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むすんで、ひらいて!! Archive

むすんで、ひらいて!! vol.79

言葉の発達の遅れ、発達障害?
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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近年、言葉の発達の遅れが見られる子が増加しているように思われます。
発達障害の子どもの判断基準も非常に曖昧で、なかなか正確な診断名、判定名がつけられないようです。
今回は、金子保先生の兆候例をご紹介します。

【1~2歳ごろに現れる兆候例】
〇言葉が出ない、または増えない
〇呼んでも振り向かない、または、振り向かないときが多い
〇笑うことが少ない、笑い転げるような様子が見られない
〇心の通じ合い(共感する心)が感じられない
〇ほめても喜ばない、または、喜びの感情が乏しい
〇まねる気持ちが弱い
〇内言語(声には出さないが意味を理解している言語のこと)ことが少ない
〇食べ物の好き・嫌いが激しい
〇強い興味を示すもの、行動がある(=特異興味。電車、車、地図、数字などさまざまなものがある)
〇テレビ、ビデオ、DVDが大好きで画面に貼りつくように見る

【3歳ごろの兆候例】
(症状が重い子、軽い子に分かれてくる)
(重い症状の子)
〇言葉が増えないか・増えない状態が続いている
〇呼んでも振り向かない
〇笑わない、泣いても涙の出が少ない
〇テレビ・ビデオを止めると自分で操作して見続ける
〇まねる気持ちが育っていない
〇特異興味が強いまま続いている

(軽い症状の子)
〇言葉が増え始める
〇呼ぶと振り向く時が多くなる
〇テレビ・ビデオへの関心は少なくなる
〇笑い転げることはないが、笑うこともある
〇特異興味はあるが、ほかのものへの興味も広がる
〇ままごと遊びができるようになる
〇指示・命令に従うことも多くなるが、従わないときも多い

年齢を重ねるほど改善は難しくなりますが、出来るだけ早期に適切な支援をすることで改善されます。
2、3歳で自閉症スペクトラムや発達障害と診断され、その後、言葉も社会性も発達し健常児として小学校に就学した子どもも多くいます。

言葉の問題にだけ気を取られてしまいがちですが、言葉の遅れは感情面・情緒面にも現れます。
健常な発達に導く為には、しっかりと子どもと向き合い、子どもと共に遊び、子どもを笑わせようとすることが、特に、大切だと思います。笑うことによって全ての面の成長があるようです。

むすんで、ひらいて!! vol.78

理想の父親像

「子どもから見て、好きで、遊んでくれて、怖い人」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

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子どもの能力の80%は家庭で育つ、学校で15%、社会で5%と言われています。

親が子どもに教えていく人生や社会に対する意識、生活技術などは子どもの年齢によってその内容は異なってきます。

教育にはいろいろな方法が用いられ、教える、考えさせる、ほめる、叱る、注意するなどさまざまなものがありますが、親子の接触で遊びながら教えていくことがほとんどでしょう。

子どもはこれによって父親・母親を好きになるものです。

人間形成の基本的な狙いの1つは、欲求が満たされない時もこれに耐え落ち着いて考え、意欲的に物事に対処できる人間に育てることだと思います。

母親は包む、守る愛。父親は悪い事をした時、叱る愛。父親は優しいだけでは子どものためになりません。「怖さ」は父親の役目かもしれません。

母親と比べ憎まれ役かもしれませんが、この怖さは父親の方が家庭での養育はうまくいくようです。

お父さんも出来る限り子どもと一緒に遊び、さまざまなことを一緒に経験されて、子どもが良い事と悪い事の判断が身に付くように心がけると、親子関係は中学、高校、大人になっても良い状態で進んでいくでしょう。

