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2014-09

久留米文学散歩 vol.21

檀一雄編⑦
文/増原 達也

旧満州から帰国後は5月に福岡市で結婚式を行い、直ぐに上京。石神井公園の近くで新婚生活を初めています。長男の太郎が生まれたのは昭和18年8月で、その翌年(昭和19年)に野間文芸奨励賞を受賞するのですが、同時に陸軍報道員として現在の中国に再度わたっています。これも一雄自身が志願しての事であったと遺しています。この時は「由布」と連絡が取れていたと云う説があるのですが、確証はありません。自身も何かに書いていたと記憶していますが、女性とはそう簡単に別れられるものではなく、精神的には尾を引くとも書いています。それに、この報道班員は志願制でもあったのですから、新婚そうそうの彼が何故志願したかです。「由布」への未練としか云いようがありません。だから誰だったか忘れましたが、由布には子供が生まれていたと書いていた評論家も居たようです。彼が帰国したのは終戦間際ですが、その時にはリツ子の病状は可成り悪化していたようで、太郎は現在の小郡市松崎に疎開していたトミ(一雄の実母)の処に預け、リツ子は糸島半島の方でリツ子の実母と養生生活をしています。一雄も帰国後はそちらの方に行きリツ子の面倒を見るのですが、その甲斐なく、昭和21年4月4日に病死しています。病名は腸結核と云う事になっています。只、このリツ子の家庭は彼女だけではなく家族の中にこの病気に冒されていた人物は居たようです。この過程を一雄は「リツ子・その愛」と「リツ子・その死」と云う「小説」にしています。その中に近所の農家の女の人が、一雄一家の面倒をみる場面が出て来ますが、その女性とも何かあったような書き方を彼はしています。私がその小説を読んだのが何時頃だったか忘れましたが、現地を尋ねて、その女性を探したい衝動にかられた事があり、それを記憶しているのです。リツ子の母とは、その間だけが「交際」らしいもので、以後彼女方との交際は余り遺っていません。

香茶店“香り不思議発見” Vol.47

「ストレスは・・お香聞いて・・ゆったりと」
香star 天年堂  稲生宗司

草や木々などの植物の香りを嗅ぎ、気分を癒すことで健康を保つことがヨーロッパを中心に始められたのが“芳香療法(アロマテラピー)”である。
これは近年日本にも伝わって、ブームにもなり、教室も増えている。
しかしながら、我が国では室町時代から、「香道」という文化があり、これを行うことで、心身症の治療を行うという試みがなされ、それは、秋田大学の精神科での事例が有名である。
=聞香(もんこう)療法=

香道

「香」を静かに“聞き”神経を集中させ、精神統一することで、“不安・いらだち・神経過敏・不眠”などの心身症を和らげる試みが成功している。
香木の香りが鎮静作用があることは知られているが、自分の好きな香りを探し出し、それを身に着けたり、部屋で焚いたり、時折“聞く”事で、疲れた心を癒す効果があるらしい?

むすんで、ひらいて!! vol.5

「子どもの感情の発達」
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

1997年、神戸の「酒鬼薔薇事件」を起こした少年は当時14歳でした。あれから絶え間なく残忍な少年犯罪が起こっています。

そして、今回も又、佐世保高1の少女の事件、あまりの残忍さにその気持ちが「理解出来ない」「信じられない」と思う人がほとんどでしょう。
では、一体、人の喜び、悲しみ、驚き、怒り、恐れなどの感情はいつ頃から育っていくのでしょう。

生後1か月以内の新生児に興味、感心、喜び、怒り、驚き、苦痛、恐れなどの表情が観察されていますが、まだこれらはその感情を表すメカニズムが生まれつき備わっているというだけで、生後1か月前後からおなかがすいた、おむつがぬれたという不快さを伝えようとして泣きます。

