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ひろしじいちゃんの 子どもの為の絵ごころ指南!! Vol.1 Archive

ひろしじいちゃんの 子どもの為の絵ごころ指南!! Vol.4

子どもの絵 六ツ門教室
主宰 杉山 洋
「子どもの絵に芸術を求めてはいけない その2」

幼児期は主観的に絵を描き、客観的には描かない。いや描けないことをこの欄でしばしば述べた。上の右のS君の絵は小一年のとき。動物園で見た「フクロウ」の絵である。初めて見た「フクロウ」の眼の大きさに驚いた経験が主観的に表現されている。右に立つ人物が自分で、左の人物は友人。驚いた自分の経験を描いたのだから、おのずから自分を大きく描いている。左右の子どもの大小を客観的に比較してはならない。左の作品は同じS君の小四年の「クジャク」の絵。体力、知力ともに充分に発達して、この時期の適当な客観性が身につき始めている。「クジャク」という不気味は鳥がその翼の色彩に表現されてはいるが、写生力は未熟だ。しかし防御柵の向こうの友人たちの存在により、動物園見学時という社会性を無意識に表現している。「何時・どこで・誰が・何をした」という客観的ものの見方が始まりつつある良い絵である。繰り返します。幼児期の「塗り絵」はその将来の客観的知性を失わせると思ってください。

▶【S君 小四年作品】
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▶【S君 小一年作品】
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ひろしじいちゃんの 子どもの為の絵ごころ指南!! Vol.3

子どもの絵 六ツ門教室
主宰 杉山 洋
大人の美術教室「紅彩会」残り定員三名を受付中。
詳しいことは携帯 080-6470-2259

「子どもの絵に芸術を求めてはいけない」

これは恩師坂本繁二郎先生のお言葉です。画家になるためだけの画塾であってはならないとの教えです。この理念のもとに私は子どもの絵の指導を約六十五年間、久留米・八女で千余人のお子さんを相手に実践してきました。左の作品はS君の幼稚園・小六年時のものです。ここには幼児期の経験の主観的表現が高学年の客観的写生に順調に移行していることを見ることができます。いまS君は、中学校のブラスバンドで大活躍中です。思春期に美術から音楽に転じたことを、美術教育者として私はこの上なく喜んでいます。美術教育は総合的教育の一分野であることを示してくれたからです。「杉山子どもの絵の教室」は、子どもの美術活動は教育の一分野として重要であることを主張しつづけています。

【S君 幼稚園時作品】

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【S君 小六年時作品】
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絵が苦手な子ども大歓迎
お絵かき教室【募集中】
「杉山子どもの絵の教室」
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指導受付中!※詳細は10Pにて

ひろしじいちゃんの子どもの為の 絵ごころ指南!! Vol.2

子どもの絵 六ツ門教室
主宰 杉山 洋

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幼児期は、一般的にものの見方とか感じ方は、きわめて自己中心的であり、客観性を欠くものです。これは幼児期の特性であり、4・5歳になってもこの傾向は強いのです。
ある幼稚園の先生が西瓜を半分に割って、それを写生させようとしたことがありました。私はそれにストップをかけ、園児の数に合わせて切り割り、その西瓜を食べさせ、そのタネの「吹き飛ばしくらべ」をさせました。
ダラダラと果汁をたらしながら、園児は歓声をあげながらタネを吹き飛ばしました。「吹きとばしくらべ」終了直後、時間をおかずにその「吹きとばしくらべ」を描かせました。
左上の絵がその時のものです。
画面いっぱいに吹き飛んだタネの数や、身体の存在の客観性を求めてはいけません。園児のうれしさ、楽しさの経験が生々しく主観的に表現されていることを褒めてやって下さい。
この絵には幼児の声がみなぎってるではありませんか!
小学校に進学するとともに、次第にお子さんには客観性が備わります。美術教育では、「写生」の時期が次第に始まります。モノ、ヒト、生活、戸外等の有様を客観的に表現するようになります。幼児期は客観的に表現できぬ時期なのです。
まもなく「父の日」がやって来ます。園児のお子さんにお父さんの顔を触らせて、鼻やあごの下のヒゲのそり跡のザラザラを撫でさせてやって下さい。皮膚感覚ほど主観性を強めるものはありません。「父の日」の最高のプレゼント、「わたしのお父さん」の素晴らしい絵ができるはずです。
幼児期の絵に客観性を求めてはいけません。まだその時期ではないことを知って下さい。出来ないことを求めると、お子さんは絵画活動が嫌いになります。

ひろしじいちゃんの 子どもの為の絵ごころ指南!! Vol.1

子どもの絵 六ツ門教室 主宰 杉山 洋
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20180508sugiyamae1.jpg「子どもの絵の指導」の最大の敵は「塗り絵」です。
「幼いお子さん」に市販の「塗り絵」を与え、画面全部が色で埋められたとき、「ああ、よく塗れた。よく出来た」とお子さんを褒められたことはありませんか。
右の五歳の幼児の「お母さん」の絵には余白がありません。完全な「塗り絵」です。「お母さん」ではない「お人形さん」を描いたものです。この絵には血の通った世界で独りだけのお母さんの姿がありません。
人形のまわりの黄緑の色は何を意味しているのでしょうか。おそらくお母さんが「白く残っている、まわりを黄緑で塗りなさい」と指示したに違いありません。
お母さんがいつもこんなドレスを着てウインクしているのでしょうか。まわりが黄緑の色の世界にいるのでしょうか。すべてがウソで固められています。血の通っている、世界で唯ひとりの母の像がこの絵にはありません。
お子さんは「人形」のまわりを空白のまま残していたに違いありません。それを未完成と思ったお母さんは、思いつきの黄緑で塗りつぶさせたのです。それがウソの始まりです。
このまま幼児期を過ごしたお子さんは、小学四年生ころ、目で見て描く「写生」が苦手になり、ひいては人生でもっとも大事な思春期に「美術」とは無縁になるでしょう。
左の絵は世界で唯ひとりの自分のお母さんを描いています。大きな口を開けてゴシゴシと歯を磨くお母さんは健康そのもの。茶色の血の通った顔や、でっかい白い歯がそれを表現しています。まわりの時代色の残った壁には黄色のタオルがさがっています。うがい用のコップには水が満杯。「歯ブラシ」を持つ手首に力がこもっており、ところどころに残った空白は塗り絵ではない証拠。幼児期の絵に必然的に生じる空白なのです。
空白の無い無意味な黄緑のべた塗り絵のウソより、はるかに勝る幼児期絵の真実がここにあります。

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