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歯は健康のバロメーター Archive

歯は健康のバロメーター vol.39

〜落合先生のお口のお話し〜
左右で前歯の大きさが違う?それは癒合歯
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

赤ちゃんが生まれて6カ月くらいすると下の前歯から萌出が始まり、1歳の頃には上の前歯も萌出してきます。こどもの成長が目に見えてわかる楽しみな時期でもありますが、あれ?左右で歯の大きさが違うな、と気が付くことがあります。
それは癒合歯。顎の中で歯が成長しているとき、隣り合う2本の歯が何らかの理由でたまたまくっついてしまい、そのまんま成長して生えてきたものです。
癒合歯は下の2番目の前歯と3番目の犬歯、次に下の1番目と2番目の前歯、そして上の1番目と2番目の前歯、の順に生じることが多く、永久歯ではめったにみられることはありません。
癒合歯の原因は明らかではありません。病的なものととらえるよりも、どちらかというと人間のあごが進化の過程で短くなり、顎の中の歯同士の間隔が狭くなったために、形成されるときにくっついてしまったと考える説が有力とされています。
癒合歯は、その癒合した部分の溝が深い場合には、そこから虫歯になることが多いので、虫歯予防の処置をしておく必要がありますが、それ以外に大きな問題は起こらないので、乳歯の歯並びの時期には特に気にする必要はありません。
しかしながら、永久歯に生え変わるときには注意が必要です。それは、癒合歯の後に萌出する永久歯が2本ある場合と1本しかない場合があるからです。2本で1本になった癒合歯の幅は大体1.5本分程度なので、永久歯が2本ある場合は、歯の数はそろうものの萌出するスペースが足りなくなって並びが凸凹になったり、1本しかない場合はスムースに萌出してくるものの逆に場所が余って歯と歯の間に隙間が生じたりすることがあるからです。ただし矯正治療が望ましいこともあれば、そのままで問題ないこともあります。これは永久歯の大きさがどのくらいかによって状況が変わってくるからです。
したがって7歳から10歳くらい、前歯と犬歯が永久歯に交換する頃まで様子をみて、歯並び咬み合わせに問題があるかどうかを確認してから先のことを考えるようにしましょう。

歯は健康のバロメーター vol.38

〜落合先生のお口のお話し〜

緊急事態宣言解除・・・いかがお過ごしでしょうか?おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

緊急事態宣言解除となり、保育園、幼稚園や学校も様々な制限の中、再開されました。うれしくて興奮状態の子、5月病みたいに調子の出ない子、様々ですが、とりあえずみんなに共通なのは、生活リズムが元の状態に戻るまでちょっと時間がかかる、ということでしょう。そんな今、気を付けておきたいこと、それはケガです。

こどもは僅かな休み時間でも校庭に出て走り回ったり、ボール遊びをしたり、体がよく動きます。通常であれば激しく動き回っても大丈夫でしょうが、Stay Homeによって1か月以上、人と会ったり外出したりできなかった状態から一気に元の環境に戻ったという状況ですから、こども達は今、気持ちと身体のバランスが取れてないとでもいうのでしょうか?こういう時期には転んだりぶつかったり、ケガが多くなるようです。特に歯のケガは大人と比較してこどもには大変多くみられます。

歯のケガには、1.ぶつけたが表面上問題がない、2.ぶつけたショックでぐらぐらあるいは歯が歯肉に潜り込んだ、3.歯が折れた、4.歯が歯肉からはみ出した、そして5.完全に歯が抜けてしまった等、様々な程度があります。

2~5の場合は、おそらくすぐに歯科医院を受診する等の対応を考えると思いますが、1の場合は放置してしまうことがよくあります。確かに何も起らないこともありますが、数日後に歯の色が赤黒くなったり、色が濃くなったり、歯の変色が生じてくることがあります。

これは歯をぶつけたショックで歯の中身である歯髄(歯の神経と呼ばれる部分)に内出血や血液が通わなくなることが原因です。元に戻ることもありますが、元に戻らず歯根の吸収や膿がたまってくる等の問題を生じることがあります。

したがって、歯をぶつけたら、何でもなくても念のため歯科受診をすることをお勧めします。なんでもなければそれでいいのですから、しばらく様子を診てもらうようにしましょう。

歯は健康のバロメーター vol.37〜落合先生のお口のお話し〜

Stay Home・・・いかがお過ごしでしょうか?

