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織りORI Archive

織りORI vol.13

津留織物  津留 政次

 「ハギレ」織キズ等があったりして反物(=12m)が取れなかった残り生地の事である。元々、経糸の仕込みを150mの長さで準備する為、12反きっちり取れた場合でも6mのハギレが生じる計算となり、織れば織る程ハギレは増えていく。その在庫をいかに売っていくかが問題となる。
 当工房は生産量が少なく、大々的に商品を仕立て、展示会をするという訳にはいかず、地道に販売していくしかないが、従来からの1尺(=38m)・1mカットという売り方では限界を感じている。
 そこで、2mカットのハギレに注目。1mでは不足するテーブルセンターになり、ストールとしても最も使い勝手が良い長さで、ベルトとして使用すれば、そのチラリズム感がたまらない!?
 評判は上々であるが、正直売れてない…。しかし、めげる事無く2mハギレの定着化に向け「がんばっぽー!」

織りORI vol.12

津留織物  津留 政次

 「第21回広川かすり祭」毎年9月第3土、日に行われる広川3大まつりの1つで、今年は9月17、18日の開催。低予算で行われる為、自分達で企画・立案。TV局や新聞社に報道依頼にも出向く。
 今年のテーマはゴスロリである。「ファッションショー」も製作した学生が出演するなど「素人の素人による素人のためのイベント」であるが、そのローカル感が魅力なのか?来場者であふれかえる。
 今年の目玉は限定商品の販売で、京都の老舗香栄堂とコラボした「匂ひ袋」を売り出す。絣の柄は4種類、500円で200個のみの販売。値段を抑える為、我々が1個ずつ手作業で袋詰めする。
 出店業者から提供してもらう商品が当たる抽選会もあり、反物が当たる可能性も…。絣業者にとっては大変な負担であるが、「あなたの笑顔が見たいから~!!」と準備にいそしむ日々である。

織りORI vol.11

津留織物  津留 政次

 「山笠があるけん博多たい!」というセリフで有名な博多祇園山笠は、博多の総鎮守・櫛田神社に山笠を奉納する神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている事から、厳しいしきたりがある。
 その影響の為か、長法被に久留米絣を使用している事はあまり知られていない。当工房でも土居流・恵比寿流・中州流の絣を織っているが、反物を取れなかった残り生地迄買い取ってはくれない。小売店等の要望は非常にあるものの、神聖なものであるがゆえ売ってはいけないとされ、在庫がかさむ。うーん、ジレンマ…。
 「山笠ん法被は絣ばい!」と私は声を大にして宣伝しているが、仲々根付かない。しかし、知った人は絣の素晴しさを再認識してくれる事からもPRは必要である。
 因に、「くるめ水の祭典」に参加する「商工会議所ん法被はうちの絣ばい!!」

織りORI vol.10

津留織物  津留 政次

 「つまみ染め」糸の段階で絣の柄を赤や黄色に、部分的に染めていく作業である。竹の棒の先に糸をきつく巻き付け、それに染料を浸み込ませて色をすり込んでいく事になるが、糸の束は200本近くあり、その中心迄しっかりと色を定着させようとすると、指先が痛くなって仕方がない。このコラムを書いている現在も指先がしびれ、感覚がなくなっている。
 また、手作業なので、絣の柄を頭にきちんと入れて、慎重に染めていく事が必要で、1ヶ所でもつまみ間違えると、織り上がった時に全く違う所が染まっていて商品にならなくなる。
 大変、集中力を要する工程の1つであり、この時期は力を入れる為に汗をかき、間違えない様にと冷や汗もかき、二重の苦しみである。おまけに髪の毛も暑苦しいので三重苦だ!!うーん、髪の毛切りたい…。

織りORI vol.9

津留織物  津留

 「坂本龍馬と津留さん、どっちが髪の毛長いんやろか?」大河ドラマを見ながらの、友人の子供の一言。私は居ない中、一同大爆笑。
 そう、私はロン毛である。それだけ強烈に印象を残していると知り、どちらの意味か?と多少考える所はあったものの、今後も長髪を維持していくのは間違いない。
 その最大の理由としてキャラ作りの必要性が挙げられる。名前と顔をいかに一致させるか?いかに憶えてもらうか?そう考えた時に、苗字が「つる」なのに「ロン毛」というのはインパクトがあるらしい。
 実際問い合わせがあったりしているので、切れなくなったという面もあるが、他にもケガ防止とか、将来ハゲる前に…とか理由があるので「髪の毛の、髪の毛による、髪の毛のためのロン毛」をモットーに伸ばし続けて行こうと思う。(苦情も多いが…)

