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歯は健康のバロメーター Archive

歯は健康のバロメーター vol.25

〜落合先生のお口のお話し〜

「イオン飲料やスポーツ飲料は上手に摂りましょう2」
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

発熱、下痢や嘔吐等の体調不良の時、イオン飲料やスポーツ飲料は水分補給、疲労回復等に大変役に立つもので、実際にこれのおかげで助かった、というこどもは数え切れないほどいるはずです。
しかし、イオン飲料やスポーツ飲料を、体調は良好、特に大汗をかいたり体力を消耗していない、普通に食事ができている、いわゆる普通に生活している子どもが飲んでいると、電解質が多くなり、かえって喉が渇いてしまう傾向があります。したがって、いったん飲用が習慣化するといつでも飲んでいなければ落ち着かない、という状態になりやすいのです。またそれなりに糖分を含んでいて、こどもが好む味になっていることがさらに習慣化を促し、その結果、むし歯になりやすい状態に陥ってしまいます。それだけではなく、甘味によって食欲が低下したりそれなりのカロリー摂取により肥満の原因にもなります。
イオン飲料やスポーツ飲料は、本来スポーツをしながらあるいは病床で枕元に置いた状態で飲みやすいように、ほとんどがペットボトル入りで販売されていますので、これが元気なこどもたちにとっては持ち歩きも便利ですから、これがまた常飲するきっかけになっているのでしょう。
したがって、過激な運動をしたとき、あるいは脱水が心配になるほど大汗をかいたとき以外は普通の水を与える、ペットボトルを持ち歩かない(必要な時にはその都度購入する、これだけでもずいぶん違います!)、体調不良の際に飲ませた場合、改善したら飲み物はすぐに水に戻す、普段の生活では、就寝前や夜中に目を覚ました時には水を飲ませる、入浴後は水を飲む、といった習慣が大事です。
それではすでにイオン飲料、スポーツ飲料が習慣化してしまっている場合はどうすればいいか、次号に続きます。

歯は健康のバロメーター vol.24

〜落合先生のお口のお話し〜
「イオン飲料やスポーツ飲料は
上手に摂りましょう1」
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

ジュースや炭酸飲料は体に良くないけれど、イオン飲料やスポーツ飲料なら体にいいのではないか、という声を耳にします。こどもの体調が悪いとき、小児科の先生やお友達からイオン飲料やスポーツ飲料を飲ませるようにアドバイスを受けることがありますし、また、おいしいので体調が悪く食欲もなく機嫌もよくないこどもたちでも喜んで飲んでくれることから、水分補給のためにはとても便利に、また安心して利用されていることと思います。
イオン飲料やスポーツ飲料は浸透圧が体液と同じ(アイソトニック飲料)か少し低め(ハイポトニック飲料)になるよう調整されていますので吸収が良く、熱を出したり、下痢や嘔吐をした時、かなり汗をかいた時、軽度の脱水を起こしてしまっている時には水分補給、疲労回復等に大変価値のあるものです。
しかし、この体にいいイメージと喜んで飲んでくれるという良い点が、必ずしもいつでもいいことばかりではない、ということが今回のテーマです。
大人でも水を500㎖(ペットボトル1本)飲む、ということは相当喉が渇いていなければけっこうつらいものですが、イオン飲料やスポーツ飲料なら比較的簡単に飲むことができますし、また飲んでもお腹が重くならない、という経験をされたことがある方も多いのではないかと思います。つまり、水分を摂りたくなくても摂らなければいけない、というような体調不良の際にはとても便利で価値のあるものですが、それに対して摂らなくてもいい時にでもいくらでも飲めてしまう、ということになります。
これが高じて生じている問題が、脱水を起こしたときにイオン飲料やスポーツ飲料をすすめられて飲ませてから、いつの間にか水やお茶を飲まなくなってしまった、という生活習慣です。「水を飲まないので、今は体調不良でも何でもないけれど、喉が渇いたときにはイオン飲料やスポーツ飲料を飲ませているが大丈夫だろうか?」というご相談、これについてお話していきましょう。