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

新型コロナウイルスの脅威が、ついに久留米にもやってきてしまいました。保育園、幼稚園や学校は多くの地域で休校や時間短縮あるいは様々な制限の中で運営管理され、部活や習い事は自粛の方向になり、今まで経験したことがないほどに多くのこども達は長い時間を自宅で過ごしています。1日の大半を自宅で過ごしているこどもの口の中について、今回はこれがテーマです。

通常こどもは、1日の大半を集団生活で過ごし、食生活も規則正しく守られ、給食等によって食べる時間も栄養のバランスも管理されています。

ところが現在は自宅で過ごし外出もできず、学校から配布される課題をこなしている、こんな時は食べることが楽しみになっていくものです。

ご家庭で手作りのお菓子などを作ることができたら、みんなで家庭の味を楽しめるとても貴重な時間になることでしょう。しかし買い物もままならない状況では難しいかもしれません。でも1日中家にいると甘いお菓子が食べたくなるものです。

むし歯のなりやすさという点から考えると、1日分として同じ種類、同じ量の甘いお菓子を与えられた場合、何度も少しずつお菓子を分けて食べるより、少ない回数で決まった時間にまとめてたくさん食べる方がむし歯にはなりにくいことがわかっています。ですから甘いお菓子を食べるときは種類や量も大事ですが、1回の量が増えてでも時間を決めて、食べる回数をできるだけ少なくするようにしたいものです。1日分の決まった量のお菓子を少しずつゆっくり食べる方が、お行儀いいように思われるかもしれません。楽しいかもしれません。しかしむし歯になりにくい、という観点から考えた場合にはそうではないのだ、ということをどこかで心にとめておいて下さい。

でも、こどもとこれほどまでに同じ時間を過ごすのは、この子が赤ちゃんだった時以来じゃないでしょうか?今まで気が付かなかったこどもの一面や成長が見えたり、ゆっくりとお話をしたり、色々な思い出ができる結構貴重な時間かもしれませんね。

歯は健康のバロメーター vol.36〜落合先生のお口のお話し〜

歯が生える時期3 生まれた赤ちゃんに歯が生えているとき

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

生まれたとき、あるいは生まれてすぐに萌出してくる歯、先天性歯についてお話をして今回で3回目になります。生まれた時すでに生えている出産歯と生まれて1か月以内に萌出してくる新生歯、前回、出産歯の場合は抜歯した方がいい、という判断になることが多くなる、というお話をしました。それでは生まれてから1か月以内に萌出してくる新生歯はどうでしょうか? 今回はこの点についてお話ししましょう。

新生歯でもぐらぐらが大きければ出産歯のように抜歯になりますが、出産歯と比較して新生歯は、歯の土台となる歯根ができる機能をもった状態で生えてくる傾向があります。つまり、歯は早く生えてきたが、土台もそれなりにできあがっていく、という状況です。ですから、赤ちゃんが舌で押したりしても、あまりぐらぐらにならず、何とか持ちこたえることができることが多くなります。その状況がしばらく続いて、周囲の歯が萌出してくる頃には、歯根もしっかりとしてきて、歯としての役割を果たすことができるようになっていきます。

しかしながら、十分でき上がる前に生えてきているので、上の前歯としっかりとかみ合うようになると、硬い上の前歯によってどんどんすり減って小さくなっていくことが多く、通常よりもかなり早く抜けてしまうこともありますが、小さいながらもなんとか持ちこたえて歯としての役割を果たしてくれることもあります。

