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〈その68〉今江祥智さんの絵本の魅力

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おはなし 田原和子さん(久留米子どもの本を読む会・代表)

 7月の末、久しぶりに久留米に来られた、今江祥智さんの講演を聴きました。
 既に、70代後半になられた今江祥智さん、今回の講演では、児童書関連の様々な人との関わりを数多く話して下さって、1960年代からの、新しい子どもの本の動きをなぞっていくようで、懐かしい気分で聞き入りました。
 今江祥智さんには、はやくから実に多くの、大人も楽しめる絵本を紹介して貰いました。ルマ・ゴッテンの『ねずみ女房』やカニグズバーグの数々の作品、ガブリエル・バンサンの『アンジュール』やその他のロマンを含んだ作品たち。そう言えば、わたし自身の児童書への入門は、この門からだったなと、思い出してきました。だから、楽しい本に沢山出合えたのだと。今江さんが文を書いた絵本は、『ちからたろう』『でんでんだいこいのち』『竜』『なんででんねん天満はん 天神祭』『そこがちょっとちがうんだ』『いつだって長さんがいて』ほか、田島征三、杉浦範茂、片山健、長新太など、個性的な画家との組み合わせで、迫力のある絵本になっています。可愛い、綺麗だけではなく、人生の哀歓を、そのまま描き出した絵本にも、子どもたちに出会って欲しいと願っておられるのでしょうか。いつになく年齢を感じさせた、この夏の今江さんに、エールを送りたくなりました。

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*******今江祥智さんが翻訳した絵本(共訳も含む)*******
『青い大きな家』(BL出版)ケイト・バンクス:さく G・ハレンスレーベン:え
『フリックス』(BL出版)トミー・ウンゲラー:絵・文
『風車小屋ねこ カッチェ』(BL出版)グレッチェン・ウェルフレ:文 ニコラ・ベイリー:絵
『ぼちぼちいこか』(偕成社)マイク・セイラー:文 ロバート・グロスマン:絵
『クマがふしぎに おもってたこと』(BL出版)ヴォルフ・エァルブルッフ:文・絵
『ナビル ある少年の物語』(BL出版)ガブリエル・バンサン:作
『夜をつけよう』(BL出版)レイ・ブラッドベリ・文 ディロン夫妻:絵
『サティさんは かわりもの』(BL出版)M.T.アンダーソン
『光のように鳥のように画家マティスの物語』(BL出版)ビジュ・ル・トール:作
『兎あにい おてがら話』(BL出版)プリシラ・ジャクイス:再話 エド・ヤング:絵

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