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2010-07-07

コーヒー産地を訪ねて… 一枚の写真 vol.16

20100712.jpg2010年ホンジュラスCOE(カップ・オブ・エクセレンス)
審査会の様子です。

 5月17日~21日までホンジュラスCOEの審査会に参加しました。中米ホンジュラスの首都テグシガルパの空港に着陸した瞬間…機内からは何故か拍手が舞い起こり、『何気に長閑なところだなぁ~』と思っていたのですが、実はこの空港、滑走路がとても短いそうで、着陸の際オーバーランする事故が多いという事をノルウェーの審査員から後日聞かされました。拍手をしていたのは彼らだったそうで~もちろん大笑いです。審査会はその空港から車で3時間程のMarcalaという街にあり、会場はコテージのあるリゾートホテルで宿泊もするんですが、初日は私の部屋だけ電灯が点かない(電源が来てない)一晩真っ暗という中米ならではの洗礼(結構いい加減)を受けました。さて、気を取り直して審査会の方は流石ホンジュラスの予選を通過しただけあって、どれも素晴らしいコーヒーが揃ってます。中でも特徴的だったのは、花の香り~tearoseバラの香りが漂うロットでした。トロピカルフルーツやオレンジ、グリーンアップルなどの合間に顔を出すその香りには審査をしながら魅了されてしまいました。これらのコーヒーは、7月7日に行われるインターネットオークションに出品されます。さぁ上手く落とせるでしょうか?乞うご期待あれ!!

写真と文
安達  和宏

あだち珈琲(株)

大川店 大川市榎津325-28 ヴィラベルディ1F TEL.0944-87-6549
久留米店  久留米市篠山町6-397-7 BS通り TEL.0942-27-8205  

福岡県大川市、自家焙煎豆の挽き売り店=あだち珈琲オーナー。 原料の豆は直接産地へも足を運び農園より買い付け。
また、コーヒー品評会の国際審査員として’08ボリビアCOE、’09コスタリカCOEへ参加。  http://www.adachicoffee.com

「楽家事」ってECOかも♪ vol.19大活躍の箒&塵取り

さと子ママ(日々の生活や育児をシンプルにラク~に楽しむ1児の母)

家の掃除道具の中に、箒&塵取りはありますか?箒が無いお宅は、かなりあるのではと思います。我が家も数年前に今使っている箒を購入する前までは家の中にはありませんでした(笑)。
 勿論、我が家でも掃除機を使いますが、深夜・早朝・下の階に響かないかなぁ~。子供が寝ている間に掃除を済ませたいけど音が…とためらって結局は掃除機を出せないことがよくあります…そこで登場するのが箒です!!掃除機では面倒臭い狭い箇所や幅木の掃除も箒ではカンタン♪♪充電が要らないハンディタイプの掃除機だと思っています♪掃除機よりも箒はkサッと取り出せる場所に掛けてあるので子供が食べこぼしてもへっちゃら~?!我が家は、お客様からは見えませんがあちこちに箒&塵取りのセットが掛けてあるのですヨ!箒を取りに行かなきゃと思ったら面倒になっちゃうことがありますので(汗)。
 箒にも素材が違って色々ありますが、私が愛用しているのは棕櫚(シュロ)箒です。棕櫚はホコリが舞い上がりにくく小さなホコリもキレイに取れるみたいです♪そして塵取りは、「はりみ」を愛用しています。はりみとは、和紙に柿渋を塗って仕上げられた塵取の原型です。紙製で静電気が発生しないのでホコリ離れが良いのが特徴です。また、端が少し反り返った形なので、上から押して広げると地面や床にピッタリ沿うので塵を残らず集めることが出来るのです。ゴミをキレイに、はりみに集めてゴミ箱へスルッと落ちるときは爽快ですヨ♪
20100711.jpg写真:息子(3歳)に短枝の箒を持たせてみると、ちょうど大人が長柄の箒を持った感じで良い♪写真を取った後、新しいおもちゃをあたえられたように箒をひきずって走り出しちゃいました(涙)。まぁーこりずに時々一緒に掃除をしよう!と誘ってみよう!

