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2010-10

落語スズメ 第五十七回『相手はプロです。』

松田 一成

落語会が終わり、噺家さんを囲んで打ち上げなどがままある。主催者から噺家への慰労であったり、噺家からすれば、それも営業のうちだったり、都合が許す限りつきあって下さる場合が多い。ここで楽しく過ごす2、3のコツがあるようで。その1、参加者は落語を聴いた人のみ。エエっと思うかもしれないが、打ち上げ会場に先回り、呑み事だからいいだろうと、友達を勝手に呼んだり。ありえません。打ち上げは神聖なものです。そこそこの会なら噺家はほとんどの客の顔を覚えているものです。その2、落語の感想は『楽しかった』『面白かった』賛辞のみ。つまらなかったり、面白くなかった場合はそのことには触れない(笑)。半可通の方、注意しましょう。自分の知識をひけらかしているのか、仕草がどうの、サゲがどうの、歴史がどうの。相手はプロです。その3、他の噺家の名前は出さない。ありがちです。いまこれを読んでいる貴兄がお医者様だったらどうでしょう。雑誌のヨタ記事と治療内容を比べられ、あげく人間性も比較対象。貴兄は平穏でいられましょうか(笑)。以上3点簡単なことです。噺家が喋ることを、うんうんと楽しそうに聞く。プライド高き師匠方、いい気持ちになったら、それ以上にお客様に楽しんでもらいたいと思うのは、極々自然なことかと。これに気がつくのにアタシは随分かかりました(笑)。12月に50回目の落語会となります。ご案内は来月。

食の方言を行く『リニューアル』

20101001.jpg豆津橋 渡

「くるめすたいる」がリニューアル、と聞いて改めて過去の原稿を見直しましたら、2003年4月から80本以上のコラムを寄稿させていただきました。ここまで続けられたのも読者のみなさまのおかげです。この場をお借りして御礼申し上げます。
 さて、コラム開始から、久留米のやきとりを始めとする久留米の食文化やイベント情報などを書き綴って参りましたが、今回より「食の方言を行く」として、紙面同様リニューアルします。
 「食の方言」とは、日本経済新聞社特別編集委員でフードライター・久留米出身の野瀬泰申氏の造語です。自ら監修されている日経NETの人気サイト「食べ物新日本奇行」(現在は「食べB」に移行)をまとめた『全日本「食の方言」地図』によると、自分の住んでいるまちで普段なにげなく食べているものでも、他のところでは全く知られていないものがある、その認識のズレを「食の方言」と愛情を込めて語られています。
 各地の食の方言(注)を、現地でのレポートを元にご紹介していきます。これからもよろしくお願いします。
(注)「食の方言」の使用は野瀬氏の許諾済

前書を再編し文庫化した
「天ぷらにソースをかけますか?
ニッポン食文化の境界線」 (新潮文庫)