ですから、新生歯の場合は抜歯ではなく、何とか保存していくようにすることが多くなりますが、授乳の際にお母さんの乳首に歯が当たり、乳首に傷がついてかなりの痛みを伴う炎症を起こしてしまう原因となることがあります。したがって、歯の萌出の程度をみながら、またお母さんの乳首の状態を確認しながら、必要に応じて歯の切端の部分を削って丸めたり、プラスティックで歯のキャップを作ってかぶせたり、何とか授乳に支障をきたさないようにすることが多くなり、その状況を見て抜歯するかどうかを決めることになります。

このように出産歯と新生歯、同じ先天性歯でも生えてくる時期の違いによって、その後の状況が大きく変わってきます。もし生まれたばかりの赤ちゃんの口の中に歯が生えてきたら、できるだけ早めに歯科受診をすることをお勧めします。

歯は健康のバロメーター vol.35

〜落合先生のお口のお話し〜

歯が生える時期2

生まれた赤ちゃんに歯が生えているとき

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

生まれたとき、あるいは生まれてすぐに萌出してくる歯を先天性歯ということを前回お話ししました。それでは生まれた時すでに生えている出産歯と生まれて1か月以内に萌出してくる新生歯では、どのような違いがあるのか、今回はこの点についてお話ししましょう。

出産歯は多くの場合、歯の土台となる歯根がほとんどできていないにもかかわらず頭の部分である歯冠が萌出している状態になっています。つまり、土台のない白い塊が歯肉の上に乗っている、あるいは付着している、という状況です。ですから、赤ちゃんが授乳しようとして舌を前に出すたびに、歯が前の方に押されて、さらにぐらぐらになっていきます。そのまま抜けて口の外に押し出されてしまったりすることもありますが、多くの場合、抜けそうで抜けない、という状況になり、飲み込んでしまうのではないかと心配になることがあります。このような状態になったら、この歯が将来的にしっかりと歯根ができて十分な機能を果たすことは期待できません。また、あまりぐらぐらにならない場合には、今度は授乳の際にお母さんの乳首に歯が当たり、乳首に傷がついてかなりの痛み(赤ちゃんでもかまれたら痛いです!)を伴う炎症を起こしてしまう原因となることがあります。さらに出産歯は、十分に出来上がっていないうちに萌出してきていますから、歯冠の部分の形成不全も強く、どんどんすり減って形も整わないことになることが多いようです。

したがって、出産歯の場合は、抜歯した方がいい、という判断になることが多くなります。それでは生まれてから1か月以内に萌出してくる新生歯はどうでしょうか?次回は新生歯についてお話ししましょう。

歯は健康のバロメーター vol.34

〜落合先生のお口のお話し〜

歯が生える時期1

生まれた赤ちゃんに歯が生えているとき

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

歯の萌出時期は大体決まっていて、生まれて半年くらいで下の前歯から生えてくることが多い、しかしながら歯の萌出時期は個人差が大きい、というお話を以前したことがあったと思います。歯の萌出については、どちらかというと歯がなかなか生えてこない、という萌出時期が遅い、ということを心配される方が多いのですが、今回は歯の萌出が早い場合についてのお話しです。

通常、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、歯は1本もはえていないことがほとんどです。しかしながら、日本人では大体1000人に1人くらい(欧米人では3000人に1人くらい)の確率で生まれた時から歯が萌出している、あるいは生まれて4週間以内に歯が萌出してくる、ということがあります。これを先天性歯といいます。

先天性歯の原因は、骨あるいは内分泌に異常を起こす全身的な病気に伴って出現することもありますが、多くの場合はたまたま歯の発生が早かったり、歯の形成の進行が速かったり、歯が歯肉の表面に近いところで形成されていたため大きくなるにしたがって歯肉から出てしまったなど、局所的な原因であることが多いようです。

先天性歯には2種類あります。ひとつは生まれたときにはすでに歯が見えている、つまり歯が萌出している場合(出産歯といいます)、もう一つは歯肉が膨らんでいかにも歯が萌出しそうだけれどもまだ萌出していなくて、生まれて4週間以内に歯が萌出してくる場合です(新生歯といいます)。

同じ先天性歯でも、出産歯と新生歯では、かなりその後の様子が変わってきます。次回はそれぞれの先天性歯が赤ちゃんそしてお母さんお父さんの生活にどう影響を及ぼしていくのか、詳しくお話していきましょう。