歯は健康のバロメーター vol.23

歯は健康のバロメーター vol.23
〜落合先生のお口のお話し〜
「上の前歯が磨きにくい、
と思ったことはありませんか?」
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

歯磨きを嫌がる、特に上の前歯が一番大変、ということがよくあります。1~3歳の時期に一番虫歯になりやすいのは上の前歯なので、この部分の歯磨きを嫌がるということは虫歯の予防上問題ですし、またよく見えるところですから、最もきれいにしておきたい部分なのに困ったものです。
上口唇は、食事の時にそれが熱いか冷たいか、口の中にどのくらいのスピードで入れたらいいか、等ということを、その先端で感じて判断するという繊細な役割を担っているので、その部分に近い上の前歯を歯ブラシで強く触られるということは大変な刺激なのでしょう。
また、口唇の先端だけでなく、口唇と歯肉をつなぐスジ、上唇小帯(じょうしんしょうたい)という上の前歯の歯と歯の間にみられるものがだれにでもありますが、この部分も敏感で、このスジに歯ブラシが直接当たると、かなり痛いものです。上唇小帯は年齢とともに目立たなくなることが多いのですが、0~2歳頃までは大きく、これも上の前歯の歯磨きを嫌がる原因の一つです。
ですから、歯磨きをする際、いきなり一番敏感な上の前歯を磨くのではなく、奥歯あるいは下の前歯から磨くようにして、少し口の中を触られることに慣れてから上の前歯を磨くようにすることが大切です。
そして、もう一つ大事なことは、上の口唇と上唇小帯の部分に直接歯ブラシが当たらないように歯ブラシを持つ手と反対の手の人差し指で上唇小帯の部分を軽く押さえて上に持ち上げるようにして歯に歯ブラシを当てるようにすると、だんだんスムースに磨けるようになります。小さな口の中なので、なかなか大変なことですが、最初から完璧にできる必要はありません。毎日こんなことを心掛けているうちに、やがて歯磨きがスムーズにできるようになったことに気が付く、そういうものですから毎日短い時間でいいので磨いてあげて下さい。

歯は健康のバロメーター vol.22

〜落合先生のお口のお話し〜

「舌のよごれが気になるときは

どうすればいいでしょうか?」

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

舌の表面に白い汚れが目立つけれども、どうすればいいでしょうか?という質問を頂くことがよくあります。本来、こどもの舌のよごれは自然にきれいになっていくものですので、特別な手入れは必要ありませんが、発熱や鼻づまり等によって口の中が乾燥すると、舌の汚れが目立つようになることが多いようです。ですから体調が改善すると同時に自然によごれも目立たなくなることがほとんどです。ただ、慢性鼻炎などによる鼻づまりがある場合には口呼吸も継続するので、自然に舌がきれいになるのを待っていても先が見えないことがあります。このような場合には、介護用品として口の乾燥に対応する目的で市販されている口腔用保湿剤を用いた手入れをするといいでしょう。お年寄り用に作られているものが多いのですが、こどもが使っても大丈夫ですし、保湿剤の味がこども向けのものもたくさんあります。この保湿剤を歯ブラシにとって、舌の上を中央、右側、左側、の3回、後ろから前にかき出すようにして汚れを除去してみて下さい。あまり強くすると痛いですし、“おえっ!”となってしまうこともありますから、あまり力強くしないこと、また、汚れが取れないからといって、何度も何度もしないこと、がポイントです。汚れをこすって落とすというより、毎日保湿剤を塗布しているから汚れが落ちやすくなる、くらいの感覚でしてあげるといいでしょう。ただし、体調不良によって免疫力が低下した時などはカンジダという口の中に常在している真菌が異常に増殖して白い汚れのように舌の上にはびこることがあります。この場合にはいくら手入れをしてもきりがない状態になりますので、病院で薬を処方してもらうことが必要です。よごれかカンジダか、の見分けが難しいことが多いと思いますので、その際にはかかりつけの小児科あるいは歯科を受診して判断してもらうのがいいでしょう。

