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2016-11

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.91

“南米 コロンビア  FNC  展示会場にて”
写真と文  安達  和宏
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10月3日〜10日まで南米コロンビア、FNC(コロンビア コーヒー生産者連合会)主催の審査会に審査員として参加しました。その審査会場はコーヒー展示会場の一角に設営してあり、そこには多くのコーヒー関連ブースが出店してありました。地域ごとの生産地のブースが有ったり抽出器具や包装資材、中でも産地ならではの光景は生豆の生産処理の機械やタンク等の農園に設置される設備類の展示品です。なるほどコロンビアの農家さん達はここで最新の機械や情報を仕入れているのだなと〜と、感心したのであります。そして会場を歩き廻ってると何処かで見たあの姿…。そうvol.88でご紹介したコロンビア産のチョコを生産販売している、カカオハンターのカルロスさんの姿を見つけたのです。なんでも今年初めてブースを出したとか、そこには地元コロンビアのカフェ関係者や私の横にはメキシコから来たと言うカフェオーナーが熱心に話を聞いていらっしゃいました。海外でのこんな再会は、一際嬉しいものなのです!コロンビアのチョコ美味でした!!

香茶店〝香り不思議発見〟 Vol.74

バニラの香りがお香に!「和バニラのお香」
香star 天年堂  稲生宗司
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バニラと言えば、南の国の産物のイメージが強いですね。そもそも日本国内ではまず生育生産は難しいと考えられていました。6年前、久留米の上津にある(有)金子植物苑さんが日本初の生育生産の成功され、近年量産にも成功されたのです。弊社では金子さんのバニラでお香がつくれないかと、当初からご相談し、この冬商品化にこぎつけました。その名も「和バニラのお香」、輸入ものと比べ優しい香りが持ち味で、お香にしたときも温かいほのかな甘い香りが漂います。12/1に新店舗も開店します。ご来店のお客様には、「和バニラのお香」お試し用セットをプレゼント。
この時期各種お香のギフトも取り揃えております、是非お越し下さい。

久留米文学散歩 vol.48

自得とその時代⑩
文/増原 達也

枯れ果てゝ 身は土となり墓なくも
心は国を守らむものを
松崎の駅の長に問いて知れ
心づくしのたびのあらまし
これは彦九郎の辞世の句ですが、話では死体のそばに置いてあったと云われています。只何故、小郡(松崎)で自刃したのかハッキリした事は書き遺していませんので謎は多く残っています。彼の足跡をたどってみて思う事は、薩摩藩に大きな期待をしていったのではないかと思います。ですから薩摩に入るのに約2ヶ月準備をしています。併し行ってみると藩内は2ツに別れ、半分以上は幕府存続派が占めており、その態勢を維持する空気であったようです。藩内で尊皇倒幕など表明を口にする者は少数派であり、この現状維持派に命まで狙われる羽目になっていたのではないでしょうか。だから薩摩を出て日田に行き、そして小郡に来ています。当時日田は天領(徳川将軍直轄の領地)であり、ここにも長く居づらく、そして旧友の森氏(松崎・医師)の処に逃げ込んだと云う事が推察されます。この日田では広瀬淡窓の父だか伯父だかと面識はあった様で、そのつてで日田に行ったのですが、たぶんそこまで薩摩の刺客は追って居たと思われ、急遽松崎に下ったのでしょう。しかしここにも幕府だか薩摩だかの手は伸びており捕えられて拷問にかかると他に迷惑が及ぶ懸念も存ったので、遂に自刃に及んだと思われます。そして「大政奉還」「王政復古」までは74〜75年の日時が流れています。彦九郎自刃以降も日本は飢餓が続き幕府の力が衰えていったのではないのでしょうか。だから逆に云えば伝雄僧正等の善行がスポットを浴びる事にもなっていたようです。何も連絡を取り合っていた訳ではないでしょうが。丁度この頃フランスではナポレオンが頭角をあらわし現在のEU程の国々を支配しています。この間百年程は日本も欧州も混乱期に入っていた様です。欧州庶民政治はナポレオン時代を入れると25年続いています。

くるめ食素材探検 vol.38

さあ年末! こんにゃくでおなかも大掃除しませんか?
こんにゃく編
文/靏久 格(産直や 蔵肆)
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寒くなってきました。「おでん」や「がめ煮」に欠かせない「こんにゃく」作り方をご存知ですか?

