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くるめ食素材探検 vol.37

古くから咳・痰の薬用 ぎんなん(銀杏)編
文/靏久 格(産直や 蔵肆)

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秋になるとイチョウの葉が色づき種子ができます。あの燃え立つような黄色は素敵ですね。木の実は一般的に古来より滋養ある食べ物とされていますが、銀杏もやはり生命力のある食べ物と言われてきました。特にイチョウは生きた化石の木と言われ、2億〜1億5000年前に出現して最も栄えたと言われています。もしかして恐竜も楽しんでいたのでしょうか。

よくイチョウ並木では足元に落ちていますが、それを踏むとどえらい匂いが。やはり恐竜も踏んづけていたのかなあ。その種子の外皮をはずし、殻を割った中の核がギンナンです。実は外皮には、ギンコール酸というアレルギー物質が含まれております。素手で触るとかぶれることがありますので、ご注意を。

銀杏はデンプン、βカロテン、ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、鉄などを含む栄養価の高い食材です。中国や日本では、古くから滋養強壮の他に、咳止めや痰切り、喘息、夜尿症などの改善目的で用いられていました。ただし、銀杏にはビタミンB6の作用を妨げる物質が含まれており、食べ過ぎると中毒症状を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

一度に食べる数は年の数まで、と言われておりますが案外間違いでもないようで。消費者庁ではこどもが5〜6個程度で中毒を起こした例があるとしています。また、ウルシ科の植物(マンゴー、カシューナッツも含む)にアレルギーのある人は、ギンナンに対してもアレルギーである可能性が高いとのこと。美味しいからって40も50も食べるのもどうかと思いますが。おいしいものも、ほどほどに。

早い時期に収穫した銀杏は美しい翡翠色。塩煎りや素揚げするとよいお酒の肴です。秋らしく土瓶蒸し、茶碗蒸しもいいですね。

ちなみに、銀杏の木はとても燃えにくく、街路樹や延焼防止のため防火帯としても活用されてきました。倉庫街や学校、寺院などに多く植えてあるのはそういう理由だったんですね。

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