website:http://b-g-q.net/ 
 e-mail:info@b-g-q.net

ブルースが鳴る①『「歌謡ぶるーす」は良かばい!』

夕暮 算大

私のバンド活動の始まりは中2のときに同級生とのディオユニットでした。オリジナルテープをさっそく作り学級で回したら結構うけてしまい、それ以来バンドをやり続けています。私たちのいう「歌謡ぶるーす」とはbluesの臭いを残しつつオリジナル曲を演奏するスタイルのことです。
 始まりは2003年に「久留米焼きとり日本一フェスタ」のテーマソングを作ったことからです。その曲を境に、バンド活動が地域と交わり始め、私たちを多くの人々と結びつけることになります。今はどんなところでも、お呼びがかかれば、喜んで演奏に出かけます。そこに関わる人たちの顔を見ると、ほんと心が癒されますし、元気がもらえるからです。
 つい最近では「B-1グランプリ厚木」に久留米やきとりの応援団として出演したときのことがとても印象的に残っています。会場は2日間で40万人超えの身動きもできないくらいの人だかりで、久留米やきとりブースの正面では演奏ができないのでバックヤードで演奏を始めるとにしました。ところが、焼きとりの煙で目はしゅぱしゅぱになるし、異常気象の暑さで頭はボーとなるし、それより苦しかったのがメインステージへの移動です。トラック輸送用のコンテナーに機材を乗せ、ごろた石の上を移動するのですが車輪が小さく思うように進みません、エジプトのピラミッドの石を運んでいた歴史の本の挿絵と重なってしまいました。ステージでは、副市長さん、議長さんの挨拶の後、みんなで焼きとりソングを歌い、会場も盛り上がりをみせました。
 なんだかんだの2日間でしたが、最後の焼きとりが売れると、飯も食わずに、だだひたすら焼きとりを焼いていた久留米の焼きとり軍団も疲れが最高潮。言葉も少なく、真っ白だったTシャツはぼろ雑巾のようになり、炭焼けした顔がそこにありました。その時、バンドのドラムのナマコが突然泣き出してしまいました。訳を聞くと焼きとり軍団のすさまじい仕事っぷりに心が熱くなって涙がこぼれたそうです。私も、B-1の結果がどうであれ、ひとつの仕事をなしとげた久留米の焼きとり軍団がとっても誇らしく、ここにきて良かったと心から思いました。厚木で何か違う大事なものをもらった気がします。ありがとうございました。

ラーメン今昔物語 135『奇跡のコラボラーメン』

ラーメン屋のHK

ラーメン バカチン クラブ、略してRBCという会があります。それは「もっとラーメン文化を盛り上げよう」という、志を持った全国の有名ラーメン店主たち十八名で構成された組織であります。去る八月七日、そのRBCのメンバーが一堂に介してイベントを開催しました。場所は東京・銀座、イベント内容は、ラーメンをメインとしたフルコースの中の一品を、それぞれの店主たちが創作して腕を競うというものでした。そこで僕が担当したのがメインディッシュのラーメン二品の内の一品でした。さらにその作品は、僕ともう一人、久留米でラーメン店を営む「龍の家」の梶原社長とのコラボによるもの!これは地元のラーメンフリークならずとも「え?龍の家と大砲が手を組んだ?」と、驚愕のニュースではないでしょうか(自意識過剰?)。というのも、RBCの会議の場で、梶原社長が僕と組みたいと言ってくれたのが、今回のコラボの発端でした。いや〜、それは嬉しかったですね。そこで気を良くした僕は、長年温めていた創作ラーメンを、梶原社長に提案しました。梶原社長はその提案を即座に受け入れてくれ、そこで二ヶ月に及ぶ龍の家・大砲による創作ラーメンの開発がスタートしたのです。やがて試行錯誤を繰り返し、本番直前にようやく完成した作品が、題して「常夏のグリーンサンセット ラーメン」。南の海に沈む夕日をイメージしたラーメンです。そして本番、会場を埋め尽くす審査のお客様。その手にはそれぞれの作品に点数を着ける採点票。全ての料理の提供が終わると、審査結果の発表です。僕も梶原社長の「ビリじゃなければいいか」なんて考えていました。そしてMCによる場内アナウンスが始まりました。「最優秀賞を発表します…。作品名「常夏のグリーンサンセット ラーメン」。僕たちはしばし沈黙…。やがて我に返ると二人で抱き合っていたのです。感動しました。九州の片田舎のラーメン店が、花の東京・銀座の檜舞台で勝利したのです。五十七年前に一軒の小さなラーメン屋台を始め、十三年前に他界した僕のオヤジは、草葉の陰でこんな息子をどう思っているでしょうか。
 実はこのラーメン、更に改良を加え、十月一日から十一日までの期間限定で龍の家上津店(土日祝のみ)、大砲ラーメン合川店(平日のみ)で、販売いたします。売り切れの場合はご容赦下さい。最後に、この作品の完成に尽力してくれた、梶原社長と、その若いスタッフに心より感謝いたします。

