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食の方言を行く-あかし玉子焼

  豆津橋 渡

30110304.jpg「明石焼き」。かつては「たこ焼きをダシにつけて食べるやつでしょ?」と思っていた。初めて食べたのは出張先の神戸でもう10年以上前だ。実際に食べてみると想像を超えていた。地元では「玉子焼き」と呼ばれるほど、そのほとんどが玉子なのだ。具はタコだけで、たこ焼きのような紅ショウガや天カスなどは入っていない。そのほとんど味付けしてない玉子焼きをほどよい濃さのダシにつけていただく。これがアッサリして実に癖になる。結構一個が大きいのだが、10コくらいいっぺんにペロリといってしまうのだ。その時、「明石焼き」というぐらいだから、いつかは本場の明石市(神戸市の隣)で食べてみたいと思った。
 念願かなって、今年の1月、JR明石駅前「あかし玉子焼・夢工房」を訪れる機会ができた。まず、焼き立てをダシをつけずにそのままいただく。美味しいたこ焼きの表現として「外はカリッ、中はトロッ」というけど、こちらは「外はフワッ、中はプルリン」って感じである。そして程よい触感のタコがツルンと出てくる。
 お店の方にそのルーツを聞いてみた。明石市の特産品で明石珠(あかしだま)という模造珊瑚の一種がある。(近代日本の重要な産業品の一つであったが、現在はプラスチックの普及により衰退)その材料に、卵白を使った。もとはその廃棄物であった卵黄の有効利用から始まったものらしい。後に明石名物の蛸が入って今の形になったそうだ。
 余談だが、大阪のたこ焼きには、もともとは蛸は入っていなかった。大正時代に生まれたチョボ焼きから、ラジオ焼きとなり、昭和になってあかし玉子焼を真似て蛸を入れるようになったという。
 たこ焼きのルーツともいえる「あかし玉子焼」いっぺん食うてみらんの。
 ・・・ということでいつもは終わるのだが、この「あかし玉子焼き」のほか「大阪たこ焼き」はもちろん「高砂にくてん」「神戸そばめし」などの本場関西のコナモンが久留米にやってきます。詳しくは本誌記事をご覧ください。

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