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新・落語スズメvol.5

「続ける秘訣のようなもの」
文/松田 一成

酔いにまかせて、えいやっと入った飲み屋が、思わず心地よく、店主と話しこんでしまった。店をどこで開くのか考えたそうだ。福岡で勝負するには街が大き過ぎ。かといって、自分の地元では小さい、久留米の規模くらいがちょうどいいのかなと。始めてみれば、おっとどっこい、その久留米のスケールこそが難しい。長く続けるためには、同じお客様に何度も来てもらわねばならないからだ。その市村正親似のイケメン店主を眺めながら、充分流行るだろうにと思ったが、お客様はわがまま、なかなか大変だそうだ。そういえば、お手伝いしている落語会、昨年暮れの会は、ご出演して頂いた噺家さんが登場して、ちょうど10年の会でした。ネタ帳を繰っていて当人が気が付いた。ぽつりと。「あたしが出てなきゃ、こんなに続いてないね。」芸人独特の美意識にくすっとしましたが、いやいや、ごもっとも、おっしゃる通り。何度も足をお運びいただくお客様は、落語を聞きに来ている以上に、その噺家さんに会いに来て下さる(この辺はAKBと一緒だな(笑))、その結果が10年という年月か。その仕掛け(落語、おいしいお酒、)がいろいろあるだけで、人を動かすのは人でしかないし、人は人にしか興味を持たない(自分自身への興味も(笑))。ほんとに実感します。件の噺家さんを御贔屓にして下さるお客様も、池町川のバーカウンターでぼんやりする客(アタシ)も、会(杯)を重ねる理由は、結局、その人に、その人に会える場所にひかれるからなんだろうな。人柄を惚れさせるが、長く続く秘訣なのでしょうか。ただ、落語の場合、イケメン具合はあまり関係ないようで。(師匠スミマセン)

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