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むすんで、ひらいて!! Archive

むすんで、ひらいて!! vol.74

「トラブルを乗り越える精神力の土台は幼児・学童期に‼」
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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緊急事態宣言が解除され、やっと幼稚園・学校が始まりました。休校が長期に亘った為、学習の遅れが問題となり地域ごと学校ごとに対策がなされるなど、国を挙げてこの事態の収束に努めています。しかし、一方で、小学校では授業も宿題も増え、最近の暑さも加わってでしょうか、子ども達はやや疲れ気味のようです。

自粛で長期間の外出禁止。そして、人(他人)との関りを持つ機会も制限された子ども達。再開された途端、学習の遅れを取り戻す為に時間に追われ不憫でなりません。子ども達の心の発達についての影響も心配です。

意欲や快・不快の感情というのは、幼児期からの遊びの体験で育ちます。そして、友達と助け合ったり、物を取り合ったり、けんかをしたり、仲直りしたり、いじわるをしたり、されたりなどの感情のやり取りの経験により養われていきます。
人と接する経験が豊かな程、人の気持ちがわかり自分の在り方もわかってきます。自分の心のコントロールも上手くなり、トラブルを乗り越え解決する能力も高くなります。人と関わる時間、友達と楽しく遊んでいる時間もとても重要なのです。

幼児期・学童期は、精神力・心の土台が出来る時期です。学習の遅れに目を向け過ぎて、心の発達を軽視してしまう事だけは避けなければなりません。
心はすべての基盤です。子ども達のきらきら輝く笑顔は守ってあげたいですよね。

むすんで、ひらいて!! vol.73

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「今この時期、

思いっきり抱っこしてあげて‼」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

久しぶりの子ども達の心からの笑顔にほっとします。

この一か月半、学校も行かず友達とも会えず、子ども達の心は不安でいっぱいだったでしょう。

大人の私達でさえ恐怖の時でしたから、子どもにとってはその何十倍も不安だったと思います。

私の教室も連休明けから授業を始めましたが、一人の女の子が帰り際「先生だーいすき」と一言 言って帰りました。久しぶりの他人との楽しい時を過ごしたことが、きっととても嬉しかったのでしょう。

誰も思いもしなかった事態が起こりましたが、どんな時代をも生き抜けるようなしっかりとした心の土台を築いてやることこそ私たち大人の大切な役目です。それにはまず、子どもを支える大人の心が健康で明るく安定し、前向きに考える姿勢を持っていなければなりません。

人生や自分に対する基本的な信頼感や欲求は、幼い時にどれだけ温かく明るい気分に包まれていたか、伸びやかに自分の要求を出しそれを受け止めてもらえるかによって培われていきます。

今、子どもを抱っこして欲しいと思います。子どもは抱かれることによって、不安や悲しみが静まり、安心感と満足感がよみがえるのです。今、この時期、少し大きくなった子どもでも抱っこしてあげることがとても大切なような気がします。

むすんで、ひらいて!! vol.72

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「ご家庭でコラージュ療法を!」

〜親子で出来るこころの癒し〜

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

コラージュ療法とは、心理療法の一つで、フランス語で「貼り付ける」という意味を持っています。

雑誌やいらなくなったパンフレット、広告の紙などから自分の気に入った写真・イラストを切り抜き、画用紙の上に好きなように貼っていき一つのイメージ、作品を作り上げていきます。

(小さな子どもには、あらかじめたくさんの絵を切ってあげて、その中から好きなものを自由にのりづけして貼る作業をさせると良いと思います。)

不登校・不登園の子ども達のカウンセリングでも使われ、切って貼るだけの作業なのですが不思議な癒しがあります。また、次回はより以上素敵なものを作りたいという意欲も育ちます。

ご家庭でも簡単に楽しめますので、是非、お子様と一緒にチャレンジしてみて下さい。共に作業し、会話しながら時を過ごしていくと穏やかで楽しい気持ちになれると思います。

なんの不安もなく明るくのびのびと育つ時期であるはずの子ども達。現在の状況で、がまんがまんの日々を過ごしていると思うと心が痛みます。少しでも楽しい時を過ごし、不安感を消してあげたいものです。

