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B級グルメの聖地くるめ「大村カレー」

B級グルメの聖地くるめ「大村カレー」
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久留米やきとり学会 会長 豆津橋 渡

長崎県大村市。緑あふれる多良山系に囲まれた扇状地で、多良山系より湧き出る綺麗な水や栄養豊富な黒土で栄養価の高い農産物を収穫しておりまた漁場豊かな大村湾で取れる水産品も豊富なところです。世界で始めての海上に浮かぶ長崎空港もあります。歴史も古く、大村湾周辺の町を統治していた大村藩のある城下町で日本で始めてキリシタン大名となった「大村純忠」や坂本龍馬と共に薩長同盟を結ぶ立役者となった、「渡辺 昇」等多くの偉人を輩出したまちです。
 江戸時代に小倉から長崎にかけて整備された「長崎街道」は、オランダなどから輸入した砂糖を本州へ運搬するルートとして使われたため、昔から砂糖を使った甘いお菓子や料理が多く、また街道周辺には小城や飯塚といった菓子製造業が盛んな地域や、伝統行事に砂糖をふんだんに使う地域が多いことから『シュガーロード』とも呼ばれることはよく知られています。しかし、1582年(天正10年)織田信長が日本を統治していた時代に、日本で始めて「天正遣欧少年使節」という4人の子ども達が8年5ヶ月の歳月をかけて大村よりローマへ旅立ち、インドを経て日本へ帰還した際、カレーのスパイスを始めて持ち込んだといわれ、大村市は「カレーのルーツのまち」と考えられていることはあまり知られていません。
 そこで永い歴史の中で培われた食文化を活かしたまちおこしをしようと立ち上がったのが『大村あま辛カレーうまか隊』。「長崎街道=シュガー(砂糖)ロード↑甘い」と「天正遣欧四少年使節=スパイス↑辛い」をキーワードとして『大村あま辛黒カレー』を開発しました。このカレーは大村市特有の黒土を黒いカレールーに見立て、四季折々の地産の野菜やフルーツを使用しています。4月の「久留米つつじマーチ」ウオーキング大会に出店されていたのでそこで食べたんですが、口に入れた瞬間フルーティーな甘さが広がり、あとから追いかけて来るように、スパイシーな辛さが交わって、いままで食べたことのない絶妙な味でした。
 その摩訶不思議な甘くて辛いカレーがこの秋にまた久留米で味わえます。11月7日(土)8日(日)の2日間、久留米の中心市街地で「B級グルメの聖地久留米
第1回九州Bー1グランプリ」の開催が決定しました。詳しくは次回ご紹介いたします。ご期待ください。

紙を通した15年間【2】街を語る

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今、久留米の街は本当の意味で試されるとき
いいアイデアを「絵に描いたモチ」ではなく本物にする

久留米市中心街活性化協議会
タウンマネージャー
入江 雅春さん

人が集い語らいのある癒しの場に

 リニューアルされる東町公園。それに伴い商店街を公園と一体化させ活性化させようという動きが出ています。「行政と民間がお互い良い点を出し合いながら一緒に取り組み、うまくハーモニーを奏でれば良い街になっていくのでは……」そんな可能性を持って民と官のコーディネイトをする久留米市中心市街地活性化協議会タウンマネージャーの入江雅春さん。
 「絵画でも見て、子ども達が公園で遊ぶ様子を見ながらお茶でも飲んで、パンでも買って……そんな憩いの場所ができたら。色があって音があってコーヒーの香りがして花や緑を見ながら過ごす、五感に心地良い『お洒落』な場所です」
 入江さんがそう話す東町公園一帯の構想は、サロン&ギャラリー、カルチャースクール等のスペース。その隣に産直農産物店、菜園ビュッフェを誘致し、同時にベーカリーショップ、公園側に面してオープンカフェ等設け、商店街と公園を人々が行き来し集う、街中スローフードの癒し空間をつくろうというものです。 
 「今や商店街は物を買う場だけではなくコミュニティの場でもあります。今度の構想も人が集まり語らいの場というのが第一。コミュニティを求めてついでに商品を買っていただくとなればいい。また、野菜やパンなど日常的な物が揃うような構成にしたいと考えています。商店街への徒歩圏内に約二万二千の世帯の方が生活されており、商店街にデイリー性を持たせれば、それらの人々が足を運ぶ機会が増えるでしょう」
コミュニティ性、デイリー性を重要視した街の構想。入江さんは商店街の魅力を次のように語ります。
 「この前は塩辛かったよというお客さんの言葉を聞いて次の時には塩を少なくして持ってくる総菜屋など、会話を交わしながらニーズに合ったものを用意してくれるのは商店街ならでは。お客さんの顔が見え、お客さんの生活がわかる中で物を売っていくような、人との温かい関係が商店街の原点です。商店街は街の象徴。ここから久留米全体が元気になればと思います」

