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子どもの為の ひろしじいちゃんの 絵ごころ指南!! Vol.6

子どもの絵 六ツ門教室

主宰 杉山 洋

「屋根瓦の美」

久留米ユネスコ協会展で最高賞を受賞した小学六年生上田青永君の夏休みの宿題提出作品。

『村のお宮』の屋根瓦を題材に選んだところがすでに非凡。しかもそれを審査し、最高賞に選んだ審査員の眼も非凡。芸術家を自認して●●会とかいう洋画団体の会員に審査を任せていない主宰団体も非凡。審査員は小学校の美術担当だった元教師とか。画家ではない。教師だった。このユネスコ協会の叡智にほれ込んで、毎年我が塾生を応募させている。

こどもの絵は「芸術ではない」と言った恩師の坂本繁二郎の言葉をつくづく思わせる作品である。この作品には思春期間近の『芸術とはなんぞや』という気持ちがモヤモヤと現れ始めたころの作品である。つまり「こどもの美術教育」の最終段階の作品と言っていい。

恩師坂本繁二郎は大正デモクラシーの世相のなか「芸術自由協会」の参加会員となり、こどもの恵のありようについて、「こどもの絵は芸術ではない」という言葉を残している。

作者上田青永君は高校時代に、作家三島由紀夫に傾倒して慶応を出たはず。この作品を残した青年上田君の社会人としての人となりが推察される。画塾の主宰者にとってはこの上なくなつかしくうれしい作品である。

この作品で『蝋画』という作画技術を指導した。十年前の中学校の美術教科書には記載されていた技法だったが、いまそれも消えたようだ。

いま中学校での美術教育は明朝・ゴシックなどの文字の描法が殆ど。美術教育の時間も少なく不徹底。明朝のほかに宋朝という書体があること担当教師はご存じか。音楽もしかり。大の大人がすべて「可愛い」としか言語表現できない哀れさは、それらの教育現場に原因があるのではないか。この『瓦』の美に気づいた小学六年生の存在を懐かしむだけであってはあるまい。「中教審とやらの国家機関と芸術教育現場を相手に闘いを続けねば」と思っている。

201810-sugiyama.jpg◀【上田青永君 小六年作品】

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