短枝の棕櫚の箒&はりみ(小)

住まいば考えよっ隊 Vol.43 坪単価にだまされるな!

http://blog.kurumenokenchikusi.com/

よく坪○○万円なんて聞いたり見たりしますよね。
 これって建設費を坪数で割った価格?建設費って何処まで入ってる???
 住宅を建てる時は仮設の足場、トイレ、電気、水道など必要になります。それに設計にかかる費用などもあります。広告などで見られる坪単価はこんな費用は入って無い事が多いようです…。給排水も建物から1mまでくらいが標準みたいです。この坪単価というのも昔私たちの先輩の大工さんが言い始めた事でしょうが、今では都合よく利用されてるように感じます。たぶん昔は総額を坪数で割ったものでしたでしょうが…。
20100710.gif 例えば延床面積40坪で、1800万円で建てられた建物があったとします。この場合、本来の坪単価は45万円ですが、本体だけの価格であれば、坪単価30万円ぐらいの金額になるのではないでしょうか。また、同じ材料同じ仕様の住宅でも広い住宅が安くなります。これは部分的に見れば子供部屋などの洋室は坪20万くらいしかかかりませんが、浴室やキッチン、トイレなどは坪100万くらいかかっているからです。多少広くなっても浴室なんかは一箇所ですからね。これらを平均すると30万円くらいって事です。平屋や一部二階建てより総二階にした方が坪単価が安くなります…。
 平屋の20坪の家と総二階40坪の家、基礎工事金額、屋根工事金額はほとんど一緒!!建築予定の方は坪単価に惑わされず、総額がいくらでどんな家が建つのかを考えて計画されてはいかがでしょうか。
一級建築士 久間 幸生

落語スズメ 第五十四回 「あんみつ姫にて」

松田 一成

黒鳶色に櫨染の縞、大きな勝ち虫をあしらった柄行きが、色白の肌に緊張感をもって高座へと送り出す。結界を張った表情は、ちょっとだけ口元を引き締めたように見えた。『快楽亭ブラック毒演会』梅雨空のご機嫌を伺いながら日曜昼席となった。『二代快楽亭ブラック』、談志師に入門後、芸歴40年を超えるが、今は故あって立川流を自主退会。日本人と白人のハーフ。聖域なき表現者あるいは性癖多き具現者か。落語界の異端、芸人の生き様。どこまで書いていいのやら。会場はブラック師が福岡で会をやるならここしかないでしょう、親富孝通り天神シネマ近く『あんみつ姫シアター』。100人超の定員が満席。舞台袖近く迄の客入り。恐いもの見たさ、初物好きの天神っ子の心意気、美しい女性の姿もちらほら。みっちりブラック節を唸った後、本寸法『英国密航』。若き日の長州の侍達を描いた、平成12年第55回文化庁芸術祭優秀賞に輝く珠玉の一席。佐幕だ、尊王攘夷だとゆれ動く幕末期、いずれ戦うことになるだろうという英国に、長州藩の特命を帯び、井上聞多、山尾庸三、野村弥吉、遠藤謹助は密航を企てる。とりあえず江戸に行ってみたものの、イギリスをキリギリスと勘違いする始末。仕方なく新知識の持ち主と噂される足軽身分の伊藤俊輔(後の伊藤博文)を尋ねるが、自分も連れて行けば英国へのツテを紹介していいと。多少こころもとないやり取りの後、マジソン商会ガールさんとその奥方の機転もあり見事英国に渡ることとなる。晴れて渡航に成功した一行五人は霧の都ロンドン、蝙蝠傘をもって橋の上で感慨に浸っている。そこにテロリストと勘違いしたスコットヤードがなだれ込んできて「フー・アー・ユウー?」「問われて名乗るもおこがましいが、生まれは長州山口在、異人を見れば斬口刹鬼と、尊王攘夷の旗印、しばらく巻いて船に乗り…」ご存知白波五人男に例えたのである。お見事。もとは講釈、浪曲ネタだったそうだが、そこを師が落語に発展させた噺。拍手なりやまず。続けて珍品『紀州飛脚』カケません(笑)。仲入り後『道具屋・松竹篇』荒川区三河島のボロアパートで暮らす親子三人の物語『名字無き子』のあんこ入り。カケません(笑)。ヴィトン柄の手拭がチャーミングでした。是非定例会にして下さい。

追伸 
第47回オトナ寄席!7月23日
『立川生志』! 今回ネタおろし!
午後7時より。
琥珀亭 0942・38・0570
是非!

