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2015-08

久留米文学散歩 vol.33

漱石の草枕と筑後川⑦
文/増原 達也

その二松学舎会誌・第三輯がここに存ります。勿論複製(コピー)名簿です。その名簿(100名程度)に「塩原金之助・東京下谷区西町四番街」と云うのが存り、これが夏目金之助です。この当時の事も彼は小説として遺しています。早い話、彼が20歳になった時に弐百円程で戸籍を買戻しているのですが、その当時はすでに夏目家は相当家計が苦しくなっていたようで、一部は年払いにしています。その名簿の中に「飯田春畦・福岡県御井郡冨多村」と云うのが存ります。漱石がこの塾に居たのは一年程なのですが、その学友が筑後地区にもおられたのです。私がこれを発見したのは、もう30年以上も前の事ですが、その際知人に「冨多村」は現在の何町になるのか尋ね、現在の「大刀洗町」である事を知りました。早速電話帳で「飯田家」を探し同家を尋ねました。当時「飯田家」には2本の電話番号が存りましたが、同じ家の中に存ったので連絡は採れ要件を話すと「家系図が存りますので・・」との返事で、翌日同家を訪問しました。そしてそこで知り得た事は「春畦」は同家の十二代目の当主で、元々が「医家」の家系であり春畦の後に「一」氏が医業を継がれていました。この人は千葉医専の一期生です。併しこの家は「一」の後に男が居なく昭和27年に医業は廃止。女系家族だったのか、現在の当主飯田勝己氏も養子で医師ではなかったようです。この事を何かに発表した処、この「一」の妻女が地元では有名人で「村」の活動にもよく参加され、彼女の世話になった「子供」は多かったそうです。と電話を頂いた事があります。この飯田家の側に「老松宮」と云う「お宮」が存るのですが、この宮は江戸時代以前からのお宮であり「祭神」は「菅原道真」だそうです。この時漱石と春畦が邂逅したかどうかは両者とも何も遺していません。
拝殿に 花吹き込むや 鈴の音
この句から以後が、筑後川と草枕になります。

くるめ食素材探検 vol.23

はとむぎ編  夏の日焼けをおさめてくれる「はとむぎ」
文/靏久 格(産直や 蔵肆)

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処暑をすぎて台風の季節、どえらいのが来ましたね。陽射しはずいぶんと秋めいてきましたけど、まだまだ日焼け注意な季節。そんなお肌を助けてくれる食材「はとむぎ」のお話。

ハトムギはたんぱく質や食物繊維が豊富。そのほかにも脂質やカルシウム、鉄分、ビタミンB1、B2なども豊富に含んでいます。たんぱく質には良質なアミノ酸も多く含み、タンパク質とアミノ酸の含有は穀物の中でナンバーワンと言われているほど。ビタミンB1以外の栄養素はほとんどが玄米を上回るという、栄養価に優れた穀物です。これらの成分がお肌の新陳代謝を促し、美白、しみなどに効果アリ!とのこと。

ハトムギは、日本ではむかしから「いぼとり」の妙薬とされてきました。はと麦から皮をとって粉末にしたものは漢方で「ヨクイニン」として知られ、皮膚のトラブルを改善するさまざまな効果があるという研究が進んでいます。
ヨクイニンエキスや、はと麦を粉末にしたものを練って、絆創膏などで貼り付けて。一ヶ月から二ヶ月ほどでぽろりと。水いぼなどウイルス性のものにも、いいみたいです。

収穫は10月ごろ。原産である中国南部からインドシナ半島あたりでは、枝ごとゆでて、皮をむいて子供のおやつになったりするそうです。枝豆みたいな感覚でしょうか。ちなみに子供のころよく遊んだ「じゅずだま」は食べられません。ご注意を。

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普段から取り入れたい、ってかたは、粒をそのままご飯に炊き込んだり、粉末でお菓子作りなども。皮付きのものは玄米同様圧力釜がお勧めですが、もちもちしてさらに美味しくなりますよ〜。はとむぎ茶もオススメです。

