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歯は健康のバロメーター vol.33

〜落合先生のお口のお話し〜

むし歯について考えてみましょう3

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

乳歯の虫歯を放置した場合はどうなるかについてお話ししましょう。一番早く萌出する乳歯は、下の前歯で生後8か月頃、一番最後に上の奥歯が、2歳を過ぎた頃に萌出します。

そして永久歯との生え変わりは6歳頃から始まり、最後は11歳頃です。

つまり、乳歯の寿命は5年からせいぜい9年です。一生の中で乳歯がある時期はとても短く、しかも乳歯の脱落後は永久歯が萌出してくるのです。

そこで、以前は「乳歯はどうせ生え変わるもの、永久歯に交換するのだから、小さいこどもは歯の治療を嫌がるし、乳歯の治療はしなくていい、という考えが浸透していました。

乳歯の虫歯がたくさんあっても、こどもは結構無頓着で痛みも訴えず、食事も見かけ上普通に食べていることがほとんどですから、なおさらそういう考え方が定着してしまったのでしょう。

しかしながら、乳歯の虫歯を放置しておくと、その時点では何事も起こらなくても、実は大変なことが起こってしまうことがわかっています。

確かにむし歯の程度がC1程度なら、生え変わりまでこの状態を保つことができれば大きな問題は起こりません。C2でも程度問題と考えていいでしょう。

問題はC3・C4です。歯髄に炎症が生じて壊死してしまうと、膿が歯根の先の方にたまってきます。その位置は次に萌出してくる永久歯が待っている場所です。永久歯は膿の中に入りたくありませんから位置を移動しようとします。移動した永久歯は変な場所から萌出してきたり、悪い場所に移動してしまった場合には萌出できない(埋伏といいます)状態になってしまいます。また、うまく移動できなかった永久歯は膿の中に取り込まれ、萌出する前に感染を起こして死んでしまったり、あるいは質も形も脆弱な歯(ターナー歯といいます)になってしまいます。

つまり、乳歯の虫歯が重症化してしまった場合には、永久歯に大きなダメージを与えてしまい、取り返しのつかないことになってしまうのです。

そのため、乳歯の虫歯は、こどもが嫌がっても治療をする必要があるのです。

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