ホームページチェック!
http://www.kumin.ne.jp/cofacoo/

くらしの知恵・食養生産直やくらし

靏久 ちづ子

大雨注意報が出るけどなかなか降らない。どんよりと曇った空は今日はどうかな…。 
 本棚の整理をしないといけない状況なのに気が散ってて片付けが進まない。3年以上積んでいた『歯は全身とつながっている』という歯科医の小冊子(500円)。現在、歯の治療を始め、噛む事をもう一度読み直そうと思って見つけた本でした。
 小さくて痛みもあまりなく放っていた虫歯。裏側が欠けてしまい、歯肉炎まで起こして神経まで抜かないといけないはめになってしまった。ある程度治療してもらうと行く暇がなくて中途半端な歯で噛みながらの一ヶ月。たったこれだけで不便さが出る事を実感し冊子を手に。
 わたしは昔から早食いで荒噛み。正食料理に入ってから噛む事の大切さを知り、いろんな方々の冊子や本だけは揃えていた。読んでみると、村津先生(福岡市)は歯が臓器と繋がっていることをすごく分かりやすく書いておられる。柳本先生は《5つのからだの躾》として①姿勢を正しく、鼻呼吸をしましょう。②左右両側でよく噛みましょう。③睡眠を取って骨休めしましょう。④上を向いて寝ましょう。⑤冷たい物は控えましょう。これが免疫力アップに役立ち、躾を守る事が真の自分らしさを造り出しますとおっしゃっている。
 昔の人は、口を開けているとすぐに、口を閉めなさいと注意していた。鼻呼吸が脳を刺激し、脳への血液循環は噛む事で50%を依存する。西日本新聞社から『命の出口、心の入り口』というテーマで噛む特集が出ています。この本もよかったです。

結婚する気持ち、別れる心理。-Vol.3-

http://kfc-fukuoka.net
 
マリッジカウンセラー
上田 和美(Kazuyoshi UEDA)

認定心理カウンセラー
交流分析士
家族問題カウンセラー
加盟団体/BIU、JBA
 
気になる相手にアピールするには、まずは自分らしいステキな表情がカギですよねっ。そこで…
 KFC大橋サロン「自分磨きセミナー」を開催します。今回のテーマは
『男性の視点から見た魅力的な女性とは』
メイクアップアーチストの黒木瑞先生をお招きして
   《透明感のある肌の作り方》
   《魅力的な目もとの作り方》
プロのマル秘テクニックをじっくり伝授して戴きます。
 日程は
7月3日(土)午後2時からと午後4時から
7月18日(日)午後2時からと午後4時から
 場所は
福岡市中央区天神4-4-24 新光ビルにて
教えて戴く黒木先生は九州でも有名なメイクアップアーチストで、実はボクの心理学の先生。『メイク』と『心理』には深~い繋がりがあって、メイクの前とメイクした後では、ココロがポジティブに変化するのです。
この心理的な効果を活かした、ステキな女性への変身マル秘テクニックを学びましょ。
 受講料は¥5250ですが、「コラム見たよ」で50%オフ。左下のQRコードからご予約下さい。
各回10名限定のスペシャルセミナーです。
 
 KFC大橋サロンでは「自分磨きセミナー」をシリーズ開催していきます。次回はアロマテラピーセミナーを予定中。パーソナルカラーやファッションセミナーなど、「こんなセミナーに行きたいっ」というご希望があれば、ゼヒお知らせあれ。「くるめすたいる」の読者はご優待しますよ。
 
福岡市南区大橋1-18-24 サクセス大橋801号
TEL: 092-555-6919   e-mail : info@kfc-fukuoka.net
 

たのしい本のせかい vol.90 あまんきみこさんのたくさんの作品を!

久留米子どもの本を読む会 代表  田原 和子

 6月の初め、あまんきみこさんの講演会が北九州と大野城市で開かれました。教科書等でもお馴染みの作品が有るせいか、どちらの会場も大盛況でした。久留米市立図書館でお話を聞いてから、もう何年になるのでしょうか。此方はずいぶん年取ってしまった気分なのに、変わらず優しげで、しなやかで、そして凛としたお姿やお話振りに接して、たくさん元気を頂いて帰って来ました。
 『一緒にお話の世界を楽しんで貰って、一緒にドキドキして貰えたら嬉しい』との想いで作品を書き続けて来られたとの事。今までどれだけ多くの子どもたちが、楽しみを分けて貰って来たのでしょうか。鍵っ子たちがたむろして学童保育の様相であった西分館子ども室で、よく読んでいたのが『ひつじぐものむこうに』や『おにたのぼうし』等でした。《メルヘン》という呼び名にこだわっていられるように思えるこの人の作品ですが、沢山の作品の中には、ただ優しさだけでなく、たとえ悪意が無くとも他人を傷つけてしまう事も有るのだと、人生のひだを気付かせてくれる様なものも多い。不幸な出来事でも、内に包み込んで過ごして来られたとの事。楽しみを拾いながら歩く人生観を込めて書かれた『車のいろは空のいろ』や、幾種類かの童話集も含めて、ぜひ楽しんでみてください。

