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子どもの為のひろしじいちゃんの絵ごころ指南!! Vol.11

「社会性を持つ目を養う美術教育」
子どもの絵 六ツ門教室
主宰 杉山 洋

左の2つの絵は金丸小のN君のもので、左右ともに全日本こども美術展で特選受賞したもの。
右は小学二年のときのバスに乗っての「社会科見学」を題材にしている。
この絵には塗り絵経験の跡がない。
バスの窓を通して自己を含めて友人の顔・姿を描いている。バスの車体を通過して車内の様子を思い出して絵を描いている。
写生していないということ。
小学二年では写生が出来ないのは当たり前で、まだその段階ではないということ。
それを大人は未発達と勘違いして「バスの中が見えるはずがない」と描写不足を叱ってはならない。そんな大人こそ教育が段階的に発達することを知らないものとして糾弾される方である。
車内の友人はバスの進行方向を無視して全員正面を向いている。横顔を描くことに気づいていない。お互い正面で記憶しているからだ。つまり記憶を思い出して描く年齢と理解してほしい、顔が正面を向いているのは車外を見学した驚きと楽しさを思い出して描いたと思ってほしい。鼻のある横顔の表現はまだ描けないその時期であっても、運転手さんをそれと分かるように描写しているではないか。それにバス停の標識も描いている。
塗り絵で育った子は、バスの車体を一色でぬりつぶし肝心の社会科見学を楽しんでいる自分たちが消滅した不幸な絵を描くようになる。
左の絵は、N君の六年生の作品。
上級生にはよく靴を描かせる。汚れた紐のある靴を。右の幼稚に見える絵を描いていた子が、こんな写生力十分な絵を描けるようになった。汚れも、ややこしい紐も、的確に描けることを喜んだのはまずN君だった。
この作品には学年に応じた社会性の的確な表現がある。まず木製の机の上にある汚れた古新聞紙。靴の背後も木の目のはっきりとした壁。つまりこの靴の存在する社会性がきっちりと主張されている。予想通り、N君は読書大好きな子になった。

《ともに全日本こども美術展特選受賞》

sugiyama5_1.jpg
▶金丸小二年 N君

sugiyama20190502.jpg
▶金丸小六年 N君

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