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歯は健康のバロメーター vol.36〜落合先生のお口のお話し〜

歯が生える時期3 生まれた赤ちゃんに歯が生えているとき

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

生まれたとき、あるいは生まれてすぐに萌出してくる歯、先天性歯についてお話をして今回で3回目になります。生まれた時すでに生えている出産歯と生まれて1か月以内に萌出してくる新生歯、前回、出産歯の場合は抜歯した方がいい、という判断になることが多くなる、というお話をしました。それでは生まれてから1か月以内に萌出してくる新生歯はどうでしょうか? 今回はこの点についてお話ししましょう。

新生歯でもぐらぐらが大きければ出産歯のように抜歯になりますが、出産歯と比較して新生歯は、歯の土台となる歯根ができる機能をもった状態で生えてくる傾向があります。つまり、歯は早く生えてきたが、土台もそれなりにできあがっていく、という状況です。ですから、赤ちゃんが舌で押したりしても、あまりぐらぐらにならず、何とか持ちこたえることができることが多くなります。その状況がしばらく続いて、周囲の歯が萌出してくる頃には、歯根もしっかりとしてきて、歯としての役割を果たすことができるようになっていきます。

しかしながら、十分でき上がる前に生えてきているので、上の前歯としっかりとかみ合うようになると、硬い上の前歯によってどんどんすり減って小さくなっていくことが多く、通常よりもかなり早く抜けてしまうこともありますが、小さいながらもなんとか持ちこたえて歯としての役割を果たしてくれることもあります。

ですから、新生歯の場合は抜歯ではなく、何とか保存していくようにすることが多くなりますが、授乳の際にお母さんの乳首に歯が当たり、乳首に傷がついてかなりの痛みを伴う炎症を起こしてしまう原因となることがあります。したがって、歯の萌出の程度をみながら、またお母さんの乳首の状態を確認しながら、必要に応じて歯の切端の部分を削って丸めたり、プラスティックで歯のキャップを作ってかぶせたり、何とか授乳に支障をきたさないようにすることが多くなり、その状況を見て抜歯するかどうかを決めることになります。

このように出産歯と新生歯、同じ先天性歯でも生えてくる時期の違いによって、その後の状況が大きく変わってきます。もし生まれたばかりの赤ちゃんの口の中に歯が生えてきたら、できるだけ早めに歯科受診をすることをお勧めします。

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