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くるめ食素材探検 vol.33

「かっぱも大好き、きゅうり」きゅうり編
文/靏久 格(産直や 蔵肆)
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キュウリ、ですからウリ科の仲間。昔の品種である地這い胡瓜、もし見かける機会ありましたら食べてみてください。地味な滋味がありましてたまらんです。
中東原産のきゅうりが日本に入ってきたのは平安時代、シルクロード経由で伝わってきました。品種の違いもあり、江戸時代まではあまり人気のある野菜ではなかったようです。
幕末に品種改良が行われ、味よし、歯ごたえよしとなってから広がったようです。
いま出回っているのは収穫量が多かったり、病気に耐えるようにと品種改良された「節成り胡瓜」が主です。ビニールハウス内に何百本も植えることができ、季節を問わず収穫できるので、一年中新鮮なキュウリを楽しむことができます。といっても、実は今わたしたちが楽しんでいるのは「未熟」なきゅうり。本当の姿は黄色く熟し、大きさも四合瓶くらいに育ったものを煮たりして食べていたそうです。冬瓜みたいな感覚だったのでしょうか?
きゅうりは、主成分の90%以上が水分ですが、ビタミンA、B群、C、カルシウム、カリウム、食物繊維などが含まれています。特にカリウムが豊富に含まれ、むくみを改善する作用や利尿を促す作用、体内のナトリウムの排泄を促し高血圧を予防する働きがあります。また、きゅうりには体内にこもった熱を取り除く作用があるため、夏バテ予防におすすめです。生で食べてよし、漬物によし、酢の物、和え物と大活躍です。スペイン料理のガスパチョは、キュウリのスープです。宮崎の郷土料理「冷や汁」にも欠かせませんね。といっても、博多の祇園山笠、櫛田神社の氏子さんは、神社の御紋がキュウリの切り口と似ていることから、期間中はキュウリを食べないそうです。また、同じような理由でキュウリ栽培を行なわない地区も日本各地に点在しています。
カッパはきゅうりが好きだから、きゅうりの巻き寿司をカッパ巻きというのはご存知。さて、なんで好物とされたのだろう?と思って調べてみたのですが、諸説ありまして面白いですねえ。水神(牛頭大王)の好物が胡瓜だった、とか、人肉の味に似てるから身代わりとして川に捧げていた、とか。地域によっては、初なりのきゅうりに子供の名前を刻み、「河童様どうか今年もわが子をお守りください」と川遊びをする川に流す慣わしもあったり。けして、恐れられるばかりの存在ではなかったのですねえ。
筑後川に育まれた久留米。実はきゅうりと縁の深い町だってご存知でした?荒木町には、きゅうりの品種改良で日本中にしられた会社があるんですよ。いまどきのカッパさん、好みの品種はあるのかしらん?

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