まわりの人に愛される人に育って欲しいですね。

むすんで、ひらいて!! vol.76

「自己コントロール力」202009-wakaba.jpg

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

自己コントロール力とは、自分の欲求や希望を我慢する能力です。自分の好きなように行動する、出歩く、不注意、多動児などと言われている子どもも大変多くなっています。

ダニエル・コールマン著・土屋京子訳の『EQ-こころの知能指数』の本には、次のような実験研究が紹介されています。

4歳の子どもの前に、2つのマシュマロを置いて、「先生はこの部屋を少しの間出ていきます。先生が戻ってくるまで我慢して食べないでいたら、2つとも食べていいですよ。先生が外に出ている間に、マシュマロがどうしても食べたくて、我慢できなかったら、1つだけ食べてよいですよ。ただし、1つ食べてしまったら、先生が部屋に戻ってきた時には、残りの1つは取り上げますよ。」という実験でした。

4歳の子どもはこれだけの指示内容を理解できます。この研究は、マシュマロを1つだが食べてしまった子と我慢して食べないでいた子をグループ分けして、高校を卒業するまで調査したそうです。

結果、我慢して食べなかった子は、高い社会性や対人能力、難局に対処できる力を身につけ、少々のストレスで破綻したり、行き詰ったり、後退しなかった。

逆に、我慢できずに食べてしまった子たちには、そのような長所がそれほど認められず、強情な反面、優柔不断であったり小さな挫折にも動揺もみせたり、対人関係を避けようとする姿勢なども目立ったそうです。また、学力にも差が生じたともいいます。

4歳の子の性格が、その後の情緒、社会性さらに学力にも差をもたらしていました。「いけないことはいけない」としっかり教え、我慢する事、ルールに従うことを教育することは子どものためです。自己コントロール力を育て、幼児期から人格形成を大切にして下さい。

むすんで、ひらいて!! vol.75

「今、非常に気になる子どもの特徴」
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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33年程前、3歳の自閉症の子どもの教育に携わった事がきっかけで障がい児の教育も手掛けて来ました。ですが、15年程前から明らかにそれまでの障がいの子ども達とは違う状態の子どもが目立つようになりました。
近年、自閉症については幼児に対して自閉症という診断(判定)名は多くの医師、教育相談員などではしなくなっています。それは、先天的な脳の障がいとは言いきれない曖昧な状態の子ども達が多くなっているからです。
自閉症様児、自閉的、自閉症様状態の子ども、得意興味児、情緒障がいなどの言葉で表現されます。
原因については不明ですが、1歳台までに発症するものと考えられています。
今、特に多いと思われるのが自閉的、自閉症様状態の子どもで先天的な脳障がいである自閉症と非常に似た状態にある子どもです。

特徴としては、
〇感情の交流が持てない
〇表情が乏しい(感情の未発達)
〇目が合いにくい(合っても一瞬、通り抜けるような視線)
〇真似をしようとしない
〇言葉がないか、少ない
〇特異興味がある(数字、アルファベット、車など一つの遊びに浸る)
〇テレビ・DVDが好き(ストーリーのないものを何度も見る)

生まれつき外からの刺激を受け止めにくい為、後天的に自閉傾向になりやすいのかもしれません。
出来るだけ早く子どもの状態に気づき発達を促すよう養育することで急速に健常の発達に導くことが出来ます。
どのような障がいであれ子どもは日々成長しています。年齢が低いほど成長の変化は大きいようです。
子どもと保護者のカウンセリングも行っております。気になる方は是非一度おいで下さい。

むすんで、ひらいて!! vol.74

「トラブルを乗り越える精神力の土台は幼児・学童期に‼」
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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緊急事態宣言が解除され、やっと幼稚園・学校が始まりました。休校が長期に亘った為、学習の遅れが問題となり地域ごと学校ごとに対策がなされるなど、国を挙げてこの事態の収束に努めています。しかし、一方で、小学校では授業も宿題も増え、最近の暑さも加わってでしょうか、子ども達はやや疲れ気味のようです。

自粛で長期間の外出禁止。そして、人(他人)との関りを持つ機会も制限された子ども達。再開された途端、学習の遅れを取り戻す為に時間に追われ不憫でなりません。子ども達の心の発達についての影響も心配です。