(あまんきみこの絵本から)

『いっぱいのおめでとう』(あかね書房)
狩野富貴子:絵
『こぶたのぶうぶそらをとぶ』(教育画劇)
武田美穂:絵
『よもぎのはらのおともだち』(PHP研究所)
やまわきゆりこ:絵
『だんだんやまのそりすべり』(福音館書店)
西村繁男:絵
『くもりガラスのむこうには』(岩崎書店)
黒井健:絵
『父さんのたこはせかいいち』(星雲社)
荒井良二:絵
『おにたのぼうし』(ポプラ社)
いわさきちひろ:絵
『ひつじぐものむこうに』(文研出版)
長谷川知子:絵
『ふうたのほしまつり』(あかね書房)
江口一久:文
『ぽんぽん山の月』(文研出版)
渡辺洋二:絵

ナイスシニアになろう!vol.85「小浜のタウンモビリティ」

特別医療法人 理事 吉永 美佐子
久留米市日吉町115
電話:0942-35-2725/FAX:0942-31-1318

先週の土日、久留米より先駆的にタウンモビリティに取り組んだ長崎の小浜市を訪問してきました。かれこれ十年前、経済産業省から補助金をもらって始まった小浜の活動をお手伝いしたのがご縁です。当時高齢化率が既に25%を超えていて、しかも坂ばかりの町の皆さんが危機感を持ちつつ、やる気満々で活動されているのに刺激をされて、久留米でもタウンモビリティの活動を始めました。日本一長い足湯が夕日で有名な橘湾を望む海沿いに作られ、人通りも増え、活気が出てきたな…と久しぶりに訪問して感じたのですが、実は活動されている方々は大きな壁にぶつかっておられました。補助金がなくなり、運営が厳しくなったとの事。それでも利用する方々がいるのでやめることも出来ず…と言う状況。まちづくりのむずかしさを改めて感じました。
 事業仕分けを見ていても補助金の出し方は本当に難しいですね。特にこれからは、少子高齢化の進展で財源はどんどん減っていく中で、どこにどのようにお金を投入すれば、豊かな社会保障に裏打ちされた幸せな老後が送れる社会になるのか?改めて考えさせられる旅でした。

街のチカラ新聞 vol.82じぶんスタイル

おもてなしを追求お客様の「いいね!」の声が私を成長させてくれる

『とうふ処 梅乃家』女将 牟田 博子さん
【PROFILE】むた ひろこ

1948年生まれ。八女出身。三潴在住。1978年に篠山町に店をオープン。1991年に現在の場所に移転。仕事後、夫婦での夕食が唯一の楽しみ。お酒も少々……。現在、梅乃家ホームページ内のブログで奮闘中。『とうふ処 梅乃家』城南町21-9 問/0942-35-0603

 おもてなしといえば、定評高いのが豆富料理を続けて三十二年目の梅乃家。女将・牟田博子さんは、「大切な時間を割いて来て下さっているお客様が、気持ちよく心地よく過ごしてお帰りいただくのが最大のおもてなしです」と、話す。
 それは、この店で働くスタッフも同じ気持ち。お客様一人ひとりの苦手な食べもの、好きなビールの銘柄などお客様の特徴を知り、嫌いなグラタンの変わりに茶碗蒸しを出すなど、常にお客様の立場になった接客が伺える。
 厨房では、器は汚れていないか、欠けていないか、料理は冷めていないか、盛り合わせ方はどうか、運ぶ時間はちょうどよいか……常に女将さんがチェック。それでもうまくいかないことがある。
 「料理は一番良い状態で召し上がっていただくことが大事です。スタッフも私の気持ちをくみ取ってくれて、おもてなしの心を大事にしてくれています」
 そして、もう一つの大事なおもてなしは、
 「裏でどんなに忙しくても、お客様の前では心から気持ちのよい笑顔で」
 店内には季節の雰囲気を醸し出すしつらえ、今の時期は愛らしい蛙も飾られている。そして、女将さん手描きの絵、和の情緒を漂わせる刺子のタペストリー、玄関や各テーブルに季節の野花が、決して派手ではなくさりげなく飾られている。
 「食事だけではなく、楽しむ空間をつくるのが私の役目だと思っています。お客様から『あらー、かわいいねー』と、喜ばれる言葉が聞かれた時、よかったなと思いますね」