歯は健康のバロメーター vol.21

〜落合先生のお口のお話し〜
「乳歯の時にはきれいな歯並びだったのに、
永久歯が萌出したらでこぼこになった、
ということはありませんか?」
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

幼稚園や保育園に入園したころはきれいな歯並びだったのに、卒園するころあるいは小学校に入学する頃になったら、何だか前歯の歯並びが凸凹になってきた、ということがよくあります。せっかくきれいだったのに、と思うととても心配になるものです。しかしながら、実はこのような歯並びの問題は、症状の程度に差があるものの多くの子どもたちにみられるのです。むし歯があって、歯が欠けている部分に寄ってしまった、外傷で歯を失って隣の歯が倒れこんできてしまった、指しゃぶりや爪噛みがあって前歯に不自然な力が加わっていた、等々、原因が明らかなものもありますが、中には全く原因が思い当たらないこともあります。なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
歯の大きさは、乳歯も永久歯も一度出来上がればその大きさが変わることはありません。何歳になっても最初にはえてきたときの大きさです。しかしながら顎は体の成長とともに大きくなります。そして、乳歯とそのあとに萌出してくる永久歯の大きさを比べると、特に前歯と犬歯においては永久歯の方が大きいことがわかっています(乳歯でも奥歯については別ですが、そのはなしはまたいずれ)。したがって、まだ大人の大きさになっていない顎に大人と同じ大きさの歯が萌出してくるのですから、当然のように場所が足りません。乳歯が抜けて永久歯になるとき、歯並びに問題が生じることは、よく起こることなのです。ですから、永久歯の前歯が萌出してきて、歯並びが気になる場合には、こうなることはよくあるのだ、ということをまず念頭において、そしてこれが自然のことか異常なのかをかかりつけの歯科医院でみてもらうようにしましょう。何か異常があればそれを解決する治療を提案されるでしょうし、そのまま様子を見守ることもあります。気軽に相談してみることをお勧めします。

歯は健康のバロメーター vol.20

「口をけがしたときには、
歯の変色に注意して下さい。」

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

つかまり立ちをして滑ったり、よちよち歩きをして転んだり、1歳頃のこどもたちにはよく見られるアクシデントです。その際に最もよくぶつけるのが上の口唇、そして次にオトガイと呼ばれる下顎の前方のあたりです。上の口唇をぶつけると、口唇が上に引っ張られるような力が加わるため、上口唇と歯肉をつなぐスジ(上唇小帯:じょうしんしょうたい、といいます)が切れたり、上の前歯の歯肉が剥がれてしまったりすることがよくあります。また、下顎をぶつけた場合には下顎の皮膚に傷を負ったり勢い余って下口唇に上の前歯が突き刺さってしまうこともあり、いずれにしても受傷直後にはかなりの出血を生じるのが口の周りのけがの特徴です。
出血している部分の縫合処置等が必要かどうかについては、誰もが心配し注意してみていますが、それと同時に気をつけないといけないことがあります。それは歯の変色です。
歯は強い衝撃を受けると、折れたりぐらぐらになったりすることがありますが、このような症状がないのに、歯の中身である歯髄(神経と呼ばれている部分)が死んでしまうことがあります。そうなると血液の循環がなくなり、その結果歯の色が赤黒く変色してきます。ただし、その変色はぶつけた直後ではなく2~3日後、ときには1か月以上経過してようやく明らかになることもあります。稀に自然に元に戻ることもありますが、変色が生じてしまった多くの場合には歯髄を除去する治療が必要となります。
口の周りにけがをしてしまった、あるいは強くぶつけてしまった、という場合、歯の方は何でもないようにみえても、しばらくの間は変色が生じてこないかどうか、歯磨きの時などには注意してみてあげて、おかしいな?と思ったらすぐにかかりつけの歯科医院にご相談することをお勧めします。

