Home > くるすたコラム | 落語スズメ > 落語スズメ 第五十一回 「三平さんのこと」

落語スズメ 第五十一回 「三平さんのこと」

 松田 一成

「パンダは何食ってんだろう?」「パンだ!」。先日久留米で『二代林家三平襲名披露興行』が行われた。見れなかったが、結構な入りだったと伺った。よかった。アタシが小さい頃はテレビに出てる落語家さんは、三平さんが一番だった。『昭和の爆笑王』『神風タレント』、とにかくすごい人気で、あのもじゃもじゃ頭にタキシード、右手を軽く握り、おでこにくっつけ「どうもすみません」。冒頭の小咄は、YMOのアルバム『増殖』より、その三平さんのパロディ、スネークマショー演ずるところの『林家万平』。このスネークマンショーというのは、なかなか残酷で、あのアバや麻薬で入国を拒否されたポール(牧ではありません)のネタなんかをやってて、それまで大正テレビ寄席とドリフしかしらなかったアタシにはかなり辛い笑い。とくに冒頭の三平さんのギャグは、あれだけ売れていた人が、嘲笑のネタにされてしまうという、もう人前で落語家が好きだなんて言えないと思い込ませるに充分だったようなセンスでした(ひょうきん族で念を押されました)。それから30年。その三平の名前が復活。嬉しい。三平さんごめんなさい。アタシは大好きでした。思春期の気恥ずかしさも手伝い、わざと『桑原茂一最高!林家、ダセー』とか言ってました。あなたがテレビに出てくるだけでぱっと明るくなって、笑みがこぼれる。「ヨシ子さん」「カラダだけは大事にして下さい」「もう大変なんですから」、落語は聞いた覚えはありませんが、ギャグが次から次に出てきます。下ネタはやらない、誰も傷つけない、芸人であることを忘れない。もじゃもじゃ頭をかきながら少しだけ困ったような顔をして、その場にいる人みんなを和ませる。後で知りました。亡くなる少し前に病院のベットの上で「ご自分の名前がわかりますか」と先生に尋ねられた時に「加山雄三です」と答えたそうですね。そこにいた全員が、この人は天才だと思ったそうです。その凄さを見た二代三平師はどうつないでいくのでしょうか。期待しております。三平さん、思い出したこと。

追伸 第43回琥珀亭オトナ寄席、3月19日(金)『祝!第47回なにわ芸術祭新人賞受賞!笑福亭風喬』ゲスト有り

琥珀亭 0942・38・0570
ホームページチェック!
http://www.kumin.ne.jp/cofacoo/

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://kurumestyle.com/wp/wp-trackback.php?p=336
Listed below are links to weblogs that reference
落語スズメ 第五十一回 「三平さんのこと」 from くるめ-コラム

Home > くるすたコラム | 落語スズメ > 落語スズメ 第五十一回 「三平さんのこと」

Search
Feeds
Meta

Return to page top