むすんで、ひらいて!! vol.71

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「お母さんの不安な心は

子どもに伝わります」

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

新型コロナウイルスにより子ども達もたくさんの制限が重なっています。

私の所は、一度に大勢の子どもが来るということがないので、今のところ通常通りの教育を行っています。しかし、子ども達の様子の変化を感じます。

お母さんが不安に思っていることに対して、子どもは詳しい意味は分からなくても、お母さんが不安な気持ちでいるということは感じ取っています。そして、お母さん以上に不安なのです。

深く子どもを見ているといろいろなサインが出てきます。精神的な不安からくるものでは、お腹が痛い、頭が痛い、気持ちが悪いというような身体的症状の訴え。

目をパチパチとまばたきをする、喉をならす、咳ばらいを何度もする、鼻をくんくんならすなどの心因性チック。おねしょ、反抗、赤ちゃん返り。不登園・不登校にもなりかねません。

本人は、ほとんど気づかず無意識に出てくるようです。子どもは思う以上に敏感ですので、不安を与えるようなことは極力避けた方が良いと思います。

子ども達が明るく元気に育つよう周りの大人の心掛けが、今、特に、大切な時です。身も心も守ってあげたいものです。

むすんで、ひらいて!! vol.70

「お母さんの気持ち」wakaba6.jpg

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

男性と同じように学び、働き、社会的に評価され余暇を楽しむ。そういう生活をして来て、結婚、妊娠を境に生活は一変します。

仕事をしている人は突然子どもが熱を出し保育園に迎えに行かなくてはならず、職場の方に迷惑をかけながら早退、家に帰れば家事、子どもの世話、のんびりする暇などありません。

専業主婦は一日中赤ちゃんと二人の生活で人との会話もほとんどなく、世話や家事に追われる日々。どちらも母親になるとそれまでの生活とは一変してしまいます。

(あんふぁんの会「密室育児からの解放」より)

「朝起きたとたん、あ~また今日も家事と育児の繰り返しの一日が始まるか~そう思うと空しくなった。おむつを替える、食事を作る、お皿を洗う、洗濯をする、毎日三回も四回も五回も、何も残らない、誰にも感謝されない、非生産的な肉体労働、風邪を引きっぱなしで気分がブルーだったせいか、あ~あと毎日ため息ばかり、そりゃあ外で働く方がどんなにいいだろう。働いただけの給料をもらい時間がくればそこで終わり。日曜日はゆっくり休み、何といってもしっかりやれば充実感が生れる。知らなかった!母親業がこんなに大変な仕事だなんて」

子育てをしている母親はみんな一度は思うことでしょう。

私はもう子育ては終わりました。今思うことは子どもを産み育てられたことは最高の幸せだったということです。次々に心配事、悩みはありますが、子どもの存在の有難さを感じながら育てるときっと優しい気持ちになると思います。みんな、お母さん方、頑張っています。時々こっそり自分にご褒美を!!

むすんで、ひらいて!! vol.69

全人格発達法wakaba5.jpg

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子

発達障害は1965年ごろから学校で問題になり始めました。当時は1万人に1人程度でしたが、2010年には1万人に1600人、そして、現在もまだ増え続けているそうです。

発達障害といっても非常に幅広く、どこまでが障害なのかはっきりしませんし、治療が難しいのが現状です。ですが、私も多くの教育法を学んできましたので、今回は、その中でも一番効果があるのではないかと思う方法をご紹介します。

『全人格発達方法』この教育は金子保先生(さいたま市教育センター所長)による、さまざまな障害および問題を抱えた子、発達に偏りのある子への教育法で、笑わせる働きかけによる発達支援です。

①音と映像のない環境を整える(2歳まではテレビなどを見せない生活を心がける。音楽や音の出るおもちゃは避ける)