植え付けは春先。出荷できる大きさになるまで三年ほどかかるコンニャク芋の収穫は秋時期。イモを茹でてすりつぶし、木灰からとった灰汁と水でこねて丸め、ゆでると出来上がり。もっとも、現代ではこんにゃく芋を粉末にして保管、作るときに水でこねて水酸化カルシウムなどで固めます。こんにゃく芋は生でかじるとアクがつよく、とても食べられたものではないんですが、いったい誰がこんな加工方法を思いついたのでしょうか?諸説ありますが、はっきりとした文献も無く謎のままです。

こんにゃく芋は里芋の仲間で、インドシナあたりが原産といわれていますが、いつごろから日本にきたのかはっきりしません。平安時代には書物に出てくるのでそのへんじゃないかな、と言われているようです。ただ、日常的に食べるようになったのは江戸時代から。ただ、幕末には「蒟蒻百珍」という本もでるくらいにポピュラーな食べ物になっていました。

こんにゃくに含まれるグルコマンナンは、水溶性ではなく不溶性の食物繊維。
不溶性食物繊維を含んでいるこんにゃくを継続的に食事にとりいれることで、お通じの調子がよくなります。また、低カロリーで満腹感の強いこんにゃくを食事にとりいれることで、食事バランスを改善することができます。

減量・コレステロールの抑制・糖尿病予防など、さまざまなうれしい効果につながるんじゃないでしょうか。

余談ですが、納豆で有名な水戸ではこんにゃくの製造販売を奨励、この資金が桜田門外の変の資金となったのではないかという説があったり、戦時中には和紙とこんにゃく糊で作られた風船爆弾が、偏西風にのって遠く七千キロ離れたアメリカまで届いたり、ペニシリンの培養地としても活躍したそうです。

むすんで、ひらいて!! vol.32

「保護者からの悩み」
②3歳の男の子です、子どもがちっとも言う事を聞きません。
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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3歳は第一反抗期のピークです。親の言いなりになる方が心配かもしれません。
2歳前後位からそれまでいう事を良く聞いてとてもいい子だったのにどんどん悪い子になっていく様で・・と親は皆心配するものです。

「いや!」「自分で!」 親は「ダメ!」「ダメ!」の連発になってイライラして来ますよね。
でもこれは自分と他者との区別がつき自分の意思が育って来たという事ですので発達上喜ばしいことです。
ちょっと客観的に見ていると「あーこんな事まで考えられるようになったのか」とやさしい気持ちになるものです。

しかし、2歳半位になると「ダメ!」という事をわざとしてみたりこちらの顔色をうかがったりする様子もみられてきます。
これも次の段階の順調な成長なのですが、実はこの時期の親の接し方は非常に大切で「ダメなものはダメ!」を親が貫き通す事で親と子の立場の関係が決まってくる様です。

可愛い我が子、何でも望みを叶えてあげたいと思うのが親心ですが、してはいけない事、しなければいけない事を守れる人に育てるのも子どもに対するそれ以上の愛情です。

「ダメ!」は最低限、9対1位の割合で、1が「ダメ!」後は十分に子どもを満足させることでのびのびと素直に育つものです。
3歳位の子どもはそんなに悪い事はしません。
家庭で1対1の関係の中で基本的な躾をしっかり行うことでその後の集団生活もスムーズにいくのです。

どの小学校でも今、学級崩壊が問題になっています、先生の言う事を聞かない、決まりを守れない・・・幼児期にこの基本的な躾を家庭でしっかりとつける様、心がければ問題は解決するのに・・と私はいつも思っています。

極端な「放任」「過干渉」「子どものいいなり」は避けるよう心がけられると良いと思います。

くるめ食素材探検 vol.37

古くから咳・痰の薬用 ぎんなん(銀杏)編
文/靏久 格(産直や 蔵肆)