意欲や快・不快の感情というのは、幼児期からの遊びの体験で育ちます。そして、友達と助け合ったり、物を取り合ったり、けんかをしたり、仲直りしたり、いじわるをしたり、されたりなどの感情のやり取りの経験により養われていきます。
人と接する経験が豊かな程、人の気持ちがわかり自分の在り方もわかってきます。自分の心のコントロールも上手くなり、トラブルを乗り越え解決する能力も高くなります。人と関わる時間、友達と楽しく遊んでいる時間もとても重要なのです。

幼児期・学童期は、精神力・心の土台が出来る時期です。学習の遅れに目を向け過ぎて、心の発達を軽視してしまう事だけは避けなければなりません。
心はすべての基盤です。子ども達のきらきら輝く笑顔は守ってあげたいですよね。

むすんで、ひらいて!! vol.73

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「今この時期、

思いっきり抱っこしてあげて‼」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

久しぶりの子ども達の心からの笑顔にほっとします。

この一か月半、学校も行かず友達とも会えず、子ども達の心は不安でいっぱいだったでしょう。

大人の私達でさえ恐怖の時でしたから、子どもにとってはその何十倍も不安だったと思います。

私の教室も連休明けから授業を始めましたが、一人の女の子が帰り際「先生だーいすき」と一言 言って帰りました。久しぶりの他人との楽しい時を過ごしたことが、きっととても嬉しかったのでしょう。

誰も思いもしなかった事態が起こりましたが、どんな時代をも生き抜けるようなしっかりとした心の土台を築いてやることこそ私たち大人の大切な役目です。それにはまず、子どもを支える大人の心が健康で明るく安定し、前向きに考える姿勢を持っていなければなりません。

人生や自分に対する基本的な信頼感や欲求は、幼い時にどれだけ温かく明るい気分に包まれていたか、伸びやかに自分の要求を出しそれを受け止めてもらえるかによって培われていきます。

今、子どもを抱っこして欲しいと思います。子どもは抱かれることによって、不安や悲しみが静まり、安心感と満足感がよみがえるのです。今、この時期、少し大きくなった子どもでも抱っこしてあげることがとても大切なような気がします。

むすんで、ひらいて!! vol.72

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「ご家庭でコラージュ療法を!」

〜親子で出来るこころの癒し〜

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

コラージュ療法とは、心理療法の一つで、フランス語で「貼り付ける」という意味を持っています。

雑誌やいらなくなったパンフレット、広告の紙などから自分の気に入った写真・イラストを切り抜き、画用紙の上に好きなように貼っていき一つのイメージ、作品を作り上げていきます。

(小さな子どもには、あらかじめたくさんの絵を切ってあげて、その中から好きなものを自由にのりづけして貼る作業をさせると良いと思います。)

不登校・不登園の子ども達のカウンセリングでも使われ、切って貼るだけの作業なのですが不思議な癒しがあります。また、次回はより以上素敵なものを作りたいという意欲も育ちます。

ご家庭でも簡単に楽しめますので、是非、お子様と一緒にチャレンジしてみて下さい。共に作業し、会話しながら時を過ごしていくと穏やかで楽しい気持ちになれると思います。

なんの不安もなく明るくのびのびと育つ時期であるはずの子ども達。現在の状況で、がまんがまんの日々を過ごしていると思うと心が痛みます。少しでも楽しい時を過ごし、不安感を消してあげたいものです。

むすんで、ひらいて!! vol.71

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「お母さんの不安な心は

子どもに伝わります」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

新型コロナウイルスにより子ども達もたくさんの制限が重なっています。

私の所は、一度に大勢の子どもが来るということがないので、今のところ通常通りの教育を行っています。しかし、子ども達の様子の変化を感じます。

お母さんが不安に思っていることに対して、子どもは詳しい意味は分からなくても、お母さんが不安な気持ちでいるということは感じ取っています。そして、お母さん以上に不安なのです。