ちなみに、なぜ「はと」麦?殻をむいた子実のかたちがハトに似ているからとも、ハトが好んで食べるからだともいわれています。

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.76

“アフリカ 2015 ブルンジCOE審査会 ボランティアの皆さん”
写真と文  安達  和宏
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2015年8月3日~7日まで、アフリカのブルンジで開催されたCOE(カップオブエクセレンス)審査会に参加しました。この写真は、最終日のベスト10審査も終わり、ボランティアスタッフとして働いた皆さんが、はにかみながら自己紹介されているところです。
さて、人々はのんびりしているように見えるのですが、我々がブルンジに着いた次の日には政府のお役人(ナンバー2)が市街地で銃撃され、審査(カッピング)中にも街中で銃撃音が聞こえるという、非常時の中で行われた審査会となりました。その為、屋外は危険ということで審査会期間はホテルと審査会場の往復だけに規制されてしまいます。日本にいると治安の良さは気づかないのですが、世界の国々では今も安心安全が当たり前で無いことを痛感した一週間でした。
しかし、審査されたコーヒー豆は例年以上に素晴らしいものばかりです。ブルンジ経済の中で大きなウエイトをしめているコーヒー産業ですから、私も焙煎人の一人として良いコーヒーを世界に発信して、少しでも彼らのお手伝いが出来ればと~強く思うのであります!

むすんで、ひらいて!! vol.17

「幼児期に育てておきたいこと」
⑥手先の器用さを育てる

一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

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人の体の発達は、生後、頭から足に向かって、また中心から末端に向かって進んでいきます。
生まれたばかりの赤ちゃんは手足を自分で動かすことができません。
しかし、生後3か月頃になると、自分の手を見つめて手で遊んでいるような仕草が見られ、口に持っていき、いきなりなめたりします。
そして、なめた感触が脳に伝わり手の形やかたさを認識していきます。これを「ハンドリーガード」といいますが、何とも可愛い動作です。

次に、物をつかむという動作ですが、6か月頃になるとつかむ、8か月頃には手のひらで握る、1歳を過ぎると指でつまむ、さらに、指先でつまむと変化していきます。
1歳前後になると手で持った物を何でも口にもっていきますよね。この動作も成長の上では非常に大切です。
自分でなめてこれは食べられる物か食べられない物か確かめるのだと思って、赤ちゃんが口に持っていくような物は常に清潔にして、危険な物以外は見守るのも良いと思います。

2歳を過ぎる頃、急速に手先を使う動作が見られます。本棚から本を全部引っ張り出したり、本を破ったり、引き出しを開けて中の物を出したり、さまざまないたずららしき事をします。
このような行動はすべて自分で体験して試し確かめているのだと思って見ると少し優しい気持ちで見守られるものですね。

子どもは経験を積めば積むほど道具を上手く使うようになります。子どもの場合、手先の器用さと知能の発達とは比例していると言われています。
出来るだけ自分でやらせましょう。
紙を破る、ちぎる、丸める、のり、セロテープ、ペットボトルや化粧品などのふたの開け閉め、袋に物を入れる・出す、鉛筆やボールペン・クレパス等でなぐり描き。
日頃、私達大人が手を使って行っている事を全て遊びとして取り入れると、どんな知育玩具よりも良い教材になるでしょう。
子どもが興味や関心を示すものがあったら危険のない限り制限したりせずやらせてみましょう。

香茶店“香り不思議発見” Vol.59

なぜお彼岸にお墓参り?
香star 天年堂  稲生宗司

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仏教では、悟りの世界を彼岸といい西にあるとされ、私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)といい東にあるとされ、太陽が真東から昇って真西に沈む春分と秋分は、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考えられて、先祖供養をするようになったのだそうです。
祖先を尊びましょう。
戦前よりご愛顧いただいている弊社のお線香。
「発心香」「福日香」等ございます。

【今年の秋の彼岸】

彼岸の入り
9月20日(日)

中日(秋分の日)
9月23日(水)

彼岸明け
9月26日(土)