織りORI vol.8

津留政次

5.jpg「久留米絣青年部会」昭和43年1月12日に発足した規約を持つ正式な組織である。部員数は現在9名。読者の皆様はこの数を少ないと感じるかもしれないが、他の織物産地と比較すると非常に多い。
 実際、各地での展示会において、産地組合等で出展してきている他のブースには、年配者が多く「久留米は若かもんが継いどってよかねー」と言われる。(筑後弁ではないが…)
 最近、大卒の新人が入部した為、私にもようやく後輩ができ、先輩風が吹けると喜んでいます。実は家業に携わり5年が経過した程度で部会においても上から2番目の年齢ながら″1番の若手?゛という状況でした。
 逆に言えば、それだけ若者が後継者となっていて、従来の絣のイメージから脱却していると言えるのです。そんな絣を皆様に是非知って頂く為に、「何をすべきか?」考えてる毎日です。

織りORI vol.7

津留織物  津留 政次

 「水郷柳川」県内屈指の観光地である。先日、「男着ぶらり隊」のぶらり旅の目的地となり、私の39年の歴史の中で初訪問する事となった。
 生憎の天気であったが、おひなさまめぐりの期間中でもあり、観光客は多く、また、当日は「きもの日和」というイベント日で、着物姿の来場者は、各見学施設の入館料無料・ネイルアート体験等の特典が付き、お得な気分を満喫した。
 久留米絣製造業者は、糸の本数を数えたりする為、爪を伸ばしているので、何事も経験とネイルサービスを受けようか?とも考えたが、余りの体験者の多さに諦めた。(受けたら白い目で見られたと思うが…)
 それにしても、着物愛好家の数には驚かされ、男性の着物姿は、我々以外見られなかったものの、和装文化の発信について可能性を感じるぶらり旅であった。

織りORI vol.6

津留織物  津留 政次

 「藍・愛・で逢いフェスティバル」毎年3月第3土・日曜日に地場産くるめにて行われる、絣業界最大のイベントである。
 第14回目となる今年度は、3月19、20日に開催されるが、生産地である広川町や筑後市単独でのイベントはあるものの、各地域20軒程の織元が参加し、計28業者が出展する事で、様々な柄域・色目・製品を見る事ができる。
 オススメは久留米絣ファッションショーで、両日1日2回行われる、従来のプロのデザイナーによるオートクチュール方式から、出展業者によるプレタポルテ方式のショーに今回から変わった事で、どの様な反響があるか楽しみである。
 因みに、当工房も出展するが、絣業界の「カーリー」を目指してそうな人物を見かければ、それが私である。

織りORIvol.5

津留織物  津留 政次 

 「梅雨と冬」絣製造業者にとって、仕事がやりづらく、非常に厳しい時期である。天日干しという作業が何回もある生地作りにおいて、完全に乾いてしまわなければ次の作業に進めないためであり、約30もの工程を経て、生地が仕上がる事を考えると、乾くのに時間がかかるほど、納期に遅れがでてくる。取引先への影響も生じる為、非常に厄介な時期といえる。
  今回の冬は、例年以上の寒さに加え、雨・雪の日が多く、2日間干し続ける事も稀ではない。また、乾燥している状態の為、糸を扱う際、手・指の油分を奪われ、指を切ってしまう事も多い。
 水仕事が多い染色工程前後の作業を行う私自身は、霜焼けに悩み、「何故、この歳になって霜焼けにならんといかんのやろ」と考えながら、寒風吹き荒れる中作業する毎日である。

織りORI vol.4

津留織物  津留 政次

 「男着ぶらり隊」着物姿を街中に溶け込ませ、身近に感じてもらう事で、気軽に着用する男性愛好家を増やしていこうという目的の為、結成された宣伝隊である。久留米絣のPRにつなげる為にも是非、成功させたいプロジェクトであり、正式な発足式はまだであるが、隊長以下メンバー4名は決定している。
 絣の洋服を着ていても声を掛けられる事は滅多に無いが、全国的に着物に対するあこがれは強いようで、歩いていると何度となく声を掛けられる。一人で歩いていてもそのような状態なので、着物姿の団体となると目立つ事この上ないだろう。
 2月11日の「城島酒蔵びらき」をぶらり旅する事は決定しているので興味がある方、見物したい方は是非、遊びにいらして下さい

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