、うだうだやりすぎて、結局、船が出る水天宮さんまで小走りになった。本日『第一回久留米屋形船 立川生志船上落語』。菜の花のシーズンにかわいい船が筑後川を航行しているとは聞いたことがあったが、息の上がった酔っ払いオッサン達の前に見えたのは、まあ、それは立派な屋形船。おぼつかない足で乗り込み、雪見の障子を開ける。しっかり寄席ができておりました!船首を背に高座が設えられ、左右に振ったテーブルと桟敷の席。40人程の定員が、ほぼ満席。若干冷たい視線を感じつつ、座る所を探すも、空いていたのは高座の真ん前だけであった。まずい。この会は弁当付きですが、アルコールの提供はいたしません、お腹をふくらませた後は、ちゃんと生志師の落語を拝聴しましょうね、という会なのだ。それも、初回。船上落語会の今後を占う、大切な会なのだ。呑めないなら先に呑んでおけ作戦は成功したものの、赤ら顔は後ろの方で目立たず参加作戦が見事崩壊。このオッサン達のせいで、周りのお客様方はともかく(すみません)、芸人さんが不快に思い、最初で最後の船上落語会になったらどうしようと。うう、本当にまずい。酔っ払い二人は温かいお茶を片手に、会が始まるまで、甲板に上がり川風にあたっていたのでした。冷えきった体と引き換えに手に入れた落語会は、至極贅沢。生志師があじゃらの出囃子にのって途中から乗り込んでくると、船中、盛り上がる、盛り上がる。テレビでは絶対使えないまくらのあとは、艶話『短命』。舟にのって落語を聴こうなんていう粋筋のお客様ばかりなので、それはそれは…(笑)。時間をオーバーしての熱演の後は、生志師自らが客席に廻り、写メタイム。遊びというのはこういうことなのねと、酔いはすっかり醒めているはずなのにいつまでも余韻が残る素敵な時間をいただきました。是非、二回目があらん事を。
〈追伸〉第31回オトナ寄席!
12月7日(日曜日)伝説の男
『春風亭勢朝』、午後7時より。
琥珀亭0942・38・0570
是非!!
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Vol.23「収納」
Vol.23「収納」
住まいの悩みでよく耳にするのが収納です。スペースが少ない、物が多い、取り出しにくい、片付かない…。
上手な収納はたくさんしまうのではなく、物を効率よく片付けるのが基本です。そこで今回は、暮らしに役立つ収納ポイントをいくつか紹介したいと思います。
(1)自分のライフスタイルに合った収納計画をたてる。
(2)不必要なものはする。
(3)散らからないように使った後は元の場所へ片付ける。
〔隠す収納〕
まず、毎日出し入れするものはそれぞれ使う場所に分けて収納しましょう。日用品はオープン収納が便利だけど、雑になりがちなので扉かカーテンなどで隠して収納しましょう。
〔飾る収納〕
物を飾って楽しみながら、収納するのもいいですよ。デザインを考えバランスよくディスプレイしてみてください。それとホームセンターなどで売っている棚板や、カラーボックス、キャスターなどを利用して日曜大工などしてみるのもいいかもしれませんよ。棚板は金具や桟木を使って高さを変えられるように造ると、大きさの違う物を収納する事になった時に便利です。試行錯誤して自分で造った物には愛着があり、なんとも言えない達成感があり、いいものです。皆さんもぜひ楽しみながら収納に取り組んでみてください。
「住まいば考えよっ隊」砂原正利
ブログ http://www.kurumenosumai.com/
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大腸・肛門の病~便秘について~
大腸・肛門の病
~便秘について~
特定医療法人社団高野会
くるめ病院
院長 荒木靖三 先生(あらき・やすみ)
秋は季候もよく、過ごしやすい季節。さぞ食も進んでいることでしょう。しかし一つ、気をつけて欲しいことがあります。それは便秘!「たかが便秘」と放っておくと大変なことになります。今回から『大腸肛門病センターくるめ病院』の荒木院長先生にシリーズでお話を伺います。
—-どのような症状を「便秘」と言うのですか?