不快感や苦痛から怒りとなり、7~8か月頃になると怒りは特定の対象に向けられます。この頃、人見知りが始まります。又、快の感情では、生後2か月頃から親からの視線に対応して笑みます。
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6か月過ぎた頃までの間には、急速に感情が育ち信頼できる相手への親しみ、愛情、相手から離れるのが怖いという不安の感情が生まれます。
1歳半から2歳頃までには、人間の基本的な感情がほぼ出そろい、人の気持ちを感じ取る能力の基盤もこの頃までにでき、相手の表情、視線、言葉、行動から相手の心の中を察することが出来るようになるのは5歳前後と言われています。

生まれもった気質というものもあると思いますが、乳幼児期の環境や経験の違いが感情の発達の仕方に大きな影響を与えていることが考えられています。
ほとんどかまわれずに育った子は、はたしてどう感情が育っているのでしょうか。

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.64

“2014ホンジュラス サンタロサ・デ・コパン”
写真と文  安達  和宏

今月の一枚は2014年4月に訪問した、ホンジュラスのサロモンさんです。9gadati.jpg

彼は生産者でもありますがホンジュラス小規模農園のコーヒーを私達に紹介してくれます。COE常連の地域サンタバルバラとは違い、名も無い地域カングアルのコーヒーや生産者との出会いが有るのは彼のお陰ですね。ダイレクトトレード(生産者より直接買付け)を続ける上で大切なのは信頼関係です。それは家族の様な感覚の共同体かもしれません。先日、毎年買付けのある農園主が病気で急逝されました。その時の葬儀には、機転を利かし我々の名前で花を贈って頂いたそうです。まるで遠くに住む親戚のおじさんです。アメリカに留学体験も有る彼はホンジュラスでの「自分の役割」と言うものを見いだしているのかもしれません。自園も自然環境に優しい栽培法を日々研究されています。いつも『チェキ!チェキ!!』と元気にハンドルを握る姿は力強く、それは生産者の生活を良くしようという使命感なのでしょう!

くるめ食素材探検 vol.12

かぼちゃ編「冬至のかぼちゃ」
文/靏久 格(産直や 蔵肆)

「冬至に 食べると風邪をひかない」といわれるかぼちゃ。煮物、天ぷら、サラダ、プリンなど、おかずからデザートまで幅広く利用されています。輸入を含めて一年中あ る印象ですが、本来の旬は7月〜9月。今が盛りです。ビタミン類をたっぷり含むかぼちゃを食べて、残暑を元気に過ごしましょう。ではなぜ冬至に?というの は文末でご紹介。
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原産地はアメリカ。そういえばあちらのお祭りではかぼちゃを大砲の弾にして距離を競うとか・・・。「パンプキンキャノン」で検索すると面白いですよ。大人が本気で遊ぶと面白いですね。10月のハロウィンにもかぼちゃは欠かせませんね。

品種は大別すると日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃ。最後のペポかぼちゃは聞きなじみがない方も多いでしょうが、そうめんかぼちゃ(金糸うり)やズッキーニなど、また観賞用や飼料用などの品種があります。

美味しいかぼちゃの見分け方は二つ。「へた」のところと表面の乾燥具合を見てください。へたのところは乾燥してコルクみたいになると食べごろ。皮はつやがなくなってからが食べごろです。
カットしたかぼちゃを買う時は、果肉の色が濃いもの、種がふっくら、ぎっしりと詰まっているものを選ばれるとよいかと思います。
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かぼちゃは、カロチン(カロテンとも)を豊富に含む緑黄色野菜です。カロチンは色素成分(かぼちゃの黄色はこれ)で、体内で必要に応じてビタミンAに変わり、カロチンそのものも体内に蓄積されます。
カロチン自体にも抗酸化作用が期待できますので、老化、がん、動脈硬化などの予防に。ビタミンCやEにも抗酸化作用があり、相乗効果が期待できます。かぼちゃはこれらすべてを豊富に含んでいますので、高い老化・がん予防効果が期待できます。

冬至にはぜひ「あずきかぼちゃ」を。収穫が終わって熟成がすすんだかぼちゃ。昔は保存技術が悪かったため12月末の冬至まで腐らずに残っているかぼちゃは少なく、縁起物として喜ばれたとか。

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