歯は健康のバロメーター vol.33

〜落合先生のお口のお話し〜

むし歯について考えてみましょう3

おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

乳歯の虫歯を放置した場合はどうなるかについてお話ししましょう。一番早く萌出する乳歯は、下の前歯で生後8か月頃、一番最後に上の奥歯が、2歳を過ぎた頃に萌出します。

そして永久歯との生え変わりは6歳頃から始まり、最後は11歳頃です。

つまり、乳歯の寿命は5年からせいぜい9年です。一生の中で乳歯がある時期はとても短く、しかも乳歯の脱落後は永久歯が萌出してくるのです。

そこで、以前は「乳歯はどうせ生え変わるもの、永久歯に交換するのだから、小さいこどもは歯の治療を嫌がるし、乳歯の治療はしなくていい、という考えが浸透していました。

乳歯の虫歯がたくさんあっても、こどもは結構無頓着で痛みも訴えず、食事も見かけ上普通に食べていることがほとんどですから、なおさらそういう考え方が定着してしまったのでしょう。

しかしながら、乳歯の虫歯を放置しておくと、その時点では何事も起こらなくても、実は大変なことが起こってしまうことがわかっています。

確かにむし歯の程度がC1程度なら、生え変わりまでこの状態を保つことができれば大きな問題は起こりません。C2でも程度問題と考えていいでしょう。

問題はC3・C4です。歯髄に炎症が生じて壊死してしまうと、膿が歯根の先の方にたまってきます。その位置は次に萌出してくる永久歯が待っている場所です。永久歯は膿の中に入りたくありませんから位置を移動しようとします。移動した永久歯は変な場所から萌出してきたり、悪い場所に移動してしまった場合には萌出できない(埋伏といいます)状態になってしまいます。また、うまく移動できなかった永久歯は膿の中に取り込まれ、萌出する前に感染を起こして死んでしまったり、あるいは質も形も脆弱な歯(ターナー歯といいます)になってしまいます。

つまり、乳歯の虫歯が重症化してしまった場合には、永久歯に大きなダメージを与えてしまい、取り返しのつかないことになってしまうのです。

そのため、乳歯の虫歯は、こどもが嫌がっても治療をする必要があるのです。

歯は健康のバロメーター vol.32

〜落合先生のお口のお話し〜
むし歯について考えてみましょう2
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

前回、むし歯には5つの段階があることをお話ししました。今回は、それぞれの段階でどんな治療になるのかをお話ししましょう(病院によって多少違いがありますので、詳しくはかかりつけの歯科医院で確認してください)。
C0はまだ虫歯になっているわけではないので、回復可能な状態と考えてください。したがって、治療ではなく、歯磨きの方法を学習したり、食生活を見直したり、フッ素を用いて改善(再石灰化といいます)をはかる、ことが大事です。
C1からはエナメル質に穴が開いている状態のむし歯ですが、C1の場合は痛みや違和感などはなく、この状態でむし歯の進行が止まってくれれば大きな問題にはなりません。したがって、C0と同様の対応でようすをみることもありますし、C0の場合も含めC1のみられる部分が奥歯のかみ合わせ等、溝の部分である場合には虫歯予防のシーラントという処置を行います。しかし、虫歯が進行しそうな場合には早めに治療となることもあります。その際にはむし歯の部分を削って白いプラスティック素材の材料でつめる治療をします。これをレジン充填といいます。
C2の場合はむし歯がエナメル質を越えて象牙質まで進行している状態ですので、治療が必要になります。この場合もレジン充填で対応することが多くなります。
C3からは歯髄(歯の神経と呼ばれる歯の中身の部分)に達するむし歯になりますので、歯髄を除去して薬を詰めるのですが、この場合には歯質が弱くなってしまい、破折しやすくなるので、奥歯の場合は金属冠で、前歯の場合はレジンでできた冠を装着して治療することになります。
そしてC4は歯が崩壊してしまっているので保存的な治療はできず、抜歯になります。このようにむし歯は程度が進むほど元の状態に戻りにくくなり、また治療の内容も大掛かりになってきます。
できるだけむし歯にならないよう予防を心掛け、できてしまったら早めに治療しましょう、といわれるのはこれが大きな理由の一つです。それでは乳歯の虫歯を放置した場合はどうなるか、次回はこのお話をしましょう。

