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からだの参考書眼のおはなし2<飛蚊症>

saneyosi_1.jpg実吉眼科医院
院長 実吉安英先生

あなたの視界に黒いものが映っていませんか?今回は「飛蚊症」の症状や原因などについて、「実吉眼科医院」の実吉安英先生にお話を伺いました。

●飛蚊症とはどういった症状のことですか?
 目の前に黒いものが飛んでいるように見える症状の事を飛蚊症(ひぶんしょう)といいます。蚊が飛んでいるように見えるという意味ですが、糸くず、ハエ、黒いスス、オタマジャクシ、アメーバなどいろいろな形や色があります。1個見えたり多数見えることもあり、目を動かすと一瞬おくれて目と一緒に動いているように見えます。

●飛蚊症の原因は何ですか?
 飛蚊症の原因は、目の中の硝子体にできた濁りによるもので、この濁りの影が網膜に映って症状が現れます。硝子体とは眼球の中心部の大部分をしめる卵の白身のような透明でドロッとした組織です。この濁りの原因ですが、生まれつきのもの、加齢によって出現する生理的なもの、病気により出現するものがあり、病気によっては早急に治療が必要となるため、特に突然の飛蚊症の出現は必ず眼科受診が必要です。

●飛蚊症を引き起こす病気とは?
 飛蚊症を引き起こす主な病気は、ぶどう膜炎、硝子体出血、網膜裂孔等があり、いずれも重大な疾患で手遅れになると失明につながる事もあります。
 ぶどう膜とは虹彩、毛様体、脈絡膜という3つの組織の総称です。これらに炎症を起こすとぶどう膜炎とよばれ、全身疾患から引き起こされることもあり、原因検索と強力な消炎治療が必要です。

 硝子体出血は、後述する網膜裂孔や糖尿病性網膜症などの網膜疾患から硝子体中に出血することで雲のような強い影になり、出血が多量であればひどく視力が低下します。
 網膜裂孔は硝子体と網膜の癒着が加齢とともに剥がれる時に、癒着の強い部分が網膜を引っ張り、網膜に破れ目を作ることにより引き起こされます。破れた部分にちょうど血管が走っていると硝子体出血を起こし、出血が少なければ飛蚊症程度、多ければ突然の強いかすみと視力低下をきたします。仮に出血が微量でも、網膜の裂け目から液状になった硝子体が網膜の下に入り込み、網膜剥離を起こします。剥離を起こすと入院手術が必要になりますが、網膜裂孔だけの時期に発見できれば、レーザーを使って網膜剥離を防ぐ事ができます。

 したがって飛蚊症を自覚したら、できるだけ早く眼科を受診する事が大切です。検査には時間がかかり検査後4時間ほど目が見えにくくなりますから、運転はせず、そして時間に余裕を持って受診してください。

取材協力/実吉眼科医院
TEL 0942-34-5828

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