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2017-11
コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.102
- 2017-11-14 (火)
- コーヒー産地を訪ね
“2017 コロンビア サン・アドルホ農園”
写真と文 安達 和宏
2017年3月に訪問した農園での一コマです。ピタリートの街から車で移動しお腹ペコペコのところに、出迎えてくれたのは嬉しい地元料理でした。屋外の厨房では女性たちがキビキビと準備をしています。温かいサンコーチョ(鳥肉と野菜をじっくり煮込んだスープ)は、ちょっと固めだけど味のある焼き肉アサードとトルテイーヤ、コーヒーの農園の歴史に耳を傾けながら舌鼓を打ちます。イタリア系の移民と言われた彼らにも言えるのですが、農園の人々は家族やその先祖を非常に敬います。もちろん日本もそうですがそれ以上の様に思います。それは、異国の地で異郷の地にて厳しい環境の中で山を開拓し、その生活を造りあげてくれたご先祖さまへの感謝の想いがより強く、明確なのでしょう。私自身もこの10月に父の出身地である八女の地に新店を出しました。地元の方との話で父の話題が出るたびに、感謝の想いが湧き上がるのでした。
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香茶店〝香り不思議発見〟 Vol.85
- 2017-11-14 (火)
- 香茶店“香り不思議発見”
「秋の夜長は和ろうそくの灯りとショパンで!」
香star
十数年前、「夜咄の会」という茶事を経験する機会を得た。その昔、まだ電気がない時代に習い、ろうそくの灯りで室内を明るくしていた。10人余りがお席につき、お茶や懐石料理が出てくるのを待っていた。目の前には燭台が置かれ和ろうそくが灯された。
亭主の説明によると二人に一つの燭台の灯りということ。2時間ぐらいのお席の中で、数回和ろうそくの芯切りを見た。芯を切らないと炎が短くなるという。昔は秋の夜長も風情のある過ごし方をしたものだ。現代、24時間電気の灯りのある時代、TV、パソコンなどの光は目から脳へ極度に刺激を与えるそうだ。この秋の夜長は和ろうそくの灯りのもと、お香を焚き、ショパンの夜想曲でも聴きながらゆったりと過ごしてみてはいかが!
11月13日(月)~11月25日(土)
開店1周年記念「練り香教室」開催
12月中旬開催予定
※詳細・日程はお店にお尋ねください。
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くるめ食素材探検 vol.49
- 2017-11-14 (火)
- くるめ食素材探検
日頃からよく目にする酸っぱいアレと言えば?
そう ! 「レモン」編
文/靏久 格(産直や 蔵肆)
レモンはレモンでもグリーンレモン、ご存知ですか?その名の通り緑色のレモンです。「リスボン」など特定の品種を指すのではなく、黄色く熟す前の緑色の状態のレモンをいいます。そう、ピーマンも熟す前は緑!熟したら赤や黄色になります。レモンも熟す前は緑なんです。熟した黄色のレモンに比べ、酸味が強く香りがとてもさわやかなのが持ち味。輸入品が大半をしめるレモン、残念ながら国産レモンの流通は比較的少ないのが現状ですが、緑色のグリーンレモンは10月~12月までの短い間でしか手に入らない、正に今が旬なレモンなのです!!
国内のレモンの多くは、栽培時に無農薬で育てることが多く、洗ってそのまま食べることも可能。農家さんの努力のおかげで、安心して皮ごと料理に使用できるんですね。産地でいうとトップは広島県。温暖な瀬戸内の島々で栽培されていることも。柑橘類は寒さにとても弱く、雪が降ると収穫量は激減、樹が傷んでしまって枯れてしまう、なんてこともあるんです。
九州だと水俣が有名な産地です。戦前は熊本の三角港から香港にむけて柑橘類の輸出が盛んだったとか。防カビ剤や農薬などポストハーベストの技術がなかった時代、どうしても輸送中に腐っちゃうんですね。海上輸送で日程の利がある水俣産のレモン、アメリカに勝る品質だったそう。なんとなく落語の「千両みかん」を思い出される話であります。
塩レモンやはちみつ漬けなど保存食作りもおすすめですが、果汁を絞ってサラダのドレッシングに、皮ごと凍らせてレモンサワーの氷として使ってもよし、凍らせて蜂蜜などで甘みを足して、そのままシャーベットにして!などいかがでしょうか?