彼岸には春彼岸と秋彼岸があります。それぞれ、春分の日、秋分の日を中日として、その前後の3日を合わせた7日間を彼岸といいます。

くるめ食素材探検 vol.22

おくら編  ねばねばパワーで乗り切ろう。  夏が旬の野菜「おくら」
文/靏久 格(産直や 蔵肆)
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オクラのぬめりが体にいいんです。オクラに含まれるぬめりの成分はペクチンなどの食物繊維。整腸作用を促しコレストロールを排出する作用や、便秘を防ぎ大腸ガンを予防する効果があると言われています。βカロティンも豊富、カリウムやカルシウムを豊富に含んでいます。

今年は日照不足で収穫量も少なめ。8月はしっかり晴れて、たくさん食べられるといいなあ。丸オクラや角オクラ、紅い色の紅オクラもあります。料理店さん向けには花をさっとゆでて食べる「花おくら」、生食向けのミニオクラも。

生産量を見ると、最も沢山生産しているのは鹿児島。二位の高知とで全国の半分をつくっています。日本で露地栽培物が収穫できるのは6月から8月の夏季。夏が旬の時期と言えます。
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保存は冷蔵庫に入れず、新聞紙などにくるんで冷暗所へ。切ったものは痛みが早いので冷蔵庫へ。小さめの方が味は美味しい事が多いです。

ちなみにアメリカ英語ではOkra。発音は「オークラ」ってな風だそうで。オクラって英語だったんですね。昔はネリ、と呼んでいたそうです。正式な和名は「アメリカネリ」 陸蓮根ともいいます。

久留米文学散歩 vol.32

漱石の草枕と筑後川⑥
文/増原 達也

この年すなわち明治14年ですが、漱石の母千枝が死亡。そして漱石は成立学舎に入学、英語を学ぶ事になっています。只彼は小学校時代に学校を転々としていますが、どの学校でも「成績は優秀」で、現在で云う「飛び級」をしています。この辺の事を彼は物語に書いていますが、最初は「英語ときたら大嫌いで手に取るのも厭」だったようです。処が兄(長男)の一言で「英語」に気持ちを変化させているのです。漱石の性格から勘案して兄の一言で急に変化する事は考え難いので彼の気持ちの中に「これからは米国及び英国と交流の時代が来る」との予感が存ったものと思われます。彼自身も書き遺していますが、だからと謂って漢詩や漢文の勉学を捨てたものではなかったようです。彼の漢詩には「老子・淵明」系のものが多いようです。この兄の名前は「大一」後に大助となるのですが、当時は警視庁に勤務していたようです。この時彼等(大一や金之助外に五名程の姉兄あり)の実父夏目直克も警視庁に勤務しており、その下役に樋口一葉の父が居たのです。この一葉の実父樋口則義は山梨県(元甲斐国)の農民で地元の娘あやめ(後の滝子)と結婚、離農して江戸に出ています。慶応3年に八丁堀同心の株を買って直参となるのですが、直ぐに維新になり警視庁勤務になっています。このような関係で夏目家とは縁が出来ており、則義の勤務態度は真面目だったのですが、同心の株を買い入れる際、可成りの借金をしていたようで個人での資金繰りは決して楽ではなかったと云われています。この時、直克が金銭を用立てており、その事で樋口家の家庭内の事を知る事になったようです。すると樋口家の借財は思ったより大きく「大一」の「一葉」と結婚を考えていた直克も、この結婚を取り止めにしています。これが漱石との縁談と擦り替って伝えられている向きがあるようです。この一葉を最初から森鴎外は高く評価していました。

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.75

“2008 ボリビア カップ・オブ・エクセレンス表彰式”
写真と文  安達  和宏
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9月に訪問予定のボリビア資料を整理していたら、懐かしい写真が出てきました。
2008年に初めて参加させて頂いた、ボリビアCOE=カップオブエクセレンス表彰式の一コマです。
審査会があった標高1500mの「コロイコ」という街から標高800mの「カラナビ」という街へ移動して来ると、一気に汗ばんできます。さて表彰式の会場は大きな屋根の有る半屋外のような広い場所で風の通りも良いのですが、生産者や関係者が会場を埋め尽くし熱気でムンムンです。ひな壇には主催者、来賓などが顔を揃え発表の時を待ちますが、表彰の前には、私たち審査員にもちょっとだけ主役になれる瞬間があります。演題に構えたヘッドジャッジのポールさんから名前を呼ばれ紹介されると会場からも温かい拍手。演題ではヘッドジャッジのポールさんがいつもの強面とは違い、優しく労いのの言葉を掛け審査員認証書と記念品を渡してくれました。その審査会で出会った世界のコーヒーラバー達とは今でも世界至る所で再会します。そんな出会いも審査会の醍醐味なのです!