便秘には様々なタイプがあります。排便を我慢することで直腸の便が硬くなり排泄が困難になる「左側結腸型便秘」、便意はあるが、なかなか便が出ない「直腸性便秘」、神経質で排便前に左下腹部が痛み、コロコロ便が出る「過敏性腸症候群」、大腸の運動能力が低下する「弛緩性便秘」、というように患者さんによって様々な症状があります。
便秘は女性に多く見られ、当院にはたくさんの方が治療や相談に来られます。
—-どういった治療が行われるのですか?
便秘の治療は食生活の改善から始まりますが、まずは便秘のタイプを見極める簡単な検査を行います。マーカーカプセルというものを三日間、一個ずつ飲み、四日目に三日分のマーカーが腸内のどの位置にあるかレントゲン撮影。それにより、患者さんがどのようなタイプの便秘で悩んでおられるかを調べることができます。
あまり知られていませんが意外に多いのが「直腸性便秘」で、大腸の運動能力には問題がなくても肛門の機能障害(息んでも肛門括約筋が緩まないなど)によって排泄が困難になる場合があります。当院では肛門を緩めるコツを訓練するバイオフィードバック(生体自己制御)療法に取り組んでいます。直径五ミリほどの管状センサーを挿入し、心電図のようなモニターグラフを見ながらお尻をぎゅっと締めたり排便するように息んだりします。お尻の筋肉の動かし方の感覚をつかんでもらうのがこの療法です。50ccの空気や水を入れた風船を便に見立てて出す訓練もあります。患者さんによって治療期間は異なりますが、バイオフィードバックで快便生活を取り戻せる方は非常に多いです。
当院では、女性医師と女性スタッフで構成された女性のための専門外来を開設しています。思春期から高齢の女性まで気軽に相談できる環境を整えておりますので、お気軽にご相談ください。
取材協力/くるめ病院
TEL 0942・43・5757
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大往生
- 2008-10-31 (金)
- くるすたコラム | ナイスシニアになろう
特別医療法人 理事
吉永 美佐子
久留米市日吉町115
電話:0942-35-2725/FAX:0942-31-1318
大往生
今月の6日に、85歳の父が亡くなりました。4日前まで晩酌を楽しみ、最後まで自分の部屋で大好きな庭を見ながらの暮らし・・・病院にいたのはほんの3時間ほどという大往生でした。誰もが望むピンピンコロリですね。その秘訣を考えてみました。まず、食事は3食、時間を掛けて楽しみながら、必ず食べていました。特に夜は大好きな適度の晩酌を欠かさなかったですね。仕事をやめてからは、毎日カレンダーで日にちと曜日を必ずチェックしていました。テレビ好きで、あたらし物好き、特にニュースは欠かさず見て自分なりの分析で意見を言っていたことも、ぼけなかった秘訣かもしれません。後悔や愚痴は決して言わない人でした。自立心が強く人の世話になるのが嫌で、足腰が弱ってからも杖をつきながら必ずトイレに行っていました。持病がなかったわけではなく、心筋梗塞で九死に一生を得たこともあり、前立腺肥大もありましたが、うまく病気とつきあえたのだと思います。見送る側も、お疲れ様でした、と言う気持ちで送り出すことの出来る理想的な最後でした。
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「敬老の日」vol.23
スパイスハウス吉山/吉山武子
「敬老の日」
我が家の萩の花がピンク色に染まりながら季節は秋へと移ろい始めました。 九月十五日 敬老の日、夫の運転で私の二人の妹達(63歳・60歳)も一緒に、近くの温泉に出掛けました。
久しぶりにゆっくりとした時間を過ごし、おしゃべりに華が咲き、これからの老いへの過ごし方にも話が及びました。結果、《何と言っても健康第一で、楽しく仕事が続けられ、日々感謝の気持ちを持ちながら暮らしていけたらいいね》ということに落ち着きました。帰路『くるめ・道の駅』に立ち寄り、色々と買い求め夕飯の献立も出来上がりました。昼間の心地良い疲れで、ついうとうとしているところへ電話のベルが鳴りました。声の主は孫でした。少しはにかんだ様子で「おじいちゃん、おばあちゃん、おめでとう!!」。「おばあちゃんはね、ね、急いで電話をとってよろよろっとしたよー」と言いますと、いぶかしそうにその事をママに伝えている様子でした。 夫とも少しおしゃべりをして、また私に替わりました。「おばあちゃん、気を付けてね!十一月は、七五三の御祝いにお父しゃん、お母しゃんと飛行機に乗って久留米に帰ってくるからねー」思いがけない孫の御祝の声のメッセージに、嬉しさが込み上げ、嫁の心遣いがありがたく、心温まった敬老の日となりました。
