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からだの参考書 大腸・肛門の病~過敏性腸症候群~

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特定医療法人社団高野会くるめ病院araki.jpg
院長 荒木靖三 先生

大腸・肛門の病~過敏性腸症候群~

 今年もあと一ヶ月。仕事の渦、家庭の渦、社会の渦…日々ストレスにさらされ追われている事でしょう。今回はそんなストレスが影響するとされている『過敏性腸症候群』のお話。今回も大腸肛門病センターくるめ病院の荒木先生にお話を伺います。

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  どのような症状を「過敏性腸症候群」と言うのですか? 『過敏性腸症候群』(IBS)とは大腸や小腸に原因となる異常が見つからないのに、便通異常と腹部症状が続く病気です。主な症状は腹痛や下痢、便秘などで、主に「下痢型」「便秘型」「混合型」の3タイプに分類されます。
 「ROME 」による診断基準では、過去三ヶ月間にひと月に三日以上の腹痛や腹部不快感がある。そして
1.排便すると腹痛や腹部不快感が緩和される。
2.腹痛や腹部不快感がある時は排便の回数が普段と違う。
3.腹痛や腹部不快感がある時は便の性状が普段と違う。以上3項目のうち2つ以上当てはまる状態を言います。
 原因としては消化管の運動異常や知覚過敏が指摘されており、ストレスが最も症状を悪化させる要因です。腸は自律神経との関わりも深く、ストレスや緊張を脳で感じると交感神経が活発になって腸の具合が悪くなり、その不快な信号が脳に送られることでストレスがさらに発生するという悪循環を生じます。また、脳からの指令がなくても消化管は運動をすることができ、腸の自立性を助ける神経伝達物質の一つである「セロトニン」を介して蠕動運動を行います。
 セロトニンは90%が腸内に存在しており、分泌量が増えると腸の動きが活発になり、下痢を起こすのではないかと考えられています。
  どういった治療を行われていますか?
 まずは、腸の器質的疾患(大腸がんや腸炎など)がないかを調べるために、内視鏡検査やレントゲン検査、経口マーカーによる大腸の輸送能検査などを行います。そこで、どのタイプかを見極め、症状に合わせた薬物療法(漢方薬を含む)を行います。便中の水分を調整することで便を固めたり、逆に硬くならないように便通を整える薬や消化管運動を調節する薬を使用するのです。また、心理的な要因を和らげるために、症状に合わせて抗うつ薬や抗不安薬を処方することもあります。
 その他、朝食を抜かない、早食いをしない、繊維が多い食事を摂るように心掛けるなどの食事療法も併用します。
取材協力/くるめ病院
TEL 0942・43・5757

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