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2009-03

おひつってECOかもの巻

 ごはんの話しを知り合いとしていると、炊飯器が無い家庭がチラホラあったのにビックリ!


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紙を通した15年間【3】街を動かす

人と人とが繋がり合って
魅力を放つ久留米

十五年の歩みの中、躍動的な久留米の街。
それは全て、この街に住みこの街を愛する人の力。
「しょんなかたい」という笑顔の中で
常に次への挑戦が生まれています街を動かす

大きなことを1回やるよりも、
小さいことを365回やり続ければ人は動く動かせる

◆手づくりによる街の活性化okamisan.jpg
『久留米おかみさん会』

久留米おかみさん会
会  長  黒川 千秋さん
企画委員長  久富 裕子さん

 十年程前から街のイベントの裏には、お揃いの久留米絣のエプロンで『久留米おかみさん会』の姿があります。おかみさん十五、六名で結成され、桜や朝顔の季節には茶会、七夕の季節には商店街の笹に短冊を飾り、節分の季節には巫女さんの格好で通行人に豆を配り、お雛様の季節には甘酒を配るなど、商店街の店主達とともに街を明るく活気づかせています。
 五年前からは、会独自が主催する『千人雛コンサート』を開催。会のメンバーと市民の手によってつくられた千体のお雛様をステージに飾り、その前で子ども達の団体が様々な芸を披露します。今年も二月二十二日に盛大に催されました。
 「柳川や日田などの有名なお雛様祭りと同じようにしてもそれらには敵いません。ならば私達は他にないユニークな雛祭り、市民を巻き込んでの手づくりのコンサートをしようと思ったんです」と、企画委員長でもあり、日吉神社の奥様でもある久富裕子さんは話します。
 「いかに市民を巻き込むかなんです。千人雛のほかに創作雛も募集し、それらはコンサート前日まで各店頭に飾り当日に賞を発表します。創作雛を見るために店に足を運ぶ人も増えています」と、会長でもあり、八女茶・茶道具専門店『よしの園』のおかみさんでもある黒川千秋さんは話します。手づくりを重視するのもこの会の特徴。「そこにはオリジナリティがあるから」と。
 「久留米は穏やかで空が見えて空間がたくさんある街。抑圧的な感じが無くてほっとします。初めて筑後川を見た時は感動して涙が出ました」と、久留米が大好きな久富さん。「筑後川、高良山の風景が大好き」という黒川さん。商店街の通りを筑後川に見立て、川の匂いや季節感を商店街で味わえるようにしたいと、筑後川の音を録音し店先で流そうとしたこともあるとのこと。菜の花の時期には店頭の瓶いっぱいに菜の花を飾ったり、皆で様々なアイディアを常に考えているそうです。
 「目標は市内のおかみさん全員が会員になること。女性の力で久留米全体を盛り上げたい」と、黒川会長は語っています。

◆人の魅力が場所の魅力satoo.jpg
『スマイルショップ サトゥー』

Smile Shop 「Satoo」オーナー
又田 聡子さん

 商店街は次々とシャッターが閉まっていくといわれる中、久留米人の親しみやすさと元気が、静かにシャッターを開けつつあります。
 「大牟田、久留米、福岡市大名と出店地を見て回った中で、この場所が一番ビビッときたんです」
 久留米六ツ門あけぼの商店街に十二月にオープンしたアクセサリー店『スマイルショップ サトゥー』。二十六歳の店主、又田聡子さんは大牟田市出身。久留米でアルバイトをしていた学生の頃から、人が温かい久留米が好きだったと話す彼女は、起業の場所としてあけぼの商店街を選びました。
「周囲の店の方々が温かい人ばかり。商店街の会長さんや地権者の方もとても親切。また、市の空き店舗対策として改装費が半額免除になったりと、開業するにはとても良い環境です。店のコンセプトは、きれいになるのを温かい雰囲気の中で手助けできる店。この街の雰囲気はまさに店のコンセプトにぴったりなんです」
 風で看板が倒れただけで周囲の店の人達が大丈夫?と、出てきてくれたとのこと。お客様も、若いのにすごいねと心配してくれたり、給料日には毎月来るよと声を掛けてくれたり。
 「『このあいだ買ったアクセサリーにはこういうのが似合いますよ』なんて、こちらもお客様のことをよく知り、トータルコーディネイトができるような接客をしたい。人と人との繋がりが、大型店にはない商店街ならではのものだと思いますから」と、又田さんは商店街の魅力を語ります。
 「長く地域に根ざした店に……」と、話す彼女にとって、商店街の各店の姿が目標。
 「商店街の皆さん元気のある方ばかり。皆さんが頑張っているのを見て、私も頑張らなきゃと思うんです。アクセサリーは生活必需品ではなく一番最後に回されがちな物。それでも、あの店に行きたい!と思ってもらえるような店にします!」と、商店街の皆に支えられる若い店主。それがまた商店街を活気づけ、大きな街の力となっていくのではないでしょうか。

