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2013-07-04

コーヒー産地を訪ねて…一枚の写真 vol.50

“フランス ニース SCAE”

写真と文  安達  和宏

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2013年6月26日〜28日 フランス ニース

いつもは、中南米の訪問記ですが、今月は先日行って来た〜フランス/ニースのお話し。毎年ヨーロッパ各地で開催されるヨーロッパスペシャルティコーヒー協会の大会でニースに行って参りました。産地と違い少しだけバカンス気分ではありますが・・・ヨーロッパの最新事情や生産者も数多く来てますので彼らとも会ったりちゃんと仕事で来てるんです〜。

それから今回の目的の一つに、SCAJ=日本スペシャルティコーヒー協会で私が所属するローストマスターズ委員会が主管する焙煎人の競技会=JCRC(ジャパンコーヒーローストチャレンジ)を勝ち抜き、このニースで行われる世界大会に出場する日本代表の応援も大事な仕事です。昨年はじめて開催された競技会だけに、予選となる2012JCRC運営サイドの私たちもその準備と運営には大変苦労しました。その日本代表に是非とも優秀な成績を収めて頂きたい想いと、来年の世界大会代表を選ぶ2013JCRCをより充実した競技会にしたいと考え、世界大会の模様を視察に来ているのです。

香茶店 “香り不思議発見” Vol.33

「夏は、蓮に構えて、荷葉なり・・」

天年堂  稲生宗司

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夏の薫物を「荷葉(かよう)」という。「荷葉」は「蓮」のことである。「蓮」はヒンドゥー教では、「泥から生え、まっすぐに水を弾きながら、大きく広がる葉の姿が、俗世の欲にまみれず、清らかに生きることの象徴」とされている。仏教ではそれに加えその姿が「仏の智慧や慈悲の象徴」とされている。また、「極楽浄土に往生し、同じ連花の上に生まれ変わる」という意味が「一蓮托生」という語源になっているという。

生薬としては、鎮静作用・滋養強壮作用としても利用される。国花としているベトナムでは、雄しべで茶葉に香りをつけたものを蓮茶として飲用し甘い香りが楽しめる。または、葉に、酒を注いで「象鼻杯」という楽しみも残っている。※7月の誕生花・夏の季語・花言葉は「雄弁」さあ、夏は、「荷葉」を薫きながら、象鼻杯で優雅に暮らすか?

久留米文学散歩 夏目漱石編(7)

文/増原 達也

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春畦の処を出て漱石は田畑の中を西原まで歩いています。この田畑では菜の花とレンゲの花が多く彼の目にとまったと思われます。彼の俳句の中には「菜の花」は多いのですが、レンゲの句を詠んだ事は余りなかったのではないだろうか。

「・・川幅は余り広くない。底は浅い。流れはゆるやかである。舷に依って水の上を滑って、どこまで行くか、春が尽きて、人が騒いで、鉢合わせをしたがる所まで行かねばやまぬ・・」

「・・舟は面白いほど、やすらかに流れる。左右の岸には土筆でも生えておりそうな。土堤の上には柳が多く見える。まばらに、低い家がその間から屋根を出し、煤けた窓を出し。時によると白い家鴨を出す・・」

と筑後平野の中央を流れる川の様子が書かれています。これが「草枕」の「十三章」の一部だが、この小説は明治39年7月に10日余りで180枚を仕上げています。この事を彼は、

「新小説の編集者から、義理をからめて、強引に頼み込まれた・・」

と知人に手紙を出し、その中に「俳句的小説」とも書き添えています。 この十三章を彼が書く時には、彼の頭の中には西原での舟に乗り、瀬の下迄の船旅があったと思うのです。このときの土台は明治37年(日露戦争)だが、実際に舟に乗ったのは明治30年3月で、これを「草枕」として小説にしたのは明治39年7月となっています。もう1ツ加えると、この「草枕」は「陶淵明」の「桃花源記」が種本になっています。亦漱石は英国から帰国(明治36年1月)して「猫」と「坊ちゃん」そして「二百十日」以外は、西洋物を書いており、彼自身の中で西洋的な作品には辟易していたのでは、と思われます。この時の事を妻鏡子は「傍らで見ているとペンをとって原稿用紙に向かえば、直ちに小説が出来ると云った具合」と語っています。(「漱石の思い出」から)

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