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新・落語スズメvol.3

「浪曲、玉川奈々福」

文/松田 一成

旅行けば 駿河の国に茶の香り あれは名代の東海道 名所古跡のあるなかで 音に聞こえし次郎長の〜ご存知『清水次郎長伝』、二代目広沢虎造で聞きなじみのある方も多いかと。今回はその浪曲、浪花節に現われた彗星の話。イムズホールであった柳家喬太郎師の会、ゲストでご出演されたのが玉川奈々福さん。浪曲の先生というよりは、学校の先生といった感じの色白細面の美人ちゃん。声より先に、その佇まいに興味が湧いて参加したことをすぐに後悔。落語は「噺す」講談は「読む」浪曲は「語る」芸と言われますが、奈々福さんのその浪曲、あの晩は爆発していました。ハートを射抜かれたといった可愛いものではなく、もろとも吹き飛ばされたといった表現がいいのか。多分ほとんどのお客様が、アタシも含めて、初めてのライブでの浪曲体験だったと思います。そんな会場で、奈々福さんが一節目に仕込んだ、浪花節の信管に触れました。そして見事に吹き飛ばされました。奈々福さん自身は浪曲の復権を目指し、キャッチも『節と啖呵と三味線で織りなす一人ミュージカル』と浪曲未体験の人にも垣根の低さをアピール、エンターテイメント風を装っています。が、おっとどっこい、聞けばその裏、しっかりと義理人情を詰め込んだ爆弾を片手に、日本人であることの逆の踏み絵を要求しているような。死なばもろとも、一緒に吹き飛ばされれば、この世は天国。人生で大事なものは義理と人情(と、お中元)。奈々福さんのうなる全力投球の浪花節に決意を感じたのでした。素敵です奈々福さん。

そんな玉川奈々福さんの会、11/4久留米シティプラザCボックスで公演。是非!※詳細は14Pをご確認下さい

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