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秋になるとイチョウの葉が色づき種子ができます。あの燃え立つような黄色は素敵ですね。木の実は一般的に古来より滋養ある食べ物とされていますが、銀杏もやはり生命力のある食べ物と言われてきました。特にイチョウは生きた化石の木と言われ、2億〜1億5000年前に出現して最も栄えたと言われています。もしかして恐竜も楽しんでいたのでしょうか。

よくイチョウ並木では足元に落ちていますが、それを踏むとどえらい匂いが。やはり恐竜も踏んづけていたのかなあ。その種子の外皮をはずし、殻を割った中の核がギンナンです。実は外皮には、ギンコール酸というアレルギー物質が含まれております。素手で触るとかぶれることがありますので、ご注意を。

銀杏はデンプン、βカロテン、ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、鉄などを含む栄養価の高い食材です。中国や日本では、古くから滋養強壮の他に、咳止めや痰切り、喘息、夜尿症などの改善目的で用いられていました。ただし、銀杏にはビタミンB6の作用を妨げる物質が含まれており、食べ過ぎると中毒症状を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

一度に食べる数は年の数まで、と言われておりますが案外間違いでもないようで。消費者庁ではこどもが5〜6個程度で中毒を起こした例があるとしています。また、ウルシ科の植物(マンゴー、カシューナッツも含む)にアレルギーのある人は、ギンナンに対してもアレルギーである可能性が高いとのこと。美味しいからって40も50も食べるのもどうかと思いますが。おいしいものも、ほどほどに。

早い時期に収穫した銀杏は美しい翡翠色。塩煎りや素揚げするとよいお酒の肴です。秋らしく土瓶蒸し、茶碗蒸しもいいですね。

ちなみに、銀杏の木はとても燃えにくく、街路樹や延焼防止のため防火帯としても活用されてきました。倉庫街や学校、寺院などに多く植えてあるのはそういう理由だったんですね。

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.90

“南米 コロンビア FNC審査会”
写真と文  安達  和宏
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10月3日〜10日まで南米コロンビア、FNC(コロンビア コーヒー生産者連合会)主催の審査会に審査員として参加しました。今回のコーヒーはマイクロロットと呼ばれる小規模生産者の豆で1ロットが300kg〜400kgの50数ロットで際立った美味しさを持ちます。その中から・酸味・ボディ・ソフト・バランス・フレーバーの5項目にそれぞれ5段階で点数を付け評価されました。審査も無事に終え生産者とのミーティング、セレモニーと続くスケジュールですが、その前に同じ審査会場では地元コロンビアの審査員を中心に、サポートしてくれた調理専門学校生にカッピングの方法やその意義・楽しさをレクチャーする時間を設けてありました。初めてのカッピングという若者たちの眼差しは真剣そのもの。そして笑いを交えながら感じるフレーバーや味わいについてディスカッションしています。
コーヒー大国のコロンビアがコーヒー作りへの想いを次の世代まで繋げ、更に広める取り組みを目の当たりにし『流石〜コロンビア!』 と、思わず唸ってしまったのであります。

香茶店〝香り不思議発見〟 Vol.73

「香りは病に“香”果あり!!仏典と香薬」
香star 天年堂  稲生宗司
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天平勝宝6年(754)大唐の「鑑真和上」は、佛教布教のため来日した。種々の“香薬”を仏典とともに積載。“香薬”の調合方法伝授。
常人を越えた彼の嗅覚は、すべての“香薬”を鑑別し、処方して誤ることがなかった。(本邦における調合師の開祖)“香料”は「身心爽快」「身心清浄」たらしめる。そのいくつかを紹介する。

・桂皮:香薬の代表。医療ようやスパイスに多用される。
・沈香:香薬の香りが主体。「六神丸」「奇応丸」に配合。鎮静、解毒、健胃薬、 心臓衰弱等に用いる。
・白檀:沈香と共に日本では名香の双璧をなした。健胃、鎮痛薬。
・丁子:クローブ木の花蕾を乾燥したもの。芳香性健胃薬や歯痛剤。
・ウコン:サフランともいう。鎮静、鎮痙、止痛、発汗剤としてもちいられる。
その他、甘松、パチュリ、乳香、安息香など。仏典が香薬について如何に重視したかを物語っている。

【香りの歳時記:諸江辰男著より】

当店には、上記のような天然香料を配合したお香があります。
お好みの香りを見つけにいらっしゃいませんか!