2010年10月
バックナンバー taiho.net

FPのおはなしvol.1 『子どもたちの夢を叶える』

ファイナンシャル・プランナー
七條 友明

はじめて、このような記事を書かせていただくようになりました、FP(ファイナンシャル・プランナー)の七條友明です。久留米中央保険サービス(株)の代表も勤めさせて頂いております。
 今回、皆さんにご紹介したいのは、『夢をかなえる』ということです。FP協会のHPに、第3回小学生『夢をかなえる』作文全国コンクールというのがあって、私はこれを見てビックリしました。小学5年生が、建築家に自分はなるんだ!というイメージを持って作文が書き綴られています。一級建築士の資格を取ることや大学で建築家を専攻し在学中に世界の様々な建築物を調査に行くこと、それには語学も勉強しておかないといけないこと、体力も必要なので、今習っている水泳も続けたいこと等までビックリです。さらには、ライフプラン表(未来の年刻みの計画表)まで作成されて、場面場面で、お金がかかることを認識し、働くまでは親に頼らないといけないので、今は親の手伝いを毎日がんばることだ!と明日からのことまで書かれています。他にも様々な職業に憧れている小学生の作文があります。ぜひ、お子さんをお持ちの方や興味のある方はご覧頂きたいです。
 夢を叶えていくには、お金もかかります。でも、考えるだけでもワクワクします。未来も感じます。
 弊社でも生命保険のご相談をお受けしたりしておりますが、生命保険の事と言うよりは、様々な将来のご要望をお聞きしたり、夢をお金で計画立てたりしていく仕事をしております。

そんなとき、心のストレッチVol.1

伊藤咲子

皆さんは、心理療法やカウンセリングルームという言葉を聞いて、どんなイメージを持たれるでしょうか?心の病の人が行くところ、心が弱い人間が行くところなどちょっとマイナス的なイメージが浮かぶかもしれません。
 現代は、健康ブームで、サプリを飲んだり、ジムに通って体を鍛えたり、自宅に健康器具を購入したりと身体に気を使う方たちが増えています。確かに自分の身体の健康を自分で管理することはとても大切なことです。そういう身体への関心の半分ぐらい自分の心の健康にも意識を向けてみませんか?
 心も私たち自身の為にいつも休まず働いてくれている臓器や筋肉と同じと考えてみてください。もしかしたら、あなたも心が疲れているかもしれません。時には、心に栄養を与えてあげたり、休養を与えてあげたり、エネルギーを与えてあげたりしてください。でも、どうしていいのかわからないというのが本音かもしれませんね。そんな時、お手伝いできるのがカウンセラーです。私は、ただ話を聞くだけではなく、将来においてマイナスをプラスに変容させる可能性を発掘することをモットーにカウセリングを行っています。
 うーんと背伸びするように、心もストレッチしてみてはいかがでしょうか。

心の栄養を与える
やさしい心理学講座を行っています。
①さわやかな自己表現:アサーションとIメッセージ
②性格分析と自己変容
③論理療法を知って心を楽にして生きていく

結婚する気持ち、別れる心理。-Vol.6-

上田 和美
(Kazuyoshi UEDA)

この結婚相談所を始めて半年が経った。
 ボクのサロンでは会員の方のメンタル面にスポットを当てて、「心」の落ち着きを取り戻してもらうことから始めるから、今はちょっとした「癒しスポット」になっちゃってる。
 まー自分を取り戻すってゆーか、本来の自分らしさを発揮して欲しいと思って。でないと、ヨソ行きの自分をずっと続けて行くことになってストレスがたまっちゃうし、相手もちょっと不安かも…(実はDVとかウツはこんなトコロから始まったりする…)。
 でも、自然な自分を最初っから見せちゃうと引かれちゃう。そりゃ、そーだよね、初対面なんだもん。だけど、ソコを分かってない人が意外に多いのだ。「自然な私を見て」って、いきなり見せつけられても相手にとっては失礼なだけ。TPOはいつの時でもキチンとね。「自然な自分」は「普段の自分」じゃないんだし。
 仕事や家庭でいろんな悩みや考え事を抱えちゃうと、どーしてもネガティブになるよね。ソレは「結婚(婚活)」でも同じコト。「結婚」への悩みで「自分らしさ」がなくなっちゃうって、ヘンでしょ。「自分らしく」してるハズなのに。だからいろんな悩みから自分を解放してあげないと、「自分」は「自分らしい自分」にはなってくれない。フシギなコトに、分かっていそうな「自分」の気持ちは、ホントの自分じゃなかったりするモノなのだ。
 「ストレスフリー」が「ホントの自分」を取り戻すカギ。ここで癒せば百人力っ!