深く子どもを見ているといろいろなサインが出てきます。精神的な不安からくるものでは、お腹が痛い、頭が痛い、気持ちが悪いというような身体的症状の訴え。

目をパチパチとまばたきをする、喉をならす、咳ばらいを何度もする、鼻をくんくんならすなどの心因性チック。おねしょ、反抗、赤ちゃん返り。不登園・不登校にもなりかねません。

本人は、ほとんど気づかず無意識に出てくるようです。子どもは思う以上に敏感ですので、不安を与えるようなことは極力避けた方が良いと思います。

子ども達が明るく元気に育つよう周りの大人の心掛けが、今、特に、大切な時です。身も心も守ってあげたいものです。

むすんで、ひらいて!! vol.70

「お母さんの気持ち」wakaba6.jpg

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

男性と同じように学び、働き、社会的に評価され余暇を楽しむ。そういう生活をして来て、結婚、妊娠を境に生活は一変します。

仕事をしている人は突然子どもが熱を出し保育園に迎えに行かなくてはならず、職場の方に迷惑をかけながら早退、家に帰れば家事、子どもの世話、のんびりする暇などありません。

専業主婦は一日中赤ちゃんと二人の生活で人との会話もほとんどなく、世話や家事に追われる日々。どちらも母親になるとそれまでの生活とは一変してしまいます。

(あんふぁんの会「密室育児からの解放」より)

「朝起きたとたん、あ~また今日も家事と育児の繰り返しの一日が始まるか~そう思うと空しくなった。おむつを替える、食事を作る、お皿を洗う、洗濯をする、毎日三回も四回も五回も、何も残らない、誰にも感謝されない、非生産的な肉体労働、風邪を引きっぱなしで気分がブルーだったせいか、あ~あと毎日ため息ばかり、そりゃあ外で働く方がどんなにいいだろう。働いただけの給料をもらい時間がくればそこで終わり。日曜日はゆっくり休み、何といってもしっかりやれば充実感が生れる。知らなかった!母親業がこんなに大変な仕事だなんて」

子育てをしている母親はみんな一度は思うことでしょう。

私はもう子育ては終わりました。今思うことは子どもを産み育てられたことは最高の幸せだったということです。次々に心配事、悩みはありますが、子どもの存在の有難さを感じながら育てるときっと優しい気持ちになると思います。みんな、お母さん方、頑張っています。時々こっそり自分にご褒美を!!

むすんで、ひらいて!! vol.69

全人格発達法wakaba5.jpg

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

発達障害は1965年ごろから学校で問題になり始めました。当時は1万人に1人程度でしたが、2010年には1万人に1600人、そして、現在もまだ増え続けているそうです。

発達障害といっても非常に幅広く、どこまでが障害なのかはっきりしませんし、治療が難しいのが現状です。ですが、私も多くの教育法を学んできましたので、今回は、その中でも一番効果があるのではないかと思う方法をご紹介します。

『全人格発達方法』この教育は金子保先生(さいたま市教育センター所長)による、さまざまな障害および問題を抱えた子、発達に偏りのある子への教育法で、笑わせる働きかけによる発達支援です。

①音と映像のない環境を整える(2歳まではテレビなどを見せない生活を心がける。音楽や音の出るおもちゃは避ける)

②子どもをあやす(目を合わせて、話しかけ、いろいろな方法であやす。目が合った時には反応してあげる)

③育児に取り入れて欲しいこと(添い寝で話しかける。子守唄はお父さん・お母さんの声で)

④お母さん以外の人の育児参加(お母さん以外の人にあやされる体験が必要です)

⑤親子の触れ合いで豊かな心を育てる(親子で楽しく遊ぶ)

特別な事をするのではなく、育児の環境・方法を変えることで、人格・行動に大きな成長をもたらすという方法です。障害を持った子に限ったものでもありません。

どんな子でも年齢が低い時ほど働きかけが重要です。あたたかな家庭環境と親子と周りの人との関わりを大切にして下さい。

ご家庭でも十分できると思いますので、是非、ご参考にされて下さい。

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