岩田屋久留米店スローフードフェスタ協賛
吉山武子のスパイスandハーブミニクッキング
◆日時:10/22(水)、23(木)、25(土)
※予約制(定員各8~10名)
◆時間:15:00~ ◆参加費:1,000円
◆場所:岩田屋地下催事場
◆内容:きのこづくしハーブカレー他
お土産付き (カレーのテイクアウト)
◆問・申込:スパイスハウス吉山 ![]()
TEL.0942(34)4327
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9月24日(水)薪窯焼きナポリピザの店BRAVA にて
9月24日(水)薪窯焼きナポリピザの店BRAVA にて
《協力蔵元》
◆若波酒造 今村友香さん
筑酒美人の会も今年で4回目。相変わらず皆勤主席している島原です。
今回は「イタリアンと日本酒のコラボレーション」というなんとも素敵な企画!!料理は本場ナポリの薪窯で焼いた本格ピッツアが好評の「ブラーヴァ」、お酒は「若波酒造」にご協力賜りました。女性杜氏として、新聞や雑誌、テレビに数多く登場されている今村友香さん。女性ならではの感性と味覚で日本酒の新しい魅力を追求し続けるとても熱意ある方でした。
この会のためだけの「特別メニューフルコース」と未発売のお酒も《特別》に飲ませていただき、最高に幸せな一時でした。《特別》を提供してくれるのがこの会の魅力なのかもしれません。
今回登場したお酒たちの紹介です。福岡の名産品「いちごのあまおう」を使ったお酒は、食前酒としてロックで。 「上撰本醸造 蒲公英」はピッツァにあわせて。チーズの個性とお酒の個性がいい感じでコラボレーション♪すっきりとした味わいのお酒。それだけでも美味しいのに、今村さんは「トマトジュースで割って飲んでみてください」と提案。一瞬戸惑いはありましたが…チャレンジ!…
ん!?イケる美味しい♪
食中酒として「特別純米酒蜻蛉」。ネーミングにも使うお米にもこだわって造られた一品。飲めば飲むだけ味わい深い気がしました。
デザート酒として「ぱるふぇ(カシス梅酒)」。インターネット販売で爆発的人気の一品です。日本酒で造った梅酒にカシスをブレンドした、とても贅沢で手間隙かけて造られたお酒。この人気の理由が分かりました!!いつまでも飲める!!日本酒が苦手と思っている人に是非一度飲んで頂きたいお酒です。
美味しい料理と美味しいお酒があれば、自然に笑顔が溢れる。最高に幸せな時間を演出していただいた「ブラーヴァ」のスタッフの皆さん、若波酒造の今村友香さん、くるめすたいるさんに感謝です♪ありがとうございました。
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~グルメな久留米~
~グルメな久留米~
〈グルメ〉と〈久留米〉をモジるというのは、どこかのラーメン屋さんのキャッチにもあったような気がしますが、実際、久留米はグルメな町なのです。歴史のある国には必ず、その国独自の食文化が存在しているように、〈まち〉にも、その歴史と共に町独自の食文化があります。ご存知久留米を発祥とするとんこつラーメンは言わずもがな、我らの町の代表的食文化であります(筆者職業上手前味噌?)。そして、肉や内臓を中心とした焼き鳥も、この久留米独自の食文化のひとつです。また、そのカテゴリーに入れるとすれば、夜の〈屋台〉も然りですね。最近では、これらを総じて〈B級グルメ〉と呼ばれています。まさに久留米は、B級グルメの聖地なのであります。
しかし!我が久留米には、それらB級グルメのみを以てグルメな町と言わしめている訳ではありません。例えば、僕が初めてピザを食べたのが三十二年前、十八歳のときでした。そのお店は、池町川のほとりにあった小さなイタリア料理店〈サーラ・カリーナ〉です。始めてのピザの味と、イタリアの片田舎の家をイメージさせる店の雰囲気、その感動は今も覚えています。本場イタリア帰りのシェフの店という、三十九年前の九州では初めての本格的なイタリアンの店でした。天神町に移転した現在でも、サーラ・カリーナは、歴史と共にその味に磨きをかけながらイタリアの食文化を発信し続けています。
そして、そのサーラ・カリーナの正面に通りを挟んで位置する串揚げ専門店の〈五味一路(ごみひろ)〉。ここも独特の店の雰囲気と上級の串揚げの味を守り続ける老舗です。