久留米文学散歩 vol.47

自得とその時代⑨
文/増原 達也

高山彦九郎の「尊皇思想」は相当古くからのもので、それだけに根も深く、一般世間から観ると「直情径行」亦は「変人」とみられ、近親者、特に妻や子供達は苦しかったのではなかったでしょうか。表面に出ている「先妻しも」と「後妻さき」だけでなくほかにも女性の影が存在していますので、これ等の人も妻に負けぬ苦労があったと思われます。只彦九郎の思想の方向としては間違いではなかったのですが、時期は少し早くそれだけ彼に対する世間の風当りも強かったと思われます。ここで他の国の制度変化を観てみますと、ほとんどが「宗教の変化」が国の制度を変える基になっています。これが日本の場合は当て嵌まっていません。維新後「マルサスの人口論」的変化かも知れません。新政府は「天皇親政」だから日本本来の「神道」も栄えると思ったのでしょうか「省庁」の中に「神祇省」を設っています。処が日本の場合は「神道」は栄えず明治五年(1872)には教部省に変更されています。「天皇親政」が神道崇拝に結びつかなかったのです。では何が維新を起こさせたかと云うと、永く続いた「世襲制」と「鎖国」が生み出す「世界」からの隔離、それに人口増加と農業技術とのバランスが崩れてのことではなかったでしょうか。彦九郎の場合も「新田義貞時代」から続いた天皇親政の考え、亦それに組した人々の苦難を救う事が目的にあったでしょうが。明治維新と云う大きなものは頭にはなかったようです。但し世間の情況は彼が考えていたよりも大きな変化となって仕舞っているようです。だから明治も十一年になってからですが、明治天皇と皇太后陛下から御歌を賜り「正四位」も彼に贈られています。
明治天皇陛下御製
国のため心つくして高山の
いさをもなしにはてしあわれさ
昭憲皇太后陛下御歌
ながらへて今世にあらば高山の
高きいさほをたてましものを
そして明治十二年には地元(太田市)に「高山神社」が建立されます。

むすんで、ひらいて!! vol.31

「保護者からの悩み」
①本当に障害があるの?
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先日、台湾在住の方から発達診断の依頼がありました。父親は台湾の方、母親は日本人、子どもは9歳の男の子A君。
学校でいつも先生に叱られ「何か障害があるのではないか。」ということで検査を受けに来られました。本人も自信を失ってしまい学校に行くのが苦痛になっているとのこと。

検査方法はいくつかあるのですが、2歳から成人まで対応できる日本を代表する個別式の田中ビネー知能検査を実施しました。
一対一で向き合う口答による質問形式ですので、相手の性格まで読み取れる優れた検査法です。病院、療養機関でも多く使われており、幅広い年齢層で知的発達を見ることができます。
知能指数は全国平均を100として算出されるのですが、A君は142と非常に高い指数が出ました。検査の間、じっくり向き合い対応しましたが私は全く異常はないと判断し、その旨を保護者に伝えました。また、検査結果、様子を詳しく書き学校の先生にお見せしていただきました。

A君の場合、知能が高い為、なまいきに見え、目立つ存在だったのかもしれません。
後日「子どもの好きな事をしっかりとサポートしつつのびのびと過ごさせようと思います。」というお手紙をいただき安心しました。
3・4歳で何か問題があるのではないかと指摘され療育機関で検査を受け相談に来られる方が多いのですが、3・4歳であればまだまだ変化しますし、検査結果も確実とは限りません。検査を受ける時の気分や検査者との相性も関係し、わかっていても言わないという事もあります。検査の内容、どのように遅れているのか、今後どう教育していけば良いかしっかりと聞いて参考にすると良いと思います。子どもは本当に日々成長しています。「??障害だから」と決めつけない事も大切です。

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