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2014-01

くるめ食素材探検 第2回前編

筑後地方の郷土料理といえば「がめ煮」

文/靏久 格(産直や 蔵肆)

syokuzai-201401-1.jpg がめ煮、という名前の由来はいくつかありますが、博多弁の「がめくりこむ」説と、食材として鶏肉ではなく「スッポン」(当時はどぶがめとよばれとったげな)を使ったので、亀煮から変化して「がめ煮」となった、との説とあります。私はこっちじゃなかろうかなー、と思ってます。食材に欠かせないのは鶏肉、里芋、しいたけ、こんにゃく、ごぼう、人参、たけのこ、そして「レンコン」。

秋口から冬にかけての食材「レンコン」。

おせち料理にも欠かせない食材です。穴が10個ほどあいており、「先を見通す」と縁起のよい食材として知られております。また、古代泥炭層から発見された蓮の実が、2000年のときを超えて発芽、開花するなど生命力の強さも持ち合わせた植物です。昔かられんこんをすりおろした汁を直接飲んだり、鼻づまりや鼻炎などには直接鼻腔にさしたりと薬効豊かな植物として利用されてきました。特に、節と節の間の部分が良いとされ、風邪や腸炎などの際に活用されてきました。先日TVでも取り上げられたので、その効能効果をご存知の方も多いかと思います。

syokuzai-201401-2.jpg今では佐賀や徳島、八代あたりが有名な産地ですが、久留米はレンコンの産地でもありました。現在の鳥類センターから夢タウン、合川のあたりはレンコン畑だったのをご存知の方もおられるかと思います。

実は、久留米の中心部でもまだ作っておられる方がいらっしゃるそうです。西鉄電車にのっていると、筑後川を渡ってすぐ左手にちらりと見えます。東櫛原のJA直売所で買えるそうですよ。

写真は八代の若手農家さんの畑にて。レンコン堀は冬の水仕事です。高圧ポンプの水圧をつかって泥の中からレンコンを探し当てていきます。寒風吹きすさぶ中での重労働ですが、収穫の喜びがあるのでやれます、とのこと。

(後編に続く)

久留米文学散歩 夏目漱石編(12)

bungaku-201401.jpg 京都に妻の京子が来たのは、漱石が着いて二〜三日後でしょうか。その時の写真が一枚残っています。卓袱台か何かに肘を付いてカメラに向かって「ニッコリ」しているのですが、流石に疲れは隠しきれず、彼女は漱石より十ばかり下だったから40歳前と思われるのに、その写真の顔は現在では70歳以上の老人の顔です。それに比べて多佳女は京都舞に参加している姿が遺っていますが、背丈はそうありませんが「凛」とした姿は漱石が句の中に入れる理由が在るようです。この事が一ツと、中村是公との事ですが、当時の東大の予備門の講師を是公と一緒にしています。その際二人は参畳の部屋に二人で住み、金銭も一緒にしています。それより少し前ですが、是公がボート大会で優勝した際、その優勝金を全額漱石に

「原書を買え」

と云って渡しているのです。勿論、漱石はシェイクスピアの原書を購入したと遺しています。

もう一ツは彼がロンドンに居る時、是公は漱石に逢いに行っています。その事を彼は「変化」という短編で「偶然にロンドン市内で逢った」としていますが、偶然にしては不自然です。亦、その時の漱石の態度を観て、早く帰国させないと、是公が思ったとしても、決して、不思議ではありません。それが、

「漱石発狂説の根拠」

のようです。

以後是公と漱石の間は続き、

「満韓ところどころ」

と云う物語も、資金は全部是公が出しています。その時是公は「南満州鉄道の総裁」で、「秘書」まで漱石に付けています。以後も彼と漱石の間は続き、漱石が死亡する寸前に、是公は彼の枕元に行っています。その時の事は、多くの門弟や鏡子も書き遺し、葬儀費用を全額自分で出すと申し出て「漱石側から拒否」されています。

香茶店“香り不思議発見” Vol.39

「初夢は伽羅香で、一年を占う!?」

香star 天年堂  稲生宗司

tennen-201401.jpg 黒沢明監督晩年の作品「夢」は、「こんな夢を見た」で始まる8話からなるオムニバス映画だった。現今の天変地異、環境問題、原発事故等を予言するようなシナリオで、主人公(寺尾聡)が富士山の噴火爆発や色付き霧が放射能となって人々に降り掛かるシーンが改めてテレビ等で再映され、黒沢の先見性には改めて驚く。最後に出てくる「水車のある村」は日本の原風景というか桃源郷の様が映し出され、笠智衆扮する翁が弔いの為に鈴を鳴らし鳴らし、川面が透けるような小川の岸辺を此岸から彼岸へあるいて行く・・・。

香木の中には、大きく分けると沈香と白檀がある。その沈香の最高クラスが伽羅と言われる。漢方では強壮、鎮静の効果がある生薬として用いられる。お正月には伽羅香を焚いて、いい初夢を見たいものだ。

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.56

“2013グアテマラ ウエウエテナンゴ”

写真と文  安達  和宏

coffee-201401.jpgグアテマラの買付けで訪問したウエウエテナンゴは、グアテマラシティから西へ約270kmにあるメキシコ国境に近い都市です。町中から更に山奥へと進み秘境と言える様なところに、コーヒー農園が点在します。霧のかかった山道を駆け上がり谷になった川に掛かる小さな橋をゆらゆらと渡っているところへ、我々一行を見つけて近所の子供達が車に飛びつかんばかりに走って追い掛けてきました。予期せぬ訪問者に道先案内を買って出る子供達の明るく元気な表情に私達の心も和みます。お国柄で違いは有れコーヒー生産国は概ね経済的には発展途上の国が多く、世界経済の中では弱い立場という現実は今も変りません。自然環境にも意識を持ち素晴らしいコーヒーを作ってくれる生産者またその家族の為にも、そのコーヒーを正しく評価し適正な価格で買付けなければなりません。それが我々の使命であり、彼らの生活環境も向上し経済的にも持続可能な関係が保たれると考えます。フェアトレードの認証は受けていませんが、その基準価格より高い価格で買付けている実績とその活動が信頼を築いて来たのだと思います。さぁ2014年もコーヒーを通して数多くの出会いが待っている事でしょう。皆様とそんな出会いの喜びを共有出来る事を楽しみにしています。

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