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2020-10

歯は健康のバロメーター vol.41

〜落合先生のお口のお話し〜

1歳児の歯科健診を受けましょう

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

久留米市では1歳になった子どもたちに、「1歳児歯科健診、初めての歯の健康教室」を開いています。毎月第4あるいは第2日曜日に市役所の会議室を健診スペースに仕立て、もう15年以上も前から行っています。しかしながら、本年の3月以降は、コロナウイルス問題で三密を避けることが難しい状況になってしまい、8月までは中止となってしまいました。

ウイルス問題はまだまだ先が見えない状態ですが、健診をいつまでも再開しないわけにはいかないので、久留米歯科医師会をはじめ、うきはおよび大川三潴歯科医師会の協力のもと、9月からは地域の有志の先生方の歯科医院で再開することになりました。

歯科健診とはいっても、1歳のこどもたちの口の中を見てもようやく上の前歯が生えてくるかどうか、なかにはまだ歯が生えていないこどももたくさんいます。本来の歯の健診は1歳6か月からになっていますので、この1歳児歯科健診はむし歯の健診というよりも、口の中の気になるところを確認する、これからどうやって口の中の健康を守っていくか、あるいは、食生活や生活習慣など、気になることやわかないことなど、様々な相談事を持ち込んでみましょう。

健診の場ですべてが解決するとは限りませんが、解決に向けての糸口を相談の中から見つけ出すことが重要です。そして初めてのフッ素塗布もありますので、ぜひ経験してもらいたいものです。フッ素がどんなものか、わからないことも思い切って聞いてみましょう。

むすんで、ひらいて!! vol.77

「知的能力(知能)、知性、超知性」202010-wakaba.png

~本当に賢い子ってどんな子?

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

知能育成教室で子どもの知的能力を高める教育を35年間、子どもと向き合いながら研究してきました。

知能検査をして子どもの発達を見てきましたが、先日、『6歳までにしておきたい親子体験』という金子保氏(さいたま市教育相談センター所長)の本で非常に感動し、これまでの考え方に間違いなかったと確信しました。

知性=知能+経験で得た能力+意欲→学力向上

言語的知性や社会的知性などの8つの知性を総括してコントロールする知性を『超知性』と金子氏は呼んでいます。

たくさんの超知性の子ども達と出会って感じたことは意欲的であるということです。

超知性は人間らしさであり、人間らしく育てることこそ幼児教育の根幹であると考えられています。どんなに知識が豊かでも人間関係や感情を適切にコントロール出来なければ社会の中でうまく生きていくことが出来ません。

超知性を育むためには、子どもの発達に適した環境を用意することです。親だけではなくさまざまな人間関係を築いていくことが大切なのです。

又、「人格、理性、主体性、独創性、創造性、総合的思考力など、この知性が中心的役割をもつものである」と脳生理学者、澤口俊之氏は述べています。

子どもは遊びの中で喜び、楽しむことで意欲につながって、人格的にも、知的にも伸びていくと感じました。

幼児期、笑顔の多い子ほど豊かな成長をしていくようです。

香茶店 “香り不思議発見” Vol.120

見て、触れて、聴いて感じる

お香のたのしみ !

香star

お香の楽しみ方は古来「香りを聞く」と表現した。香を焚き、その香りの素を当てる「聞香」という平安時代の遊びもそうだ。

数種類のお香を嗅ぎ分け、言い当てる貴族のゲームである。「香道」の歴史は、「茶道」よりも古く、現代に至っている。もとより堅苦しい話ではなく、秋の深い夜に虫の音とともに、お香を焚きながら往年のクラシックジャズのナンバーをデジタル音ではなくアナログレコード盤を回しながら暫しの時間を贅沢に過ごすのも心の栄養となるのでは。

香りを聞き、音を聴く。こころを満たす豊饒の時間をいかが。

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▲天年堂では、色々な香りグッズを取り揃えています。

お気軽にお立ち寄りください。

[天年堂・香りのグッズ]

・香木(沈香 ベトナム産)…21,000円

・電気香炉「新八千代」…12,000円

・掛け香…600円

・香炉灰…300円 他 ※価格は税別

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.137

“2012年 グアテマラ ラ・ベイヤ農園”202010-adachi.jpg

写真と文 安達  和宏

グアテマラは中南米でも、伝統的な農園が多い国です。今日の1枚は2012年に訪問したグアテマラ ラ・ベイヤ農園。エルプログレソ県にあり平均標高:1660メートル。年間降水量:2500~3000ミリ。ラスミナス山脈の中心部である森林に囲まれた亜熱帯気候に位置してます。4世代に渡って、コーヒーの植え方、育て方、収穫方法、そして生産処理方法が家族に代々伝えられていて、立地、標高、生産処理が味やアロマそして酸の品質に影響を与えるため、それぞれの世代で複数年に渡って完璧さを求め続けています。マップを指差しながら農園の位置と背景など説明してくれますが、伝統/継承という積み重ねは一言では語り尽くせない、私も大好きな農園の一つです。

くるめ食素材探検 vol.84

いまさらですが、「にんじん」編 いっぽんでもにーんじん202010-ninjin1.jpg

文/靏久 格(産直や 蔵肆)

だいたい一年中いつでもどのスーパーにでも並んでいるにんじん。和洋中、また季節を問わず普段からよく使う食材の一つです。ですが秋から冬にかけての物が甘味や栄養成分から見ると最もおいしい時期、旬だなあと感じます。人類とのお付き合いも長く、最古の料理本といわれるアピシウスにも食材として出てまいります。