歯は健康のバロメーター vol.19

〜落合先生のお口のお話し〜

乳歯の生える時期は、一番早い下の前歯が生後8か月前後、一番遅い上の奥歯が2歳半前後、そしてそれらが永久歯に交換するのは下の前歯が6歳前後、上の奥歯が11歳前後ですから、乳歯が役目を果たしている期間は、長い一生の中でもせいぜい5年から9年です。したがって、乳歯のひどいむし歯があっても、その治療を嫌がるこどもをみた大人たちは、どうせあと数年もすれば生え変わるのだから、乳歯はあきらめて、後から生えてくる永久歯を大事にすればいいじゃないか、という人もいます。しかし、生え変わり寸前の乳歯ならともかく、生え変わるまである程度の時期がある乳歯のむし歯を放置したらどうなるか、今回はこれがテーマです。

永久歯はお母さんのおなかの中にいる頃からすでにでき始めていて、その形が明らかになるのは生まれた直後からになります。したがって、むし歯ができるような年齢になった頃には、目には見えなくても乳歯の真下には永久歯がずらりと並んでいることがわかっています。したがって、乳歯に大きな虫歯ができて根の先に膿がたまるほど重症になってしまった場合には、その真下で待っている永久歯は膿の中にどっぷりと浸かってしまって永久歯がダメージを受けたり、真上にある膿の中に浸かってしまうのを避けようとして永久歯が変な方向を向いてしまうことがあります。また、そこまで重症ではなくてもむし歯で歯と歯の境目が欠けてしまっているだけでも、隣の歯が倒れこんでしまい、後から生えてくる永久歯の萌出スペースが足りなくなって歯並びや咬み合わせに異常が起こる原因になります。

たしかに乳歯と永久歯とは別物ですが、このように乳歯にむし歯があると、そのあとに萌出する永久歯そのものに悪い影響を与えたり、あるいは萌出するスペース不足を引き起こしたりする原因となることがありますので、そう考えると乳歯を大切にすることが永久歯を大切にするということにかなり直接的に結びついてくることがわかります。そのために乳歯のむし歯は早いうちから発見して、治療したりあるいは予防の処置をすることが大事になってくるのです。

歯は健康のバロメーター vol.18

〜落合先生のお口のお話し〜

「隣接面う蝕?目に見えない、痛みもない、その程度のむし歯をわざわざレントゲン撮影をしてまで見つけだす必要があるのでしょうか?」

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

前回、目に見えない部分である歯と歯の間にできるむし歯、つまり隣接面う蝕に注意しましょう、というお話をしました。しかし、目に見えない、また痛みもない、そんな状態のむし歯をわざわざレントゲン撮影をしてまで見つけだす必要があるのでしょうか?というご質問を頂くことがあります。今回はこの点についてお話ししましょう。

熱いものに間違えてさわってしまったらその瞬間にやけどをするでしょうし、高いところから飛び降りたらその瞬間に骨折や打撲など大きなけがをすることもあるでしょう。しかし、むし歯についてはそれらと違って、一瞬の出来事で大きなむし歯ができることはありません。ある日ある時、大きなむし歯があることに気が付いた、ということはあるでしょう。しかし、これはその日に突然むし歯ができてしまったわけではなく、小さなむし歯が少しずつ大きくなって、ある日それに気が付いた、ということにすぎません。これがまさしく前回お話した隣接面う蝕です。

一般に、むし歯は小さければ小さいほど、間違いなく簡単に治療することができます。ご家庭で明らかにむし歯がある、とわかる程度の大きさのむし歯は、多くの場合、本格的な治療が必要な状態になっていることがほとんどですが、レントゲンを撮影してようやくむし歯があることがわかった、という場合には、もちろんすでに重症化していることもありますが、簡単な治療で治すことができたり、程度によっては薬物の塗布や予防の処置でその進行を遅らせることができることもしばしばあります。

したがって、レントゲン撮影でむし歯の有無を検査をする、ということは、決して「重箱の隅をつつく」ようなことではなく、より安心して毎日を過ごすため、できるだけ軽い治療で健康を取り戻すため、の有効な検査方法であるということをご理解頂きたいものです。

それでは、いずれ必ずはえかわることがわかっているのに、どうして乳歯のむし歯は治療しなければいけないのでしょうか?来月に続きます。

歯は健康のバロメーター vol.17

〜落合先生のお口のお話し〜
「歯と歯の間にできるむし歯、
隣接面う蝕に注意!」
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