◆池町川沿いに出来たオーナー自ら100%手作りのお店tiki.jpg
『Local Food Kitchen TIKI』

Local Food Kitchen TIKI
オーナー
中村 光さん

 どんなお店ができるの?!…と池町川を通るたびに気になっていた方も多いのでは。実は大工でもあるオーナーが2カ月以上かけてお店の内装からテーブルまで100%自分で作った居酒屋なのです。
 「普通に久留米弁で接客したいしとにかく面白いお店にしていきたいですね」とオーナーの中村さん。3月上旬のオープンに向け内装が出来上がったばかりの「たった今ひとりで椅子を運んできたところですッ」という状態で話をうかがいました。彼の趣味はサーフィン、お店のランプ作り。「基本的にアナログなことが好きですね。今後はカメラもしたい」。そんな中村さんは月に一度は必ず海へ出向くとのこと。そこで拾い集めたシーグラスを一つ一つ張り付け表の店名は飾られています。「前から居酒屋がしたかったんです。この辺りは週末は活気もあるしいいんですよねぇ。池町川は料理も店構えもお洒落でこだわりをもったお店が多いから、自分も頑張ってお洒落に作りました。ん?!ちゃんとお洒落になってますよね(笑)?そして料理もあえてここなら何でもアリやろ!何でも出せるやろ!みたいな。とにかくこの池町川で居酒屋をお洒落に伝えていけたらと思っています」地元筑後のお酒や食材を使っていければとオーナー。またスケボーが大好きで洋食屋出身の料理長は「食材で遊びますッ!」とのこと。彼らが作り出す[面白さ]に乞うご期待。

紙を通した15年間【2】街を語る

irie.jpg街を語る
今、久留米の街は本当の意味で試されるとき
いいアイデアを「絵に描いたモチ」ではなく本物にする

久留米市中心街活性化協議会
タウンマネージャー
入江 雅春さん

人が集い語らいのある癒しの場に

 リニューアルされる東町公園。それに伴い商店街を公園と一体化させ活性化させようという動きが出ています。「行政と民間がお互い良い点を出し合いながら一緒に取り組み、うまくハーモニーを奏でれば良い街になっていくのでは……」そんな可能性を持って民と官のコーディネイトをする久留米市中心市街地活性化協議会タウンマネージャーの入江雅春さん。
 「絵画でも見て、子ども達が公園で遊ぶ様子を見ながらお茶でも飲んで、パンでも買って……そんな憩いの場所ができたら。色があって音があってコーヒーの香りがして花や緑を見ながら過ごす、五感に心地良い『お洒落』な場所です」
 入江さんがそう話す東町公園一帯の構想は、サロン&ギャラリー、カルチャースクール等のスペース。その隣に産直農産物店、菜園ビュッフェを誘致し、同時にベーカリーショップ、公園側に面してオープンカフェ等設け、商店街と公園を人々が行き来し集う、街中スローフードの癒し空間をつくろうというものです。 
 「今や商店街は物を買う場だけではなくコミュニティの場でもあります。今度の構想も人が集まり語らいの場というのが第一。コミュニティを求めてついでに商品を買っていただくとなればいい。また、野菜やパンなど日常的な物が揃うような構成にしたいと考えています。商店街への徒歩圏内に約二万二千の世帯の方が生活されており、商店街にデイリー性を持たせれば、それらの人々が足を運ぶ機会が増えるでしょう」
コミュニティ性、デイリー性を重要視した街の構想。入江さんは商店街の魅力を次のように語ります。
 「この前は塩辛かったよというお客さんの言葉を聞いて次の時には塩を少なくして持ってくる総菜屋など、会話を交わしながらニーズに合ったものを用意してくれるのは商店街ならでは。お客さんの顔が見え、お客さんの生活がわかる中で物を売っていくような、人との温かい関係が商店街の原点です。商店街は街の象徴。ここから久留米全体が元気になればと思います」