香茶店“香り不思議発見” Vol.58

メロンにメロメロ 麝香(ムスク)の香り
香star 天年堂  稲生宗司

麝香は、「香りの王者」でありオスである。「果実の女王」と讃えられるマスクメロンは、美しい網目模様と上品な甘みと芳香をもっている。マスクとは、麝香に因んで芳香の特に強いことに由来している。花香様の成分も多く、追熟により香気量が増す。
楊貴妃は、麝香をふんだんに使って濃艶な化粧を施し、生き生きと香気を振舞った。
今月はフルーツ特集。皆様もフルーツの香りをお試しあれ!!

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アロマサプリ インセンス ¥ 432(税込)
リフレッシュ&リラックスを、お香の香りで

写真はフルーツ系の香りのお香です。マンゴー、グレープフルーツ、ブルーベリーなどの香りが楽しめます。この夏を快適に過ごすリフレッシュツールにいかがでしょうか!

歯は健康のバロメーター

〜落合先生のお口のお話し vol.4〜
「むし歯になりにくい食生活」
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

昔から、「甘いものばかり食べるとむし歯になるよ」、と言われたことは誰でもあると思います。しかし、なぜ砂糖を取りすぎるとむし歯になるのでしょうか。
どんなにきれいにしていても、口には外からいろいろなものが入るので、必ずたくさんの種類の細菌が住み着いています。その中のある種類の細菌に、砂糖を使って酸を作り出す性質のものがいます。歯はとても固く丈夫なものですが酸には弱く、酸にさらされると穴が開いてしまいます。つまりこれがむし歯です。したがって、砂糖をたくさんとると砂糖を使って酸を作り出す細菌が活発に働き、口の中が酸性になってむし歯ができる、というわけです。
ところが、同じように甘いお菓子を食べても、むし歯になりやすい人となりにくい人がいます。これにはいろいろな原因がありますが、一番大きなものに食生活の違い、があげられます。
例えば、こどもが毎日、一日に1枚の板チョコを食べるとします。朝起きてから夜寝るまでの間、少しずつ何回にも分けて食べる子と1回で1枚全部食べる子がいたとすると、どちらがむし歯になりやすいか?少しずつ食べる子の方がお行儀がいいのかもしれませんが、むし歯になるかどうか、という点に注目すると、少しずつ何回も食べる子の方がむし歯になりやすい傾向があります。
これには、唾液がむし歯の予防に大きく関係しています。口の中にはいつでも唾液が分泌されていますが、唾液の重要な働きのひとつに、汚れを洗い流し口の中をなるべく中性に保つ、というものがあります。つまり、口の中に砂糖が入って、細菌がそれを使って酸を作り出しても、唾液が出てきてそれを洗い流したり薄めたりして、もとの中性に戻そうとしてくれるのです。
ところが、何度も甘いものをくりかえし食べていると、いつでも口の中が酸性になってしまい、いくら唾液が出てきて中性に戻したとしても、またすぐに酸性になってしまいます。
それに対して、量は多くても1回しか食べない場合には、一時的に口の中が酸性になったとしても、唾液によって1回中性に戻してもらえれば、そのあとは中性の状態が保たれ、むし歯にはなりにくい環境が維持されます。
つまり、むし歯になりやすい人となりにくい人、その違いの一つとして、一日に何回お菓子を食べているか、ということがあげられます。1日1回おやつの時間を決めて、その時間なら食べてもいいよ、というメリハリのある規則正しい食生活を身に着けると、これだけで絶対、ではありませんが、かなりの確率で、しっかり甘いものを楽しみながらもむし歯にもなりにくい、という傾向が高くなります。食生活を規則正しく、だらだら食べをしない、というのはこういう理由からもとても重要なのです。

おちあい小児歯科医院/久留米市天神町34-14 山秀ビル4階/TEL.0942-39-0118

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