「くるめすたいる」リニューアル記念!
今月ご入会の方に
「アロマディフューザー」をプレゼント!
もちろん登録料は無料ね!
さ、新しい気分で「ストレスフリーな婚活」を!

『日本酒党の男はお嫌いですか?』その①

ツイてる笑喜家 たけし  平川 武

かっこよく酒を嗜むオヤジに憧れ、盃を傾ける姿が似合う男になるべく、夜な夜な鏡を眺めながら酒をちびり。筑後の酒を愛する男。
 初めまして、たけしです。
 さて、記録的な酷暑も、丁度重陽の辺りから心地よい風も吹きはじめ、朝方は肌寒い程に。今の時期は『ひやおろし』が各蔵元から出揃う頃。新酒が一夏越え、ちょっぴり角が取れたお酒は、夏バテしたからだを優しく癒してくれるだろう。ひやおろしに出会って、お酒の見方が変わった。冷酒~熱燗と温度帯の変化だけで無く(幅広い温度帯で楽しめる酒は世界的に珍しい)、新酒、ひやおろし、熟成酒と季節、時間の経過と共に楽しみ方が変わるのも面白い。豆知識、日本酒は開栓後直ぐ呑まんと、味が悪くなるとも言われるが、開栓1、2週間後、または1ヶ月後が飲み頃と言う。
 たまにはお昼から黄金色に揺れる稲穂を見ながらひやおろしをちびり。イイなぁ。

畜産の現場から第1話 「ヒヨコ」

南筑ファーム「久留米さざなみどり」  古賀 宣彦

昔は、縁日などの露店でカラーヒヨコが売られていたが、今は見なくなった。
 さてこのヒヨコ、自然界では親鳥が大事に卵を温め孵すわけだが、ニワトリなどの産業家禽類は、人工孵化器を使って「温度」「湿度」「転卵」の環境を厳密に作りだし、21日後にはヒヨコ自らが嘴で殻を割って孵化する。間もなくすれば自らの足で立ち、水や食べ物を摂食する。その姿と成長はとても逞しい。僕らはヒヨコが快適に過ごせるよう大事に見守りながら育てる。過保護に育てればストレスに弱くなり、無関心であれば健やかな成長を促すことはできない。
 現在、私も子育て中の一人であるが、ヒヨコと我が子の成長は同じ様に映る。一つの命、やり直しのできない真剣子育てだ。近年は親と子どもの悲惨な事件が絶えない。一つの命を大切に、未来のある明るい社会を築き上げたいものだ。

織りORI vol.1

津留織物  津留 政次

67kg、私のベスト体重である。しかし、この時期は一日の中で3~5kg変化する。縦糸においては天日干しの作業が3回はあり、炎天下での屋外作業においても、また、染める時は柄がはっきり出る様に、糸の束を強く叩かなければならない。屋内とはいえ、冷房のない工房での染め作業などによる汗のかきかたは半端ではない。余りの暑さと日焼けをしたいという欲求から、屋外では上半身裸で仕事をしている。髪の毛は長く伸ばしているし、茶髪の為であろうか、先日、工房を訪問してきた御客様からは、「こんな伝統工芸の仕事にもアジアからの研修生がいるんですね。それにしても日本語が上手ですね」と声を掛けられた。そんな私の職業は久留米絣の織元である。

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