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久留米文学散歩 vol.59
- 2017-11-14 (火)
- 久留米文学散歩
筑後川と久留米⑨
文/増原 達也
千七百八十二年(天明二年)この年、日田豆田魚町の豪商広瀬家の長男として淡窓が生まれています。広瀬の家に就いては色々伝説は存りますが、この時は既に「博多家」として名を成し、亦「掛屋八軒士」の一員として日田、博多では無くてはならない豪商となっています。淡窓は生まれつき躯が弱かったのですが、当時としては一流の治療を受ける事が出来ており、そして後に、「咸宣園」を設立するのも豪商としての力が背景となっている様です。
千七百九十三年(寛政五年)高山彦九郎が広瀬家を訪問、淡窓(当時十二歳)と会い学力の昂さに驚いていたと広瀬家側の資料には遺っています。この時、彦九郎が淡窓の伯父を訪ねたのか、実父を訪ねたのかは判明していません。そしてこの年の六月、彦九郎は小郡で「自刃」しています。学力の昂さと云っても淡窓の場合は「儒学」であり、この時代、既に一般でも「洋学」が芽吹いていたのです。咸宣園は淡窓から七~八代迄続き、明治に入り自然消滅しています。そして世は西洋文化の花盛りとなります。
日田の代官所及び商家が飛躍的に拡大したのは、千六百三十七年(寛永十四年)の秋から翌年春に架けて起きた天草四郎時貞を首領としてキリシタン信者が中心となった「島原の乱」です。この時信徒側四万に対し幕府側が十二万の兵で攻めているのです。この物資や食料を調達したのが「日田の掛屋」を中心とした日田商人だった様です。これが日田商人の信用を高め以降、「日田金」(九州各藩からの預り金)を生む事に繋がっています。
もう二十年以上も前の事ですが島原の乱の舞台となった原城址(南島原市南有馬町乙に所在)に寄ってみました。当時幕府側は「キリスト教徒の復活」を半分信じていた様で死体を二つに切断、分けて埋めてありました。幕府側の狼狽振りが判る様な気がしました。亦、天草四郎が何故逃げ場の無い、原城を選んだかに附いては別の機会にします。島原の乱と天草の乱は別の物です。天草の乱は秀吉(豊臣)が宇土に城を築る為のもので、この時は小西行長と加藤清正が攻撃し、小西側は捕虜を解放したのに清政側は捕虜全員を殺しています。それは島原の乱の約五十年前です。
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むすんで、ひらいて!! vol.43
- 2017-11-14 (火)
- むすんで、ひらいて!!
「こんな意見・研究があります。」
③少年犯罪について
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー 野田 鏡子
子どもが親を、兄弟を、友人を殺めるといった悲惨なニュースを目にすることがあります。狭い世界での犯罪で、些細なことでカッとなる感情的な事件が多いように思われます。
ある凶悪な少年犯罪の時、裁判官の方が出されたコメントで、私の心の中にずっと残っている言葉があります。「早乳幼児期の育ちのあり方に問題があったのではないか、愛された記憶のない子の気持ちがわかりますか。」
犯罪を犯してしまった子ども達に共通するもの、それは自己嫌悪感ではないかと私は思います。
自分は誰からも愛されない必要とされてないと思い、自分を嫌いになってしまっているのです。
精神科医の佐々木正美先生は「愛を受けた子は犯罪に走らない。」と言っています。私もそれを強く感じます。
ロバート・エムディ博士は、ソーシャルレファレンス(社会的問い合わせ)という感情は生後6か月から1歳半ないし2歳くらいまでに育ち、社会のルールを守るための重要な基礎となるとしています。
ハイハイをする時期、子どもは不安に思ったとき必ず親の方を振り返り親の表情を確認します。
「いいよ」と笑顔で答えれば安心して前に進むし、「だめ」とこわい顔で答えればその場に止まります。
赤ちゃんは、日々の中で愛され見守られ初めて人の視線を感じ、性格の基盤が出来てきます。
見守る視線があるか、フォローしてくれる人がいるか、振り返っても自分をフォローしてくれる視線がないことを繰り返してしまったらソーシャルレファレンスは育ちません。
『三つ子の魂百まで』というのは、こういう点を言っているのではないでしょうか。まわりの大人達から愛情をたくさん受けた子は、いつもニコニコして楽しそうです。親が皆、笑顔で見守る育児をしたらきっと犯罪を犯す子は少なくなると思います。
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歯は健康のバロメーター vol.7
- 2017-11-14 (火)
- 歯は健康のバロメーター
~落合先生のお口のお話し~
「朝起きたとき、口臭がひどいのですが、
どうしてですか?《前編》」
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡
こんにちは。おちあい小児歯科医院の落合です。今回は、こどもの口臭についてお話しします。毎日しっかり歯磨きしているし、むし歯はきれいに治しているし、体調が悪かったり疲れがたまっているようでもないし、それほどにおいのきつい食べ物をいつも食べている、ということもないし、だいたい家族みんなで同じものを食べているはずなのに、どうしてこの子だけ口臭がきついのだろう?と思ったことはありませんか?
こどもの口臭にはいろいろな原因がありますが、私が毎日の診察の中で、口臭について相談されたとき、一番多いのは鼻づまりによる口呼吸が原因になっている場合だと思います。
鼻がつまると鼻呼吸がきつくなりますので、起きているときはがんばって鼻で呼吸をしていても、夜寝ているときは自然と口がひらいて口で呼吸するようになります。口の中は、唾液で十分に湿潤しているところですが、口呼吸によって口の中に空気が出たり入ったりすることは、ドライヤーでぬれた衣服を乾かしているようなものです。だんだんと唾液はねばねばになり、口の中の汚れや細菌が唾液によって洗い流されにくくなります。その結果、汚れがたまり、細菌が大量に繁殖し、においが強くなる、これがこどもの口臭の一番の原因と考えられます。ですから、こどもの口臭の多くは朝起きたときに一番ひどく、昼頃になると軽くなることが多いのです。それは、目が覚めてからは、飲んだり食べたりおしゃべりしたり、しっかり口を閉じたりして生活しているから、それなりに唾液が分泌してきて自然と口臭が軽くなっていくのです。先月は歯の着色についてお話ししましたが、今回の口臭と前回の歯の着色とは、非常に密接な関連があるということになります。
どうしたら口の中の乾燥を防ぐことができるのか?それは次回に…
《つづく》
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