前回は、むし歯は目に見える部分にできるばかりではなく、歯と歯の間、いわゆる隣接面と呼ばれる部分にもできやすい、というお話をしました。この隣接面にできるむし歯は通常行われる学校や幼稚園等の歯科健診で見つけることは困難で、確実に確認するためにはレントゲン撮影が必要であることは前回ご説明した通りです。それではこの隣接面う蝕を予防する方法があるのか、というのが今回のお話です。
隣接面う蝕に限らず、むし歯を確実に予防する方法は残念ながら確立していません。むし歯はミュータンス連鎖球菌という口の中に住み着いている細菌によってつくられることはわかっていますが、まだワクチン等を用いた対策が確立していないため、現状ではとにかく口の中でミュータンス連鎖球菌が活発に活動しないようにするしか方法がないからです。
その方法は、口の中をきれいにする、食事に気をつける、歯の質を強くする、の3つになります。これらは隣接面う蝕に限らず、どの部分にできるむし歯についても同様の方法ですが、特に隣接面う蝕の予防に有効なのは、直接歯ブラシが届かないことから、口の中をきれいにする、についてはフロス(糸ようじ)を使うこと、食事に気をつける、についてはジュース等、歯と歯の間に浸透していきやすいものの多飲に気をつけること、そして歯の質を強くする、についてはフッ素を用いること、具体的にはフッ素入りの歯磨き剤を使う、ご家庭や学校などでフッ素洗口をする、かかりつけの歯科医院でフッ素塗布を受ける、等、になります。
目に見えない部分に気をつける、ということはけっこうしんどいことですが、これらに気をつけてみて下さい。

歯は健康のバロメーター vol.16

〜落合先生のお口のお話し〜

「きれいだと思っていたのに、予想外に虫歯がたくさんあった、という経験をしたことはありませんか?」
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

虫歯が1本もなくきれい、この状態を守っていきたいと思って虫歯予防処置を受けるつもりで歯科医院を受診したところ、「虫歯8本ありますね」などと予想もしていなかったたくさんの虫歯を指摘されて驚いたことはありませんか?
なぜこのようなことが起こるのかというと、歯科医院では明るいライト、曇り止めのきいたミラー、水分を飛ばすエアー、歯科衛生士のアシスタント等、様々な角度から歯を診て虫歯がないかを診ることができるためです。つまり、ご家庭あるいは日常生活の中では気がつかない虫歯が見つかることがある、これが虫歯の有無に違いが生じる大きな理由です。
しかし、歯科医院においてもどんなに時間をかけて診ても直接目でみているだけではむし歯があるかどうか判断がつかない場所があります。それは歯と歯の間、いわゆる隣接面といわれる部分で、ここに虫歯があるかどうかで、虫歯の本数が格段に変わってくるのです。
歯と歯の間にはむし歯はとてもできやすく、どこにでもできる可能性がありますが、1~2歳くらいの低年齢のこどもに多いのは上の前歯の歯と歯の間、そして3歳を過ぎると上下にかかわらず奥歯の歯と歯の間に虫歯がみられることが多くなります。
歯と歯の間は通常、直接は見えないので、目で見て虫歯とわかる場合はすでに相当大きな虫歯になっていることが多くなります。どうしたら歯と歯の間の虫歯を早い段階でみつけることができるかというと、エックス線検査によって確認するのが現在では最も確実な方法になります。
ですから、年に1度の内科健康診断の時には胸のエックス線撮影をすることは一般的ですが、それと同様に歯の定期診査においても、3歳を過ぎたら1年に1回くらいは歯と歯の間に虫歯ができていないかどうか、エックス線写真撮影をして確認することが虫歯予防、虫歯の早期発見にとても有効です。

4歳の女の子、きれいにみえますが、実は虫歯が12本あります!どこにあるかわかりますか?
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エックス線写真 矢印で示す歯と歯の間の黒く抜けているところが虫歯です

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