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2014-06

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.61

“2014 ホンジュラス カングアル”

写真と文  安達  和宏

adati2014y6g1.jpg  ホンジュラスのカングアルという田舎町の集落。ここの豆を買付け始めたのは2004年のCOEがきっかけです。決して有名な産地ではないこの地域のコーヒーにポテンシャルを見いだし、買い続けて来ました。ホンジュラスも他の地域には行きましたが、実はカングアルに来るのは初めてです。数件の農園を訪問の後、買付けシーズンに行う生産者とのミーティングには、まるで村祭りの様な賑わいと期待の顔が満ちています。祭りと云っても人だかりは、サトウキビを絞りそれを煮詰めた黒糖づくり。そんな素朴な人々の中には、まるで一年来の恋人に会う様な瞳で我々を見つめる人もいます。買付けを始めた当初のミーティングでは「いくらで買ってくれるんだ」「俺のはいくらだ」「いつ金を払ってくれるんだ」そんな質疑も普通で殺気を感じる雰囲気だったそうです。しかし現在では、ここ数年の信頼関係で評価した価格での買付けも理解され、我々も買付け金の一部前払いも実行出来る関係に構築されて来ました。この村で生産されるコーヒーのかなりのシェアを買付ける様になった今日。これからもお互いに成長し彼らの生活も豊かになる事を願いながら・・・今日もホンジュラスの豆を心込めて焙煎します。

香茶店“香り不思議発見” Vol.44

『渓谷の風』からの警告!!

香star 天年堂  稲生宗司

sizen2014y6g1.jpg 森林浴は、私たちをほっとさせ、元気を与えます。なぜでしょうか?

一つは、森林は古代から人類の生活に欠かせない存在であり、心を癒す場であったからです。そして、森の香りは、快適性や健康維持・増進に役立っていることが、現在の研究で、分かってきています。

森林には、植物・昆虫・動物、または、土の中などに潜んでいる微生物などの多くの生き物の匂いがし、それが重なって森林の香りとなります。その中でも、多くの割合があるのが、木の葉や樹皮などの木の香りです。

sizen2014y6g2.jpg人類は、太古の昔、森林や草原に生きた脳をもって、今日の都会で生きているといいます。その生理機能は、すべて自然環境のもとで進化するといわれています。

新商品「渓谷の風」で古代から続く、快適さが伝えられれば本望です。

渓谷の風 6箱入 木箱  ¥3,240(税込)
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久留米文学散歩 vol.18 檀一雄編④

檀一雄編④

文/増原 達也

bungaku2014y6g.jpg 扨。檀一雄の実母本戸トミ(明治26年4月生)の家系ですが、トミ自身や一雄の友人が書き遺しているものでは、彼女の先祖は天草下島の城主であったが、「天草の乱」で同城が落城、その際久留米に落ちのびて、有馬藩に召しかかえられた、と云う事になっておりますが、少し違っているようです。

本戸家が遺された資料に出て来るのは、1673年(霊元天皇)延宝元年です。この時は肥前島原藩(本戸彦衛門)に仕えていますが、同藩が改易になり、浪人、茶師として身を立てていたようです。以後有馬藩とは、記載はありませんが、浪人後、善導寺に住み、鵜川才衛門の仲介で寛文八年頃に茶師として拾二石三人扶で就職しています。この人物は元禄四年頃に久留米で病死していますから、有馬藩に召しかかえられていた事は推察されます。以後五〜六代に亘って仕官しているのですが、嘉永五年頃に本戸記蔵(改喜左衛門)で、それ以降は、資料にはありません。このときの禄高は二百三十石となり、同三月十九日に御小性。同九月十日御小性と御馬廻組を差許、となって、それ以後の資料は現在の処、見つかっておりません。 「天草の乱」は1598年で「島原の乱」は1637年ですから、伝えられる「天草の乱」で「若君」が有馬藩に召しかかえられたのとは、年代が違いすぎているようです。

bungaku2014y6g2.jpg  参考迄です。「天草の乱」では城主天草伊豆守一族は、加藤清正に依り全員惨殺された事が記録に遺り、亦当時の宣教師も、その要に書き遺しています。但し天草城を攻めたのは加藤清正と小西行長であり、加藤の方は七百名を惨殺していますが、小西行長の方は全員開放、戦斗中の戦死者以外は一人も殺していないと伝えられています。理由は行長が当時からキリスト信者であった事としてあります。亦「島原の乱」の際は三萬八千人を惨殺、この死体をバラバラにして政府軍は二ヶ所に埋めています。訳は「キリストは復活する」から、と伝えられているのが理由のようです。