街の魅力を音楽で発信

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今月の元気もん

街の魅力を音楽で発信

nakase.jpg    ベーシスト中瀬亨さん(53歳)なかせ・とおる

【PROFILE】
久留米市商品化戦略プランワーキングチームメンバー。文化街さくら会会員。1955年生まれ。久留米市出身・在住。 ブルース、ロック、ジャズと様々なジャンルを経て、現在久留米文化街にてライブ演奏を聴かせるワインバー【ヴィノテーク】を経営し、地元を中心にライブ、セッション等を展開中。

 音楽で久留米の街を盛り上げようとするミュージシャン、中瀬亨さん。六ツ門の六角堂で行なわれているイベントにはいつも彼の姿がある。十一月に久留米市が予定している『B級ご当地グルメの祭典!B 1グランプリ』、『久留米ほとめきまち旅博覧会』などの町興しイベントにも、音楽の角度から挑もうとする一人だ。「音楽界の中で出しゃばりもんになろうかな」と、笑う。口ヒゲが魅力的だ。
 「我々音楽をやっている者は、いろんな所でいろんなイベントの中身として演奏をやってきました。しかしふと我に返ると、自分の周りをもっと盛り上げたいなと思ったんです。音楽を使って久留米を盛り上げたいという気持ちが常々ありました。たかが三、四年で街が変わるとは思っていない。十年後、二十年後、久留米の街がおもしろくなるためには、今から何かやっていった方がいい。自分が何々できるというのではなく、皆がそういう意識を持つようになればいいと思ったんです」

 しぇからしか  パワーが
集まれば何でもできる

 久留米市では、二〇一一年春の九州新幹線全線開通に合わせて、観光商品化事業を展開中。その手始めとして、十一月に『久留米ほとめきまち旅博覧会』を開催。それに向けて、様々な久留米の観光コースの商品化を企画するワーキングチームメンバーを募った。多種多様な各分野で活躍する面々が集まり、中瀬さんもその中の一人だ。文化街案内コース『大人の街を飲み先案内人トオルと行く!文化街ナイトツアー』の他に、音楽を久留米のウリにしたらどうかという観点から、自分で演奏して音楽を楽しめるコース『久留米にライヴばしに来んの!熱い夜を楽しむビターナイトライヴ in 久留米』などを企画提案した。
 「こうやって様々な分野を極めた人が集まり手を組んでいろんな企画をすればおもしろい。久留米を盛り上げたいという一つのパワーがこうして幾つも集まれば、何でもできるんじゃないかと気持ちが高まってきました。とくに五十代前後の我々が一番動かねばいけないのではと実感しました。ただ、思いが熱いだけではできないところがある。そうした意味では、市が観光に力を入れたいという今は一緒にやるチャンスなんです」
 久留米人は照れ屋で表現下手、それが良さでもあり短所でもあると話す中瀬さんは、久留米人の眠っていた心をノックする。
 「観光資源としてこんな場所もあるよと、久留米に興味を持つ人はもっと現れるはずです。本当は久留米に住んでいる皆がワーキングチームの一人なんです。私は音楽界の分野でやりたがり屋の先頭になろうかなと思っただけです。好きな言葉はしぇからしか。久留米では悪い意味ではないですね。しぇからしかぐらいのやりたがり屋がどんどん増えたら活気が出るでしょ。いろんな分野の、しぇからしかぐらいこだわっている人を集めて、『しぇからしか祭』なんかやったらおもしろいでしょうね」

行政と一緒に
ストリートライブが実現         nakase2.jpg

 十一月一~二日の『B級ご当地グルメの祭典!B 1グランプリ』では、期間中、市内の五、六ヶ所で『ほとめきストリートライブ イン B 1グランプリ』を企画。若手ミュージシャンにもスポットを当てる。
 「せっかく何万人の人が久留米を訪れるのに寂しい雰囲気は見せられません。他所から来た人を音楽でほとめき(もてなし)ましょうという意味です。こんなに熱がある連中がいるんだな、活気がついているんだなと、音楽で実感してもらいたい。今どちらかというとストリートミュージシャンは隅っこに押しやられている存在ですが、若者の力も捨てたもんじゃないというところを見てもらいたいですね」
 久留米はたくさんのメジャーミュージシャンを輩出した音楽の土壌がある街。その久留米で、ロック、ブルース、ジャズと長年音楽をやってきたプロミュージシャンとして、中瀬さんの夢は膨らむ。
 「最終的には筑後の音楽をしたい。久留米独自のとんこつロックやジャズがあってもいいと思います。そして、将来できれば久留米の名物的ミュージックフェスタというものをつくっていきたい。久留米を盛り上げようという看板を大げさに掲げるのではなく、自分達がいい形で楽しんで音楽活動をやっていくことが、活気ある音楽の街づくりに繋がると思っています。活性化は、自分達が一生懸命楽しんでいること自体が活性化なんです」
 そう語りながら中瀬さんはピアノに手を置き、ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』を弾き始めた。久留米が音楽でいっぱいの街になる日は近い。
文/森志穂

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