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新・落語スズメvol.7

「茶番」
文/松田 一成

『歌奴』といえば「山のアナアナ」で聞き馴染みの三遊亭円歌師(今年3月、三遊亭歌之介師が四代円歌となる予定)を思い出される方も多いでしょう。当代(当代は四代、円歌師の歌奴は二代目)は大分県のご出身、品のある語り口に、現代感覚のクスグリで、先日も上野鈴本演芸場で主任(トリ)を取られてます。その三遊亭歌奴師が、太神楽の鏡味仙志郎師とご出身地の大分の興行に合わせて久留米でも一席持って下さいました(久大線落語会!)。そのご報告。それぞれ、落語と太神楽ご披露の後は、スペシャル!アタシも初めて、『茶番』。いわゆる寸劇、コントなのですが、カツラとほっかむり、尻っぱしょりで演じるのは忠臣蔵、五段目二つ玉の段。盗賊「斧定九郎」を仙志郎師、五〇両を持って夜道を急ぐ老人「与市兵衛」を歌奴師。真っ暗な京都山崎街道を舞台に、定九郎が与市兵衛を切り殺し、金を奪うという実に陰惨な話、それが見事にショートコントへ大変身。仙志郎演ずる定九郎、片足を大袈裟に上げて「見得」を切るが、「ツケ」を打つ歌奴師がなかなか終わらない。そうじゃないと手取り足取り始める芝居の段取りがちょっとした歌舞伎教室。見得、ツケ、だんまり(スローモーションのように大袈裟に動く様子)、面白可笑しい符丁の解説となって、古典芸能に漬かってる感(お前は漬物か!)満載でありました。お仲入り後は歌奴師の落語。講談ネタから、人情大岡裁き「さじ加減」。堅物な若医者「現益」と芸者「お浪」のラブストーリー。爽やかに語って下さいました。こんな番組を久留米で見られるなんて。来年も是非「久大線落語会」期待しております。

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