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ひろしじいちゃんの 子どもの為の絵ごころ指南!! Vol.1

子どもの絵 六ツ門教室 主宰 杉山 洋
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20180508sugiyamae1.jpg「子どもの絵の指導」の最大の敵は「塗り絵」です。
「幼いお子さん」に市販の「塗り絵」を与え、画面全部が色で埋められたとき、「ああ、よく塗れた。よく出来た」とお子さんを褒められたことはありませんか。
右の五歳の幼児の「お母さん」の絵には余白がありません。完全な「塗り絵」です。「お母さん」ではない「お人形さん」を描いたものです。この絵には血の通った世界で独りだけのお母さんの姿がありません。
人形のまわりの黄緑の色は何を意味しているのでしょうか。おそらくお母さんが「白く残っている、まわりを黄緑で塗りなさい」と指示したに違いありません。
お母さんがいつもこんなドレスを着てウインクしているのでしょうか。まわりが黄緑の色の世界にいるのでしょうか。すべてがウソで固められています。血の通っている、世界で唯ひとりの母の像がこの絵にはありません。
お子さんは「人形」のまわりを空白のまま残していたに違いありません。それを未完成と思ったお母さんは、思いつきの黄緑で塗りつぶさせたのです。それがウソの始まりです。
このまま幼児期を過ごしたお子さんは、小学四年生ころ、目で見て描く「写生」が苦手になり、ひいては人生でもっとも大事な思春期に「美術」とは無縁になるでしょう。
左の絵は世界で唯ひとりの自分のお母さんを描いています。大きな口を開けてゴシゴシと歯を磨くお母さんは健康そのもの。茶色の血の通った顔や、でっかい白い歯がそれを表現しています。まわりの時代色の残った壁には黄色のタオルがさがっています。うがい用のコップには水が満杯。「歯ブラシ」を持つ手首に力がこもっており、ところどころに残った空白は塗り絵ではない証拠。幼児期の絵に必然的に生じる空白なのです。
空白の無い無意味な黄緑のべた塗り絵のウソより、はるかに勝る幼児期絵の真実がここにあります。

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