話はちょっと逸れて、これは友人から聞いた話ですが、西鉄電車の車中、中年女性たちの会話、「久留米のおいしか物っちゃ何ね?」「そりゃアンタ、タイホーとタイホーたい」「え?」「大砲のラーメンと大鳳のとんかつたい」という会話が聞こえたとか(筆者職業上極メテ手前味噌?)。そう、そのとんかつの大鳳さんも、これまた大砲ラーメンと同じく創業昭和二十八年という、とんかつ専門店の老舗です。肉汁ほとばしる分厚い肉にサクッとした衣の絶妙なバランスはまさにとんかつの王道。その味は二代目の大橋一夫さんによって、頑なに守られています。
それからインド料理。これもイタリア料理同様、日本人の味覚によく合う料理文化ですね。当然カレー屋さんのことではでありません。久留米にも何軒かのインド料理の店がありますが、僕のイチオシは〈タンドゥーリ〉という、本物のインド人のオーナーシェフの店です。なぜか僕は、ここで焼酎を飲みながらタンドリーチキンを食べるのが大好きなのです。
その他にも、久留米には沢山のグルメな店があるのですが、紙面の都合上、またの機会とします。
そういえば、来たる十一月の一日・二日は、日本中のB級グルメを集めた〈B
1グランプリ〉が久留米で開催されます。久留米が一層グルメになる日です。今年の〈食欲の秋〉は、僕のメタボにさらに拍車がかかりそう・・・。
(2008年10月)
バックナンバー http://www.taiho.net/konjyaku_new.htm
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【B-1グランプリへの道(その8)】いよいよ開催迫る!/黒石つゆやきそば
久留米やきとり学会 会長
豆津橋 渡
e-mail gakkai@kurume-yakitori.com
HP www.kurume-yakitori.com
【B-1グランプリへの道(その8)】いよいよ開催迫る!/黒石つゆやきそば
前回、青森県の「黒石つゆやきそば」「青森生姜味噌おでん」「八戸せんべい汁」がまとまって『つゆ・みそ・じる 三食同盟』の調印をしたお話をしましたが、今回はその「つゆやきそば」のお話です。
青森県のほぼ真ん中人口約3万8千人の黒石市は、実はやきそばを売る店が70数軒もあるという知られざるやきそばの町です。黒石やきそばは、戦後、市内の製麺所で作られた中華麺を使い、各店が独自のゆで方や蒸し方で焼そばを売り出したのが始まり。やがてお客さんの好みに合わせ、麺とソースが絡みやすいモチモチとした食感の太平麺を、豚のラードで肉や野菜と一緒に炒めて、ぴり辛のウスターソースで仕上げる現在のスタイルが昭和30年ごろには定着していたそうです。そのころは食堂のみならず、駄菓子屋などでも売られ、焼きそばは10円単位の子どものおやつでした。お店では新聞紙を切って三角の小さな袋を作り、その中に焼きそばを入れて手渡し、子どもたちはソースをかけて食べていたそうです。
問題の「つゆやきそば」ですが、つゆやきそばと聞いてそのメニューをイメージできる人はどのくらいいるでしょうか。つゆやきそばとは、文字通りつゆに入ったやきそばです。見た目は一見ラーメンのようですが、太平麺のソースやきそばを中華スープもしくは和風のつゆに入れられて出てきます。コンビニなんてなかった当時の子供たちのために、ボリュームを増やして体も温まるという最高のおやつだったのが「つゆ焼きそば」のルーツ。極めて庶民的なメニューなのです。
果たしてソースと和風つゆが合うのか・・・?疑問ですよね。実は私はまだ食べたことがありません。しかし、食べた人の話によると不思議と絶妙なバランスの味になっているそうです。二つの味が喧嘩しない秘密は揚げ玉とネギだ、とも言っていましたが、こればっかりは食べてみないことにはわかりませんよねぇ。
さて、そのつゆやきそばですが、他の多くのB級ご当地グルメと同様、土地の人には「おなじみの食べ物」なんですが、旅行者や通りすがりの人たちには「縁のない物」でした。それが2年前、地元の観光施設で開かれた「黒石焼きそばサミット」をきっかけに脚光を浴びるようになり、最近よくテレビや雑誌なんかでみかけるようになりました。現在はカップ麺としても販売しているそうです。
この「黒石つゆやきそば」が11月の1日、2日のB 1グランプリで久留米にやってきます。関係者の間では、今回のグランプリのダークホースか!?と話題になっています。全国の24地域のB級ご当地グルメの祭典「B
1グランプリin久留米」へ是非お越しください。
いやー 楽しみだなぁ!!