紙を通した15年間【1】 そして これからのカタチ

紙を通した15年間、
そして
これからのカタチ

ちくご知恵の輪プロジェクト
発行人  筒井 博文

 おかげさまでくるめすたいるは創刊15周年を迎えることができました。
 これもひとえに読者の皆さん、そしてフリーペーパーとしての本紙を支えていただいた広告主の皆様方に紙面をかりて厚く御礼申し上げます。産声を上げた14年前の3月、創刊号の表紙を飾ったのは梅林寺の一番咲きの梅でした。創刊以来私たちが紙面で綴ってきたことは「久留米の宝物を探す」でした。ラーメン、うどん、やきとり、お菓子と身近にある食を取り上げてきました。身近でありふれたものが、見る角度によって輝きを放つことがあります。それは食であり、風景であり、また人であると思います。
 創刊当時に戻りますが、新聞作りは半分以上がまだ手作業でした(業界的にいうと版下写植の時代)。そこでは写植を切る、貼る整えると言った作業があり創意工夫があり、知恵を働かせながら仕事をすすめていたような気がします。今や新聞作りも100%デジタルで作る時代、そこでは知識が最優先されます。知らなければただの箱なのです。
 先日久留米がすりの織元さんへ取材にお伺いしたときに見た作業風景は、絣という身にまとうものをいかに快適に着易くそしてお洒落に着こなすかのデザインを長い歴史の中で考えてきたのかということでした。手仕事には、いいものを創るための工夫や知恵が必要です。先人たちは知恵を働かせ創意工夫しながらモノづくりをしてきました。久留米には井上伝、田中久重、そして石橋正二郎とモノづくりの系譜があります。
 くるめすたいるは衣食住の暮らしの中で「筑後の知恵のネットワークづくり」を始めたいと考えています。おばあちゃんやおじいちゃんの経験や知恵を集め、創意工夫することによってもっと暮らしが、街が面白くなると思います。題して
「ちくご知恵の輪プロジェクト」、いっしょに始めませんか!

新たなキモチで
編集長  中野 直美

これからのくるめすたいるについて話をしていた時、
『どこか泥臭い今の持ち味をいかしながら洗練していきたい』そう話すと『いやいや違う・洗練された泥臭さ・が必要なんだろ?!ミヒャエルエンデの『モモ』を読んでみたらそれが分かる』と言われ、その一言で考えがガラッと変わりました。
この仕事の大きな魅力は・出逢い・です。そのお陰でいつも新たなキモチを生み出すことができています。
15年の継続は大きな土台です。その土台に立った今、周りの悪い情報に踊らされず、自分の知性や感性を磨き、情報を洗練していくことが本当に必要なことかもしれません。
そして情報だけではなく立体的な・カタチ・としても表現する…漠然とはしていますが、これからはそこに情報紙の新しいスタイルがあるのでは?!と感じ始めています。(P4参照)
情報には・動き・が必要です。発信する側のワクワク、ドキドキ。それと「今月は何だろう」というワクワク、ページをめくる時のドキドキ…そう、受信する側の・動き・です。
読者の方に「動き」を感じてもらえる情報発信をしていきたい…そのために、自分と向き合い向上させようという意欲を持つこと、意識を磨くこと、小さいことも丁寧であること、常に柔軟性のあるキモチを持つこと、それらのことを自分の中でしっかりと大切にしていきたいですね。
これからもスタッフ一同、出逢いの『その瞬間』を大切に、クルメスタイルにしかできないことを生み出していきます。改めて新たなキモチで…これからも宜しくお願い致します。
最後に今まで携わってきたたくさんの人たち、これまで支えてくれた方々に心からのお礼と感謝の気持ちを贈ります…

