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2016-01

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.80

“南米ボリビア買付の旅 PART.4
アグロタケシ 買い付けカッピング”
写真と文  安達  和宏
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先月の一枚でもご紹介したアグロ・タケシ農園での買付けカッピング風景です。普通の買付けカッピングの際は50〜100サンプルそれ以上の数を熟しますが、ここでは、単独の農園で収穫最中と言うこともあり主に品種(新品種も含め)や全体的な出来を確認しました。どれもこれも、流石にアグロ・タケシ農園のポテンシャルを実感できる素晴らしいサンプルが並びます。そして我々のカッピングを真剣な眼差しで見つめるオーディエンスがいらっしゃいました。オーナーのドン・カルロスさんが農園のスタッフにもカッピング風景を見せたいと申され、それがその見学者です〜どう見ても農園というよりも工場の作業員なのですが、聞くと普段は鉱山で働いているが農園が忙しい季節に手伝いで農園の仕事をされるとか…自分たちが手掛けたコーヒーの評価の高さに、改めて驚きと喜びを表されていました。それがこの笑顔になったのです。素晴らしい珈琲は、そんな数多くの人の手で作られるのですね!

香茶店“香り不思議発見” Vol. 63

あたらしき 年のはじめに かくしこそ
千年をかねて たのしきをつめ
古今和歌集  大歌所御歌

香star 天年堂  稲生宗司

長寿の祈りを込めたお屠蘇やお雑煮・おせち料理の中、松竹梅に囲まれて、新年が始まります。日本人は香りを千年も前から大切にし、木や草に霊力が宿ると信じ、香煙は神との通信として使います。書き初めの墨・晴れ着の絹・初化粧の白粉・仏法僧に供えるお香(仏壇)、そして「お部屋炊きのお香」はどれも動きに連れてほんのりと匂います。

くるめ食素材探検 vol.27

金時にんじん編
「おせちに限らず、使い方色々」
文/靏久 格(産直や 蔵肆)
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私たちが普段食べている西洋人参、ではなく、お正月になるとよく見かける金時にんじんのお話。

にんじんと一口にいいましても、赤いの白いのオレンジの、果ては黒までと形も色もさまざま。原産地のアフガニスタン周辺から東西に分岐し、世界各地に広まっていきました。オランダを通りイギリスへと西方へと伝わった西洋系、中国を経て東方へと伝わった東洋系の二種類。日本に伝わったのは16世紀。関が原の戦いあたりでしょうか。日本では、江戸時代から栽培されていた東洋系が主流でしたが、栽培の難しさから生産量が減少、現代では西洋系品種が主流となっています。
ニンジンの栄養素といえばカロテン。金時にんじんの赤い色にはβカロテンはもちろん、リコピンも沢山含まれています。トマトの赤い色といっしょですね。ベータカロチンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。

肉質がやわらかい割りに煮崩れしにくく甘味があって、人参臭さは少ないですが特有の風味が一般的なニンジンよりも強く感じられます。主に煮しめなどの煮物に。おせちには欠かせない野菜のひとつです。おせち料理に限らず、綺麗な色を活かし生のまま千切りやスライスにしてサラダに使ったり、ピクルスにしても美味しいのでお勧め。炒め物など一般的なニンジンと同じように使えるので、普段の料理にも取り入れていただきたい野菜です。また油との相性がよく、揚げ物や油炒め、バターソテーなどのように、共に摂取することでビタミンAの効果が増すのでおすすめ。にんじんジュースにしても美味しいですよ!