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秋の夜長第四十一席
第四十一席
秋の夜長
松田一成 メンドウクサガリ屋の晩酌には秋の夜長がぴったりです。冷蔵庫への行き戻りもなく、脇にたてた一升瓶から湯呑みに直接なみなみと。暮れるのが早いせいか、酔いも早く、まだこんな時間かと寝るのも惜しい。そんな晩はお気に入りの図鑑や写真集を持って、ゴロンとすることにしています。活字も少ないし、何より枕にもなる。スミマセン、そんな話ではありませんでした。今日はそんな夜長に、読む落語の方を御紹介。『新宿末広亭春夏秋冬定点観測』、長井好弘著。寄席には十日興行の、上席、中席、下席(かみ、なか、しも)。それにそれぞれ、昼の部と夜の部。その一年全て、72の番組を見たという男の報告書、夢のような本。「噺家のべ675人、色物芸人のべ405人、日本一の寄席に、日本一通った客」と書かれた帯の下には、橘蓮二さんの素敵な寄席風情の写真が。なかなか東京に行けないアタシのため思って書いて下さったのかと、少々興奮しながら手にとったことを思い出します。ちょっと昔に買ったのですが(初版2000年12月)、今でもこんな夜には必ず登板のある本です。寄席人気低迷中の出版のせいか、「入り」には70人とか50人、五月中席に至っては25人!(300人近く入るのに!)の記録。芸人ごとの目次は親切で、今活躍しているあの人は、昔はどうだったんだろうとか、逆に今でも変わんないスタイルに安心したり。芸人を愛して止まない著者長井さんの視線は優しいです。10年もたっていないのに亡くなった方も多く、小さん、柳昇、志ん朝、円右、 猫八やローカル岡先生も。著者に思い入れがあるのか最後の番組の主任は、圓生オマージュ、圓弥さんの「猫忠」。一番組を3、4ページ、月毎にまとめてあり、写真もたっぷり、どこから始めてもいいし、どこでやめてもいい。読んでる時は、その時そこに自分がいたような想いにさせてくれるまことに良書。何より400ページ近くあるので…。お後が宜しいようで(笑)。
追伸 第29回オトナ寄席!10月10日初登場!橘家蔵之助、桂梅團治、午後7時より。
琥珀亭0942(38)0570是非!