原産地はアフガニスタン、そこからヨーロッパに伝わった西洋系と、中国などアジアに伝わった東洋系の二種類に大別されます。スーパーで見かけるのはほぼ西洋系の五寸人参。東洋系で代表的なのはお正月に欠かせない金時人参です。ほかにも沖縄でよく作られている黄色い島ニンジンや、紫や黒なんてものも。

栄養成分はなんといってもβ-カロテンが豊富です。カロテンはニンジンの英名carotに由来するように、ニンジンのカロテン含量はずば抜けており、体内に入ると小腸で分解されビタミンAになります。動物性のビタミンAと違い、必要以上にビタミンAに変換されないのも強みですね。他にも食物繊維やビタミン類、鉄、カリウム、カルシウムなども豊富です。

実は人参の皮はとても薄く、出荷段階で洗うことによりほとんどむけてしまっています。ので、汚れを落としたらそのままどうぞ。えー、ニンジンって皮が固いじゃない?という方、申し上げにくいんですが、乾燥して表面が固くなってしまっているんです。根ものなので、ついつい買い置きしちゃいますが、しわがれる前にお使いください。店頭で選ばれるときは、さきっちょが丸みを帯びているものを選ぶと良いでしょう。新鮮な葉付きニンジンが手に入った時は、ぜひ葉かき揚げやおひたし、ごまあえなどでご利用ください。

久留米文学散歩 vol.94

田中吉政公 お慕い申しあげそうろうゆえ 第八回

立花誾千代姫の生涯 文/江﨑久美子

田中家と、入れ替わりで柳川城を領した立花家の誾千代姫は、永禄十二(一五六九)年、筑後国山本郡(現福岡県久留米市草野)の問本(といもと)城にて誕生しました。

道雪の五七歳にして初めて授かった子だったため、深く溺愛し、後継ぎとして育てました。誾千代姫は、七歳の時に、立花城の地督、城域、諸道具の一切を、大友宗麟、義統の安堵を受け譲られました。それで、女城主と呼ばれる所以です。

そして、同じ大友家の高橋紹運の息子、宗茂を婿とし、誾千代姫が、十八歳の頃立花姓を名乗りました。

宗茂は、十三万二千石で柳川城を拝領しますが、誾千代姫は、父の墓のある立花山から離れようとせず別居し、やっと柳川城に入ったのもつかの間、宗茂の心が自分にないことを知ると、柳川城の南方の宮永殿館に居を移したそうです。先日屋敷跡に行ってきましたが、お城からずいぶんと離れていて、宮永殿屋敷跡と書かれた石碑が建てられていました。

関ケ原の戦が起こり、西軍に与した宗茂は、徳川家康に下り、加藤清正の居る肥後高瀬に庇護されると、誾千代姫は同行せずに、肥後国玉名郡腹赤村の市蔵宅に母仁志姫と移り住みました。そして二年後の十月十七日に病でこの世を去ります。

久留米市善道寺にお墓があります。法名は、光照院殿泉誉良清大禅定尼です。

柳川郷土史会のお話では、仁志姫の亡くなられたのを機に、まだ柳川は田中領だったので、誾千代姫と仁志姫のお墓を、縁のある人たちによって肥後から善導寺へ移されたのではないか? とのことでした。

宗茂は、田中家改易で再封となり、柳川に誾千代姫の菩提寺寂性山良清寺を建立し、また、熊本のお墓のあった場所に、供養塔を作りました。その形がぼたもちのようなので、今も「ぼたもちさん」と呼ばれて親しまれていて、時折、誾千代姫を慕ってお参りされる方がおられるそうです。  |つづく|

新・落語スズメvol.26

『江戸前の男

~春風や柳の朝のさわやかさ~』

文/松田 一成

落語関連の本で、秋の夜長の一冊をとのリクエスト。アタシの一冊はこれ。吉川潮著『江戸前の男』〜春風亭柳朝一代記~1996年新潮社刊。昭和の時代、落語四天王と呼ばれ、古今亭志ん朝、立川談志、三遊亭円楽と同時代を駆けた噺家の話。最初に読んだ時の感想を痛烈に覚えています。柳朝さんの落語を一度でも生で見たかった。それ以上に、ああ、アタシも江戸ッ子に生まれたかったと。〜江戸ッ子は 皐月の鯉の吹流し 口先ばかりで腸(はらわた)はなし~。粋と野暮。柳朝さんと、柳朝さんを囲む人たちのやり取りが、それを基準に進んでいく。奥様のヨリさん、総領弟子の小朝師をはじめ柳朝さんの弟子たち、噺家の仲間、幼馴染。一章ごとに落語の題がつけられ、序章(くやみ)と最終章(茶の湯)は柳朝さんの夢の風景が差し込まれている。困った。女、酒、博打。芸人への憧れと、江戸ッ子の威勢のよさを堪能する本だと思って紹介をはじめたが、改めて読み返していると、グッとくるものがある。正直に書くと少し泣いた。生前、柳朝さんと親しかった作家の色川武夫氏が、病に伏した柳朝さんを見舞う代わりに「明日天気になれ」と題したエッセイを書いている。全編引用したいが、その色川さんの(柳朝さんはそう呼んでいた)思いやりを受け取る柳朝さんの行動が、思い切り人間臭く、(江戸ッ子の基準からは)とても野暮に思えるのに、それがすごく美しい。400ページ以上ある作品ですが、あっという間に読めます。落語や春風亭柳朝を知らなくても、充分楽しめるお話です。もちろん、読み終わった後は、柳朝さんや落語を愛おしくなるのは受け合い。

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