②子どもをあやす(目を合わせて、話しかけ、いろいろな方法であやす。目が合った時には反応してあげる)

③育児に取り入れて欲しいこと(添い寝で話しかける。子守唄はお父さん・お母さんの声で)

④お母さん以外の人の育児参加(お母さん以外の人にあやされる体験が必要です)

⑤親子の触れ合いで豊かな心を育てる(親子で楽しく遊ぶ)

特別な事をするのではなく、育児の環境・方法を変えることで、人格・行動に大きな成長をもたらすという方法です。障害を持った子に限ったものでもありません。

どんな子でも年齢が低い時ほど働きかけが重要です。あたたかな家庭環境と親子と周りの人との関わりを大切にして下さい。

ご家庭でも十分できると思いますので、是非、ご参考にされて下さい。

むすんで、ひらいて!! vol.68

EQ(心の知能指数)

一般財団法人田中教育研究所

幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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2歳位の子どもは積木を高く積もうとします。壊れたらまた高く積もうと納得するまで何度も何度も挑戦します。自分で出来て初めて満足し、喜びを感じ、次の新たな興味に移りまた挑戦します。

積木に限られてはいませんが、この満足感を幼児期に十分経験させることが心を成長させる上でとても大切だと、私は感じました。

IQ(知能指数)が高くても、この心の成長がなければ、将来、伸びていかないようです。では、心の成長、心の知能指数とは、いったいどういうものなのでしょう。

心理学者MP人間科学研究所代表・榎木博明氏は、次のような構成要素に分けています。

『対自的能力』

①自分の感情や欲求に気づく能力

②自分の感情や欲求を

コントロールする能力

③自分を鼓舞し、やる気にさせる能力

④粘り強くものごとに取り組む能力

⑤物事を楽観的に受け止め

前向きになる能力

『対他的能力』

①人の気持ちに共感する能力

②人の立場や意向を想像する能力

③人の言いたいことを理解する能力

④人に自分の気持ちを伝える能力

⑤人と気持ちを通い合わせる能力

また、榎木氏は、「子どものしつけや教育の中で、忍耐力や粘り強さ、共感性などを身につけさせることが大事だとされてきたが、それらは、このEQに相当するものと言える。そして、実際にEQが高い方が、ストレス対処能力が高く、学業成績も良好で、職業的成功度が高く、社会適応が良く、人生の幸福感が高いことなどが報告されている。」とも、述べています。

子どもを育てる上で何が大切なのか考えさせられます。将来、自分のやりたい事を見つけ、粘り強く取り組む姿勢の基礎は幼児期の遊びにあるのではないでしょうか。

むすんで、ひらいて!! vol.67

言葉の遅れ「発達性言語遅滞」
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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3歳くらいになっても言葉が出ない、呼んでも振り向かない、このような状態にあると何か障害があるのでは?と、当然、思ってしまいます。1歳前後で歩き始め、人見知りや後追いといった愛着関係もしっかり育っているにも関わらず意味ある言葉を発しない。おもちゃでは一人で遊ぶ、手先も器用。「おててはどれ?」「あしはどれ?」と聞くと、手を出したり、足をだしたりする。しかし、言葉でのコミュニケーションが出来ない。

東京大学医学部付属病院・榊原洋一先生は、こうした発達性言語遅滞についてこう言われています。
「言葉はコミュニケーションの手段だ。発達性言語遅滞の子どもは、自分から相手に自分の意思を伝えるもっとも有効な手段を使わないということになる。ところが、こうした子どもは、人とコミュニケーションを取りたいという気持ちが少ないのではないのだ。自分からは言葉を発しないものの、自分に向けて質問されているという状況をよく理解し、できるだけ答えようという気持ちはあるのだ。しばらく言葉をしゃべらない状態が続く(2~3歳くらいまで)が、ある時、急にしゃべりはじめる、というのが発達性言語遅滞の特徴である。」

