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くるめ食素材探検 vol.47

くるめ食素材探検 vol.47

あまりにもなじんだ野菜「じゃがいも」編

文/靏久 格(産直や 蔵肆)
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ちょうど北海道の新ジャガが出回る時期ですね。昨年の北海道は台風が四連発で襲来、あらかた農地を流してしまったためえらいことになりました。ポテトチップスなどが品薄になったのはまだまだ記憶に新しいところです。ほかのジャガイモを使えばいいじゃん!と思ったあなた。じつはポテチ専用の品種というものがありまして、だんしゃくなんか使っても焦げたり味がよくなかったりという事情があったりします。

原産地は南アメリカですが、本場はヨーロッパでしょうか。イギリスでは300種ほど現役で栽培されているそうです。ちなみにペルーのリマにある国際ポテトセンターでは9900種が保存されているとか。さて、皆さん何種類ご存知でしょうか?私?聞かないでください・・・。

日本への伝来は江戸時代。ですが温暖な気候と荒れ地を好むサツマイモと一緒に導入されたため、冷涼な気候を好み肥料も必要なジャガイモはあまり広まりませんでした。本格的に栽培されだしたのは北海道開拓のはじまった明治のころ。だんしゃく、メークインなどはその頃の品種です。そんな古い品種が現役、というのは野菜の世界ではめずらしいことだったりします。ちなみに、だんしゃくは高知県出身の川田龍吉男爵が北海道でひろめたもの。正式名称は「アイリッシュ・コブラー」といいますが、男爵様が広めたので通称の「だんしゃく」が広まりました。

同じ明治時代に活躍した牛島謹爾(うしじま きんじ)は三潴出身、八女で育ち渡米したのち、カリフォルニアでジャガイモ栽培で成功。一時期はカリフォニア州の5割以上、アメリカ全体の1割のじゃがいもの生産額を彼の農園で生産、「ポテトキング」と呼ばれたそうです。

写真は「デストロイヤー」わりと最近(といっても10年くらい前)の品種です。皮が紫色で眼の部分が赤いためマスクをかぶったような外観ということからついた名前です。ちょっと悪役っぽくないですか?本名は「グラウンド・ペチカ」といいます。

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