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むすんで、ひらいて!! vol.67

言葉の遅れ「発達性言語遅滞」
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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3歳くらいになっても言葉が出ない、呼んでも振り向かない、このような状態にあると何か障害があるのでは?と、当然、思ってしまいます。1歳前後で歩き始め、人見知りや後追いといった愛着関係もしっかり育っているにも関わらず意味ある言葉を発しない。おもちゃでは一人で遊ぶ、手先も器用。「おててはどれ?」「あしはどれ?」と聞くと、手を出したり、足をだしたりする。しかし、言葉でのコミュニケーションが出来ない。

東京大学医学部付属病院・榊原洋一先生は、こうした発達性言語遅滞についてこう言われています。
「言葉はコミュニケーションの手段だ。発達性言語遅滞の子どもは、自分から相手に自分の意思を伝えるもっとも有効な手段を使わないということになる。ところが、こうした子どもは、人とコミュニケーションを取りたいという気持ちが少ないのではないのだ。自分からは言葉を発しないものの、自分に向けて質問されているという状況をよく理解し、できるだけ答えようという気持ちはあるのだ。しばらく言葉をしゃべらない状態が続く(2~3歳くらいまで)が、ある時、急にしゃべりはじめる、というのが発達性言語遅滞の特徴である。」

自閉症スペクトラムと診断されることが多いのですが、自閉症は生得的な、つまり、生まれつきの脳の疾患です。発達性言語遅滞は障害ではなく、言葉の発達だけがゆっくりしている状態ということです。
私もそういった状態にある子どもの教育・指導をする事がよくあるのですが、本当にこちらが驚くほど急に話し出します。「あ~聞いてたんだ」「わかってたんだ」と感動します。子どもがしゃべらない状態であっても出来るだけ話しかけ、コミュニケーションを取るように心掛けられると良いと思います。

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