くるめ食素材探検 vol.9

にんにく編  「元気のかたまり にんにく」

文/靏久 格(産直や 蔵肆)

kurasi2014y6g1.jpg  新にんにくが出回る季節となりました。「にんにくの芽」を楽しんだあとのこの時期は、収穫、選別、乾燥と農家さんは大忙し。

芽、というか茎にもにんにくのエキスや栄養がしっかり入っています。ほんと、元気の塊みたいなもんです。

逆にあれをつまないと、花が咲いてしまい実(球根)が太らないという事情もあります。そういえば、にんにくの花って見たことないなあ。

古今東西、においが強いものは迷わすということでしょうか。西洋では魔よけとして有名、ドラキュラの苦手なものとして紹介されることもあります。また、戒律が厳格なイスラム圏のかたはニンニクを好まないそうです。

競輪場のそばにある禅寺、黄檗宗「正源寺」の山門には「不許葷酒入山門」(くんしゅさんもんにいるをゆるざず)とあります。

やはり強壮作用が煩悩をもたらし修行の邪魔になる、ということでしょうか。

ジャンボニンニクも時々みかけるようになりました。実はニンニクの仲間でなく、リーキというねぎの変種なんですが姿形はニンニクそっくり。吉野ヶ里のあたりが産地でしょうか。

大きいものでは2キロくらい、赤ちゃんの頭くらいの大きさになります。もともとは山間地の農家さんが、いのししよけとして畑の周りに植えていたものです。

普通のにんにくと違い、香りが弱く刺激臭も少ないので、そのままホイル焼きにしたり味噌に漬け込んだり。一度お試しください。

 産地は「ホワイト六片」という品種で有名な青森が国産の70%を占めて圧倒的。輸入品だと98%が中国と圧倒的。世界の産地でも80%を占めるそうです。

八女の松尾農園さん、自家栽培の無農薬栽培にんにくをじっくり熟成「熟成黒にんにく」として販売されています。

プルーンのような甘さですが、食べすぎには注意!ですよ。オススメです。

むすんで、ひらいて!! vol.2

「子どもの心の成長」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

wakaba2014y6g1.jpg「心って自然に育つものじゃないのですか?」確かにそうですね。人は皆、体が育っていくと共に心も育っていきます。そもそも、人間の成長には3つの機能(①「知的能力」②「運動身体能力」③「人格(性格・行動)」)があります。①と②には測る基準があり成長を見ていてもある程度はわかります。

しかし、③の「人格(性格・行動)」は測ることが出来ず非常にわかりにくいものです。豊かな愛情と経験の中で育っている子もいるし、ろくに面倒を見られず会話もほとんどない環境で育つ子もいます。一体、心というものはいつから育っていくのでしょう。又、どのように育てれば良いのでしょう。

心を育てる上で最初に良く言われる事はアタッチメント(愛着)形成です。アタッチメント(愛着)というのは「大好きだよ」「どんな時も守ってあげるよ」という親の気持ちです。それによって子どもは強い安心感を持ちます。生まれたばかりの赤ちゃんは泣き声で自分の感情を表わし、親は子どもが何を要求しているか察して「おなかすいたね」「おむつが濡れたのかな、気持ち悪いね」と言葉かけをします。この語りかけがとても大切で、暖かくやさしい言葉かけほど赤ちゃんにとって心地良いものはないでしょう。親子の信頼関係の芽生えで心の成長の第一歩なのです。泣いても、泣いても誰もかまってくれなかったらどうでしょう。アタッチメント形成は母親だけとは限りません。父親でも祖父、祖母でも他人でも良いのです。しかし、少なくとも数人以下で固定されていること。認められ関心を向けられていることが心の絆、すなわちアタッチメント(愛着)を発達させるのです。

wakaba2014y6g2.jpg 乳幼児期に築かれたアタッチメント(愛着)は生涯消えることはありません。愛着関係が確立している乳幼児は不安になった時、親にしがみついたり抱っこされたりしながら少しずつ周囲のいろいろなものに興味を持ち探索していきます。安定した愛着関係が見られる子は、好奇心が強く愛着対象もどんどん広げていこうとします。そして、人との関わりや経験によって心が育ち人格が形成されていくのです。残忍な犯罪を犯した子ども達は「乳幼児期、それもごく初期の育ちのあり方に問題があった」と、言われています。人として基盤となるアタッチメント形成が出来ず成長した為、心も精神も健全に育たなかったのではないかと、私は思います。

心身の諸機能はお互い関連しながら発達していきます。知的な能力だけを伸ばそうとしても心の成長が伴わなければうまく機能しません。子どもを大切に思い愛情を持って育てればその分だけ子どもも親や人を大切に思うはずです。

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