自閉症スペクトラムと診断されることが多いのですが、自閉症は生得的な、つまり、生まれつきの脳の疾患です。発達性言語遅滞は障害ではなく、言葉の発達だけがゆっくりしている状態ということです。
私もそういった状態にある子どもの教育・指導をする事がよくあるのですが、本当にこちらが驚くほど急に話し出します。「あ~聞いてたんだ」「わかってたんだ」と感動します。子どもがしゃべらない状態であっても出来るだけ話しかけ、コミュニケーションを取るように心掛けられると良いと思います。

むすんで、ひらいて!! vol.66

「ロボット症候群」
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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心理カウンセラー、三沢直子先生の本に「ロボット症候群」という言葉が使われていました。いわゆるロボットのような人のことです。学歴偏重時代に入って30年になると思いますが、その頃から私も「あ、この子ロボットみたいだ。」と思うことが時々ありました。

三沢先生はロボット症候群の特徴を次のように記されていました。

〇知的レベルは高く一流企業に入社、エリートサラリーマン。
〇育った家庭の特徴は父親不在、母親密着の状態で育って来た人が多く、強度のマザコン状態を未だに脱していない。
〇常にロボットのようにボタンを押す人、具体的な指示を与える人を要する。したがって、指示されないことを気を利かせて行うことは苦手である。
〇他者との深い関わりを経験していないので、相手の気持ちを察することが出来ない。
〇自らも感情の表出が稀薄で、外から見ていて何を考えているか掴み難い。
〇母親から勉強以外のことは全て面倒を見てもらっていたので、生活における自立が全く出来ておらず、基本的に依存的、自己中心的である。

幼い頃から知識を重視し受験戦争を勝ち抜いていくことだけを目的に育てられた子ども達がどんな人間に育ったか気にかかっていましたが、当然このような状態になりますよね。

相手の気持ちを察することが出来ないということは、全ての面で上手くいかないような気がします。幼児期には豊かな感情、善悪の判断、意欲を育てたいものです。

むすんで、ひらいて!! vol.65

「テレビは二歳まで見せないで!」
一般財団法人田中教育研究所
幼児心理カウンセラー  野田 鏡子
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近年、テレビ・スマートフォン・インターネット等々、日々の中で増々あふれて来ました。
これらを与えると、子どもは夢中になり、集中力がついたかのように感じます。また、手もかかりません。では、なぜ、これらがいけないと言われているのでしょうか。今回は、長年、子どもの研究をされている金子保先生のご意見をご紹介します。

【テレビ視聴がいけない3つの理由】
①人間の魂が育たない
テレビからは一方的に意味不明の言葉と映像が流れてきます。テレビから聞こえる声をまねてしゃべっても、誰も応えてはくれません。褒めたり正したりしてくれることも、もちろん画面の中の物を触ることもできません。このような応答的反応がないと、自己認識の発達不全が起こります。このことはつまり、他者の心の動きを推測することや、他者が自分と違う信念を持っているということを理解する機能、心の理論(人の魂)が育たないことを意味します。

②立体的認識能力が育たない。
テレビは平面(二次元)の世界です。立体感がないので、片目で見ても、両目で見ても同じで、空間認識が出来なくなります。また、立体感を伴った聴力の発達を損害することも考えられています。現実の空間では、人がしゃべっていれば必ず距離があります。赤ちゃんの成長には、とても大事なことです。

③シンボル能力が育たない
子どもは、ある場面とその時の大人の言葉をとらえ、いろいろな場面でその中の一部が繰り返し出てくることに気づき、その部分が単語として分離して意識されるようになっていきます。これが言葉の象徴化・一般化であり、シンボル能力です。「場所や行為」と「言葉」が一緒に繰り返されることで、意味言葉が育ちます。つまり、実体験なしにこの能力は育ちません。また、実体験を伴わない早期教育(記号、数字、文字などの暗記)もテレビと同様にこの能力が育ちません。

これからの時代、これらの事に気をつけて養育することによって、発達障害の予防になるのではないでしょうか。実体験を重視した子育てを心掛けましょう。

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