歯は健康のバロメーター vol.31

〜落合先生のお口のお話し〜
むし歯について考えてみましょう1
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

砂糖を飲んだり食べたりすると口の中に住んでいる細菌がその砂糖を使って酸を作り出し、酸にさらされた歯に穴が開いてしまう、これがむし歯です。
しかし、1回や2回、大量に砂糖が口に中に入ってきても、いきなりむし歯になることはありません。むし歯になるまでにはある程度の時間が必要で、毎日少しずつむし歯は進んでいくものです。
むし歯は大きく5つの段階に分類されます。C0(シーオー)、C1(シーワン)、C2(シーツ―)、C3(シースリー)そしてC4(シーフォー)です。C0というのはまだむし歯ではなく歯の表面が白濁したり少し着色してきてむし歯になりそうな状態、フッ素塗布やブラッシングで回復(再石灰化といいます)する可能性のある段階です。C1からはむし歯です。C1は歯の表面のエナメル質にむし歯がとどまっている状態で、痛みも何も感じない段階、C2はエナメル質の下にある象牙質までむし歯が達している状態で、冷たいもの等がしみる段階です。
ここまでは日常生活にほとんど影響はありませんが、C3からはだんだん大変になってきます。C3は歯髄(歯の神経と呼ばれるところ)にむし歯が達してしまった状態で、歯がずきずきと痛んだり(自発痛といいます)、ものがつまったりすると激痛が生じる段階で、歯根の先に膿がたまって腫れたりすることもあります。ところが子どもの場合にはこの段階でもあまり痛みを訴えないことがよくあります。
そして最後の段階がC4で、これは歯が崩壊して歯髄が死んで痛みも感じなくなっている状態です。このように、むし歯は段階によってかなり症状に差があることがわかります。次回はそれぞれの段階での治療の方法の違いなどをお話していきましょう。

歯は健康のバロメーター vol.30

〜落合先生のお口のお話し〜
乳歯の脱落が早いな、と思ったら、
歯科受診をしましょう3
おちあい小児歯科医院 院長 落合 聡

低フォスファターゼ症は、重症であれば呼吸の問題などが生じることから、かなり早い時期に診断がつきやすいのですが、重症な症状を示す子どもは非常に少ないことから、軽症の子どもの症状に気がつきにくいと考えられています。今回は日常にみられる低フォスファターゼ症の症状についてお話ししましょう。
日常生活全般において気をつけておきたいことは、歩き方が不自然、走ったり運動することが苦手、骨折しやすい、腕や足が弯曲している、関節の痛みがある 低身長や低体重等、他の同じ年の子ども達とどこか違うような気がする等「子どもが動き回っている時の様子が不自然かどうか」があげられます。
しかしながら「子どもの動き」というものは個人差もありますので、一概に同じ年頃の子どもと比較して判断することは案外難しいこともあるでしょう。
そこでもう一つ気をつけておきたいことは、口の中の様子、特に歯の状態です。低フォスファターゼ症に罹患している子どもの98%、つまりほぼ全員に、4歳の段階で1本以上の乳歯が脱落していることがわかっています。歯が抜けているかどうかが判断基準ですからとてもわかりやすいです。
もちろん乳歯の脱落時期にも個人差があります。ですから歯が抜けたからといって必ずしもこの病気とは限りませんが、抜けた歯を見て、歯根が長い場合は成長による自然脱落ではなく病的な脱落です。もしも4歳の時点で乳歯が抜けた、そしてその歯にしっかりと歯根がある、ということであれば、歯科あるいは小児科にご相談することをお勧めします。相談の際には、低フォスファターゼ症の可能性はないか?とおたずねしてみましょう。
低フォスファターゼ症は、早く気がついて早く治療を開始することによって、進行を防ぎ、よりよい生活を送ることができることがわかっています。

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