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落語スズメ第六十四回その後

松田一成

 「楽屋が15人で客が7人だよ、ほんと笑っちゃうよ、こんな時に落語聞きにくるヤツがいるんだもん、寄席の火を消しちゃあいけねぇって。」頂いた電話から、震災当日、新宿末広亭夜席の様子。こういう時に演芸とういのは本当に弱い。不謹慎だと簡単に切り捨てることはできても、我が身一つの生業ではどうすることもできない。「大きい会からキャンセル、延期」明日は今日の続きだと思える日常じゃないと成り立たない現実が、目の前につきつけられている。ただ、そういう話をして下さる芸人さんが、えらく威勢がいい。様子がいいというのか、こんな時にこそという洒落っ気が、極めて遺憾で、素晴らしく素敵。ある師匠は自分で拵えた震災川柳を容赦なく送ってくる。もちろんここに書くのは憚れる程のものだが、状況が変わらないのなら、笑い飛ばせというのだろう。またある師匠、震災後初めての落語会、東京から逃げるのかとウシロメタサに久留米に来てみたが、こっちの方が危なかったと危機感のうすい九州人に注意喚起。テレビで見る芸人さんの業にも驚いた。国民的人気番組『笑点』でのこと。演芸のコーナー、ゲストはサンドウィッチマン。シチュエーションが不動産屋と部屋探しに来た客。番組をご覧になられた方はお感じになったと思うが、もちろん、連呼していた笑点御法度下ネタの話ではない。痛烈な皮肉に込められた東北頑張れのメッセージに、言葉の力恐るべしの思いを感じた。件の末広速報を入れて下さった師匠は『来てる客も間抜けだけれど、やってるオレも馬鹿だよね』って。いつの間にか芸人の強烈な毒気に当てられて、こういう時だからこそこうでなくちゃと、沈んでいた気持ちが少し軽くなった最近でした。

追伸
そんな『笑点』に立川生志師匠『若手大喜利』出演決定!放送日未定!(笑)多分5月中とのこと。応援宜しくお願いします。次回オトナ寄席では7月1日出演!

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