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街の魅力を音楽で発信
- 2008-10-10 (金)
- インフォメーション
今月の元気もん
街の魅力を音楽で発信
【PROFILE】
久留米市商品化戦略プランワーキングチームメンバー。文化街さくら会会員。1955年生まれ。久留米市出身・在住。 ブルース、ロック、ジャズと様々なジャンルを経て、現在久留米文化街にてライブ演奏を聴かせるワインバー【ヴィノテーク】を経営し、地元を中心にライブ、セッション等を展開中。
音楽で久留米の街を盛り上げようとするミュージシャン、中瀬亨さん。六ツ門の六角堂で行なわれているイベントにはいつも彼の姿がある。十一月に久留米市が予定している『B級ご当地グルメの祭典!B 1グランプリ』、『久留米ほとめきまち旅博覧会』などの町興しイベントにも、音楽の角度から挑もうとする一人だ。「音楽界の中で出しゃばりもんになろうかな」と、笑う。口ヒゲが魅力的だ。
「我々音楽をやっている者は、いろんな所でいろんなイベントの中身として演奏をやってきました。しかしふと我に返ると、自分の周りをもっと盛り上げたいなと思ったんです。音楽を使って久留米を盛り上げたいという気持ちが常々ありました。たかが三、四年で街が変わるとは思っていない。十年後、二十年後、久留米の街がおもしろくなるためには、今から何かやっていった方がいい。自分が何々できるというのではなく、皆がそういう意識を持つようになればいいと思ったんです」
しぇからしか パワーが
集まれば何でもできる
久留米市では、二〇一一年春の九州新幹線全線開通に合わせて、観光商品化事業を展開中。その手始めとして、十一月に『久留米ほとめきまち旅博覧会』を開催。それに向けて、様々な久留米の観光コースの商品化を企画するワーキングチームメンバーを募った。多種多様な各分野で活躍する面々が集まり、中瀬さんもその中の一人だ。文化街案内コース『大人の街を飲み先案内人トオルと行く!文化街ナイトツアー』の他に、音楽を久留米のウリにしたらどうかという観点から、自分で演奏して音楽を楽しめるコース『久留米にライヴばしに来んの!熱い夜を楽しむビターナイトライヴ in 久留米』などを企画提案した。
「こうやって様々な分野を極めた人が集まり手を組んでいろんな企画をすればおもしろい。久留米を盛り上げたいという一つのパワーがこうして幾つも集まれば、何でもできるんじゃないかと気持ちが高まってきました。とくに五十代前後の我々が一番動かねばいけないのではと実感しました。ただ、思いが熱いだけではできないところがある。そうした意味では、市が観光に力を入れたいという今は一緒にやるチャンスなんです」
久留米人は照れ屋で表現下手、それが良さでもあり短所でもあると話す中瀬さんは、久留米人の眠っていた心をノックする。
「観光資源としてこんな場所もあるよと、久留米に興味を持つ人はもっと現れるはずです。本当は久留米に住んでいる皆がワーキングチームの一人なんです。私は音楽界の分野でやりたがり屋の先頭になろうかなと思っただけです。好きな言葉はしぇからしか。久留米では悪い意味ではないですね。しぇからしかぐらいのやりたがり屋がどんどん増えたら活気が出るでしょ。いろんな分野の、しぇからしかぐらいこだわっている人を集めて、『しぇからしか祭』なんかやったらおもしろいでしょうね」
十一月一~二日の『B級ご当地グルメの祭典!B 1グランプリ』では、期間中、市内の五、六ヶ所で『ほとめきストリートライブ イン B 1グランプリ』を企画。若手ミュージシャンにもスポットを当てる。
「せっかく何万人の人が久留米を訪れるのに寂しい雰囲気は見せられません。他所から来た人を音楽でほとめき(もてなし)ましょうという意味です。こんなに熱がある連中がいるんだな、活気がついているんだなと、音楽で実感してもらいたい。今どちらかというとストリートミュージシャンは隅っこに押しやられている存在ですが、若者の力も捨てたもんじゃないというところを見てもらいたいですね」
久留米はたくさんのメジャーミュージシャンを輩出した音楽の土壌がある街。その久留米で、ロック、ブルース、ジャズと長年音楽をやってきたプロミュージシャンとして、中瀬さんの夢は膨らむ。
「最終的には筑後の音楽をしたい。久留米独自のとんこつロックやジャズがあってもいいと思います。そして、将来できれば久留米の名物的ミュージックフェスタというものをつくっていきたい。久留米を盛り上げようという看板を大げさに掲げるのではなく、自分達がいい形で楽しんで音楽活動をやっていくことが、活気ある音楽の街づくりに繋がると思っています。活性化は、自分達が一生懸命楽しんでいること自体が活性化なんです」
そう語りながら中瀬さんはピアノに手を置き、ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』を弾き始めた。久留米が音楽でいっぱいの街になる日は近い。
文/森志穂
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