そういえば、にんじんを調理のさい皮をむくかたも多いかとおもいますが、ちょっともったいない話です。

実はにんじんの皮は、白っぽく非常に薄いもので、機械により出荷地で既に剥かれています。土を落とすときに一緒にむけちゃうんですね。多くの人が皮だと思い捨てている部分には、実にグルタミン酸やカロテンなどの栄養が豊富に含まれているんです。ぜひにんじんを全部つかってあげてください。

久留米文学散歩 vol.37

漱石の草枕と筑後川⑪
文/増原 達也

扨「草枕」と云う「小説」、これは良く知られている如く、明治39年に「新小説」雑誌の編集者から「是非に」と頼まれて書いたもの。これを漱石は、「義理をからめて強引に頼み込まれた」と書き遺しています。この原稿は10日ばかりで完成させたと云われ、当時漱石がいかに油が乗っていたかを示しています。妻女も「漱石の思い出」の中で「傍で見ているとペンをとって原稿用紙に向えば直ちに小説が出来るといった具合」とか「油が乗っていた処の段じゃありません」「書き損じなどと云うものは、まったく、といっていいほどなかったものです」と語っています。
この「草枕」は単行本で壱百七拾六頁なのですが彼はその前に明治37年「ホトトギス」に「我輩は猫である」をその12月に発表、好評を得たので明治38年1月に「猫」をホトトギスに連載も始めています。その他に「倫敦塔」「カーライル博物館」「琴のその音」等を発表。明治39年にこの草枕を発表となっています。この頃から彼自身が多忙になり来客も多くなった為「木曜会」と云うのをつくり同日の午後三時以降を面会日と決めます。只彼自身は、この作品を当初は「失敗作」と知人にハガキを出しています。併し日を追うごとに世間の評判は良くなり、前に書いた通り「朝日新聞」の社主の目にとまり結果として同社へ入社する事になるのです。失敗作で一ツ思い出したのが「小津安二郎」の「東京物語」です。彼自身は当初「失敗作」と知人、友人に伝えていますが「外国」で認められ「世界的な名作」となったのです。そして当時「ローアングル」と言う言葉も流行しました。人間の動きを「カメラ」を低く構えて撮影する事を云うのですが、すると初期の動作で感情がとらえられるし、逆も出来ると云う寸法のようです。この草枕の文章はリズムを優先した為か、文章に若干の矛盾もあるようです。例えば「ひばり」の声ですが、波長が短い為、人間の脳には決して良い響ではない筈です。それが心良く聞けたと云う事は、当時(明治39年)は相対的なものではあるが、心も生活も安定していたのでしょう。

むすんで、ひらいて!! vol.21

「幼児期にこそ早期に
指導が望まれるもの」
① 情緒未発達

一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

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3歳児健診で「情緒未発達」と診断される子どもが、最近、特に多いようです。
前にも書いた事がありますが、情緒というのは快、不快、喜び、悲しみなどさまざまな人間の感情です。1歳から2歳にかけて急速に発達し、3歳頃には完成する機能と言われています。

自分の感情が育っていなければ当然人の気持ちを理解できるようにはなりません。
情緒未発達の場合、自閉症スペクトラムと診断されることがあるのですが、先天的な脳の障がいによるものとはかなりその特徴に違いがあります。

現在、幼児期にはっきりと診断されることは少なく、自閉的、自閉傾向、自閉症様という言葉が使われています。
○言葉が遅い ○自分勝手な行動をとる ○思い通りにならないと感情のコントロールができずパニックを起こす ○呼んでも振り向かない ○目と目を合わせて笑み合うことが出来ない、などの特徴があります。

生後8か月頃になると「いない、いない、ばあ」に対して笑い、次にまた「ばあ」と言ってくれる事を予想して期待して待つようになります。これは、情緒の発達の始まりで、その後の発達に非常に大切な反応です。

何となく表情が乏しい、笑顔が少ないなど気になる点があれば出来るだけ親子の接触を多くし、心と心、身体のぶつかり合いというような遊びをするなど、一対一の関わりを重視し子どもの心に食い込む努力をすることが大切です。

私は蝶がサナギから羽化できないで突いてくれるのを待っているような感じがします。出来るだけ早い時期に気づき対処する必要があります。
子どもは日々成長しているのです。

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