ラーメン今昔物語vol.117「ラーメン進化論」

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vol.117

「ラーメン進化論」

  と変わらずおいしい。そうお客さんに思わせるには、見えない〈味の進化〉が必要だ」これは、東京の老舗ラーメン店〈春木屋〉の店主の考え方で、業界では〈春木屋理論〉とよばれています。これは大変的を射た理論で、僕も昔から同じ考えでした。
 皆さんも経験があるかもしれませんが、たとえば、かつて通ったある食堂の大好きなメニューを、十数年振りに食べてみたら、「何か物足りない。さては大将、味を変えたな」と感じる。そして「この店は味が落ちた」という烙印を押してしまう・・・。実は、大抵の場合、そこの大将が味を変えたのではなく、あなたの味覚が変化(または進化)したのです。「十数年振りに食べても変わらずおいしい」と思った場合、それは恐らくそのお店の味が、あなたの味覚と同様に進化していたのではないでしょうか。
 手前味噌ですが、ウチのラーメンの豚骨の使用量は、かつて初代が屋台を営んでいたときの二倍近いものになっています。加えて元ダレやトッピング、主にチャーシューはより上質の肉に進化させています。また、ウチには〈昔ラーメン〉という商品がありますが、もしそれを元ダレやトッピング、さらに豚骨の使用量まで五十年前と全く同じものにすれば、ほとんどのお客さんは「物足りない」そして「味が落ちた」と思うでしょう。
 そんなことを考えていたある日、即席麺大手メーカーの担当者からこんな話を聞きました。「当社の役員たちが、入社当時の商品の味を懐かしがって、その味そのままの復刻版の商品を発売したところ、全く売れなくて、すぐに製造中止になったんです」と。
 人の味覚は進化します。その味覚の進化に付いて行けない店や食品メーカーは衰退するのかもしれません。
 ハナシは変わりますが、これをお読みの奥様、ン十年振りの同窓会なぞに行かれることもおありでしょう。その折にでも、ン十年前の男子の奥様を見る目と、現在の奥様のご容姿が、共にどう進化しているのかをご確認されてみるのも一興ですね。(2009年3月)

B級グルメ聖地(まち)くるめ 居酒屋・立飲み・角打ちの魅力(その3)【立ち飲み屋】

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居酒屋・立飲み・角打ちの魅力(その3)【立ち飲み屋】
久留米やきとり学会 会長
豆津橋 渡

 「立ち飲み屋」が増えているそうです。近年の昭和レトロブームにこの不景気もあいまって、気軽に安く楽しめる立ち飲み形式の飲食店が、東京や名古屋などの大都市に増えているという話を聞きました。これまでは、「立ち飲み」っていうと「狭い、オヤジくさい、落ち着かない」という印象でしたが、若い女性客も通うオシャレな店が、銀座や恵比寿などにもできるなど、立ち飲み屋改め「スタンディングバー」と呼ぶような店が急増中だそうです。
 私は、以前大阪へ出張に行くことが多かったのですが、楽しみだったのは帰りに梅田にある有名な串カツ屋「松葉」に寄る事。そこはいつ行っても混んでるので「ダークスタイル」(*注1)でカウンターにすべり込み。そこで揚げたての串カツを頬張り生ビールをキュィーッとやることが至上の喜び!(ちょっとオーバーですね・・・)
 あと、若い頃オーストラリアのシドニーにちょっといたんですが、貧乏生活だったんでスペイン風の安い立ち飲みBAR(バール)にはよく行きました。ピンチョス(蛸やサーモンのマリネ、野菜などを楊枝に刺したもの)などをつまみにビールや安ワインをガブ飲みしてました。
 さて、ここでお酒好きのみなさんに質問。
 一日の仕事が終わって、今日はどうしても一杯呑みたい、でも一緒に行ってくれる人が見つからない。そんなときはどうしますか?ここで登場するのが立ち飲み屋さん。酒好きにとってはふらりと気軽に一人で行けるのはなによりの魅力です。
特に初めて訪れる出張先や旅行先では、是非立ち飲み屋さんに寄ってみることをお薦めします。
その理由は、
(1)価格が良心的な店が多い。
(2)店の外から中が見える店が多いので、気に入りそうな店を選べる。
(3)一般的に、立ち飲み屋さんの店主やスタッフは話しかけやすい。
(4)お客さんとも仲良くなりやすい。
(5)だけど泥酔してる人がいないので絡まれることが少ない・・・・など。
そして、その土地のお酒(地酒だけではなく地方独特の飲み方も含め)を楽しんでほしいと思います。そういう意味でも、私は久留米に来られたお客さんをよく立ち飲み屋に誘います。本来の地元の生活感を楽しんでもらえると思っているからです。
 オシャレな「スタンドバー」も出張先の「串カツ屋」も旅先の「バール」も同じ立ち飲み屋。経験のない方はどんどん行ってみてほしいと思います。楽しいですよ。
 ところで、3月20日(金)に久留米六角堂広場で「筑後の新酒まつり」が開催されます。(*注2)筑後の11軒の酒蔵が、この時期にしかない発砲性の生酒やにごり酒、また今年の新酒に限らず燗をつけておいしいお酒など、約40種類の蔵元自慢の日本酒が呑み放題になります。スペシャルジャズライブとともに筑後の銘酒をお楽しみください。

*注1「ダークスタイル」
混んでいる店内で、半身の姿勢で詰めながら飲むこと。往年の男性コーラスグループ「ダークダックス」のスタイルからそう呼ばれる。
*注2「第6回筑後の新酒まつり」
前売り2000円。詳しくは本紙面の広告(13P)をご覧ください。

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