乗り越えられるのは
「お客様に喜んでもらいたい」
の思いから

 全部で二十五箇所にも飾られた花は、かつてはいけ花の先生に依頼していた。しかし、三ヶ月程で辞められ、明日から二十五箇所を全部自分でいけなければいけない……女将さんの仕事がまた一つ増えた。
 「でもピンチはチャンスなんですね。窮地に追い込まれると、何とかなるものです」
 知人に事情を話すと、茶花を扱っている花屋に連れて行ってくれた。そこで目にしたのが、壁にかけられていたそそとした花だった。
 「あー素敵!私がいけたい花はこれだと思いました。」
 それからさっそく茶花を習い始めたそうだ。毎朝花を集めるのが日課。夫婦で山へ行くこともしばしば。
 「十一時の幕が開くまでには全箇所の花が入っていないといけないんですよ。続けることって本当に大変だなと思います」
 約二十年間、店の各箇所に女将さんの優しさがしつらえとして息づいている。
 こんな店の魅力に惹かれて、結婚記念日、誕生日、お節句、お宮参り……そんな記念日に訪れるお客様も多い。そんな時、女将さんは手描きの絵をプレゼントしている。店の仕事の合間、少しの空き時間を利用して描く。淡い水彩のタッチは温かく優しい。
 五~六年間、本を見ながら独学で描き方を学び、最近は絵手紙を習い始めた。当初、稽古のつもりで和紙に絵を描いて胡麻豆富や持ち帰りの品を包装していたこともある。
 「記念日のために何かできることをと思って、シーンに合わせた絵を描いてプレゼントしています。上手には描けないけれど、『うわー、いいね』とお客様がおっしゃるような絵を描きたいといつも思っています。
 でも、行き詰まる時もあるんですよ。それでも乗り越えられるのは、『お客様に喜んでもらいたい』その思いだけです」
 「お客様に良いものを出したい」、厨房に立つ息子も思いは同じ。なのに、それぞれの思いが強くて料理のことでしばしばケンカになる。
 ある時は、ケンカをして出て行ったこともある。どこに行こうかと考えているうちに、「そうだ、お客様にプレゼントする絵の材料を買わなきゃ」……気づけば店に入っていた。
 「結局、出て行ったのは三十分だけ。こっそり帰ってきて絵を描き、普段通りの仕事に戻る始末です」と、女将さんは笑う。頭の中にあるのは常にお客様が喜ぶ顔。
 「お店のしつらえ、絵を描いたり、それらは結局、お客様の時間を大切にするということでもあり、お客様を喜んで迎えられるという自分自身の安心でもあります。お客様の『いいね!』と言われる言葉によって、こうして私は育てていただいているなと感じます」
 そこには、おもてなしの心が導いてきた女将さんの人生があった。

※梅乃家では『豆腐』ではなく『豆富』と表現しています

文/森 志穂

B級グルメの聖地くるめ「B-1グランプリと他の食イベントの違い」

豆津橋 渡
website  http://b-g-q.net/     e-mail  info@b-g-q.net

B-1グランプリに出展しているお店はどこですか?」と聞かれることがあります。
 答えは「お店はありません」
ちょっと乱暴な答えのようですが、このコラムをずっと読んでいただいている方はもうお分かりでしょうが、言い換えると「お店の名前での出店はしていません。」です。
 世の中には色々なイベント・催事がありますが、一般的にその事前告知や結果の報道などは、開催されたまちでしか見ることはありません。それは基本的に「イベント」とはまちに人を『集客』することを目的としているからです。
 しかし、B-1グランプリは、集客ももちろん大事ですが、それよりもっと重点を置いていることがあります。それはいかにパブリシティ(有料ではない公共メディアによる広報や報道)に広く取り上げられるか。ということ。
 目的が「まちの広報・PR」ですから、当然そこに住む人々の共感や応援を得ないと意味がありません。出展者も主催者の気持ちになって、開催されるまちと共に自分達のまちも元気にしたい。そういった思いを強く持って出展しているので、多くのメディアや市民の応援が得られているのだと思います。
 仮に特定の飲食店が店名で出展し、それが話題になって行列ができるようになったとすると、既得権益が発生し、また同様のイベントに出展争いが始まったりすることになります。もちろん、始めからそういった個別店舗が競い合うことが目的のイベントであれば、そのこと自体を否定はしません。しかし、あくまでもB-1グランプリはまちおこしのイベントですので、特定の誰かがその成果を独占するようでは、多くの人を巻き込むことはできない、と考えています。
 B-1グランプリの会場で提供されるものは、「イベント用に調理・調味されたもの」なので、仮に投票で上位になったといって、同じ味のものが特定のお店で食べられるものではありません。あえて言うと、お店で食べたほうがずっとずっと美味しい。「B-1グランプリに出展している店は無い」とはそういうことです。

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